search
とじる
トップ > スポーツ > ハマの番長・三浦の二軍再降格でチーム崩壊の危機

ハマの番長・三浦の二軍再降格でチーム崩壊の危機

 横浜ベイスターズが“将来のエース候補”を一軍デビューさせる。07年高校生ドラフトで1位指名した田中健二朗(20=常葉菊川高)が初の一軍昇格を果たす。関係者によれば、「中日戦(9月10日〜)で先発デビューさせるかもしれない」とのこと。阪神が高卒ルーキー・秋山拓巳(19=西条高)の好投で息を吹き返したように、横浜にも明るい展望が見えてくるかもしれない。プロ3年目の左腕に寄せられる期待は大きいが、その田中と入れ代わるようにして二軍降格が決まったのが、エース・三浦大輔(36)である。
 「前回の登板が悪すぎましたからね…」
 ネット裏では、三浦の不振を指摘する声が多く聞かれた。

 三浦が先発登板したのは、9月5日(ヤクルト戦)。7月15日以来となる一軍マウンドで、初回に4点の援護をもらいながら、2回2アウトから6連打を浴び、5失点KO。「コントロールが甘い。本来のピッチングには程遠い」というのが、他球団の偵察部員の評価だ。降板後、三浦は「悔しい気持ちでいっぱいです」、「みんなに迷惑をかけた。結果が全て」と唇をかんだ。
 各紙も伝えているが、試合後の野村弘樹・投手コーチ(41)が、三浦の今後について語っていた。
 「若手にチャンスを与えることも含めて、もろもろの理由がある。(三浦の)調子が戻れば、また使っていく」
 野村コーチのコメントの通り、三浦が二軍降格し、今回の田中の昇格が決まったわけだ。
 「三浦は責任感の強い選手です。ベテランなのに、若手よりも早くグラウンドに来て練習しているし、横浜の投手陣はそういうエースの背中を見てきましたからね」(チーム関係者)
 その責任感がマイナスの方向に出るのではないだろうか…。
 「どこか身体の故障を抱えての不振ではないので、周囲も気にしています。不振は年齢的な問題なのかもしれない」(前出・同)
 6月29日、三浦は球団史上最多奪三振の記録を塗り替えた(通算2046奪三振)。だが、試合はその三浦の乱調により、大敗。尾花夫監督(53)はエースの新記録達成を分かっていたが、 「こういう試合展開にしたら…」と、複雑な表情を浮かべていた。
 「限界説もないわけではありません」(同)
 三浦は試合序盤でKOされているが、初回はストライクゾーンのギリギリをかする巧みなコントロールで、相手打者を翻弄させている。生命線であるそのコントロールが、2イニング目以降にほんの少し乱れ、釣瓶打ちにされているのである。「中継ぎ転向」を推す声も聞かれたが、エースとしての自覚、その責任感の強さから「三浦自身がそれを受け入れないのではないか…」と、予想する声も少なくない。
 「今季、もう三浦の一軍登板はないでしょう。若手のテスト登板もしなければいけないので、三浦は二軍でシーズンを終えることになる」(メディア陣の1人)

 自ら率先して早出練習もし、背中でチームを牽引してきた。そんなエースの不調と不在が、今季のチーム低迷に繋がったのではないだろうか。
 横浜はFA権を取得した主軸打者の内川、村田の残留を確約できていない。このうえ、エースが一大決心をしたとなれば…。横浜ベイスターズは投打ともに、大転機のオフを迎えることになりそうだ。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ