−−まず、追い切りの感想からお願いします。
堀井師「相変わらずいい動きだった。調教師の使命は、最善の状態で出走させることだが、現時点でやり残したことはないし、悔いの残らないデキに仕上がっている」
−−課題はありますか。
堀井師「とくにない。強いてあげれば、馬場入りするまでヤンチャでうるさいことに手を焼くぐらい。人間の子どもと同じで限度が分からないから、アクシデント(故障を誘発)が怖い。でも、ケイコでは優等生ですよ(笑)」
−−長所は?
堀井師「性格が素直で乗り役の指示通りに動けること。老婆心になるけど、運転手(後藤騎手)が間違った指示を出さない限り、能力は発揮できる」
−−距離とコースについては。
堀井師「もともと、芝の長距離指向で購入した馬だから心配していない。あとは、中山の千六はトリッキーで変則なコースだから、騎手の技量が問われることかな。でも、関東のナンバーワン・ジョッキーだし、大船に乗った気持ちでいますすよ(笑)」
−−3年前には、マイネルレコルト(後藤騎手)が、レコードで優勝しています。
堀井師「レコルトは気性の激しい馬で、常に折り合いが心配だった。でも、アポロドルチェの場合はスムーズに折り合いがつくし、自分で競馬をつくれるから安心して見ていられる」
−−最後に意気込みをお願いします。
堀井師「現在の心境を言葉で表わせば、人事を尽くして天命を待つ。そして、ここ(朝日杯FS)が終着ではない。ここからがスタートです。応援してください」