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プロキオンS(GIII、阪神ダ1400メートル、12日)ランザローテが初重賞V

 12日の阪神メーン「第14回プロキオンS」(GIII、ダ1400メートル)は、武豊騎手が騎乗した3番人気のランザローテ(牡6歳、栗東・池江寿厩舎)が優勝。勝ち時計は1分22秒7(良)だった。

 レースはサイキョウワールドがハナを切り、好発を決めた1番人気のトーホウドルチェが2番手。これをマークするように、ランザローテは外めの3番手を進んだ。迎えた直線はドルチェとのマッチレース。抜きつ抜かれつの叩き合いをアタマ差制し、ゴールに飛び込んだ。
 「もともと素質は感じていた馬。ケガでなかなか順調にくることができなかったけど、これからまだまだ良くなる可能性を秘めていますよ。今日は勝てて良かった」と武豊騎手は6歳にして重賞ウイナーの仲間入りを果たした愛馬をたたえた。

 一方、池江寿調教師は「追い切りの動きはもうひとつだったが、土曜にビシッとやったのが良かったのかな」と笑顔で勝因を分析。「この後は、佐賀のサマーチャンピオンを使って、秋はJBC(スプリント)を目標にしたい」と抱負を語った。
 そのJBCを昨年に制しているバンブーエール(3着)をこの日、下したのは陣営にとっても、大きな自信となったに違いない。混とんとするダート短距離界から新たな伏兵が誕生した。

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