前日に行われた「三沢光晴お別れ会」後、初めての大会となった選手会興行。この日の企画は、試合前に選手の代理となったファンが綱引きを行い、対戦相手を決定するというもの。
齋藤の相手は森嶋に決定。森嶋は6・22後楽園ホール大会の試合後、「オレと佐々木(健介)さんでいつでも(GHCタッグに)挑戦できるものはあるから」とアピールし、虎視眈々(たんたん)とタイトル挑戦を狙っていた。
天を指差し、試合に臨んだ齋藤。エルボー合戦、串刺しラリアートの打ち合いなど序盤から一進一退の肉弾戦を繰り広げた。攻防は激しさを増し、雪崩式ブレーンバスター、ジャーマン2連発からスイクルデスで齋藤が一気に追い込む。
だが、森嶋にしのぎきられると、ヒップアタック、ラリアートで迎撃され、最後はバックドロップ2連発で3カウントを奪われた。
試合後、森嶋から「齋藤さん、これからも一緒にがんばりましょう」と、エールを送られると「最後は魂のバックドロップをもらったんで。この試合でバックドロップで勝負してくれたことに感謝します」と呼応。
さらに「いずれ自分もバックドロップを解禁した時に、もう一度戦いたい。自分は三沢社長の最後の対戦相手なんで、負けましたけど、もっと上を目指していきます」と決意を表明した。
突然の一騎打ちとはいえ、GHCタッグ王者がタイトル挑戦を目論む森嶋に敗戦。齋藤はどう思っているのか。
「気持ちを整理してから。森嶋選手たちも確かに力はあると思います。ただ、個人としては三沢社長の匂いのする選手とやりたい。シリーズまでには結論を出そうと思います」とV4戦の候補がほかにいることを口にした。
お別れ会を終え、気持ちも新たに第一歩を踏み出した齋藤。次は誰を迎え撃つことになるのか。