今や飛ぶ鳥を落とす勢いのテレ朝が、高視聴率を記録した家族ドキュメント番組『痛快! ビッグダディ』の利権を巡り、フジテレビとの争奪戦を繰り広げている。
ビッグダディシリーズは、'06年9月から今年4月まで計31回放送され、番組自体はこの4月に終了したが、この大ブームに目を付けたのがフジテレビ。テレ朝との契約が切れたとたん、元妻・美奈子さん(30)を情報番組『ノンストップ!』にゲスト出演させたのだ。
「以前のフジなら絶対に手を出さなかった案件ですが、このところの低迷もあり、恥もプライドもかなぐり捨て視聴率を取りに行った。結果は大当たりで、視聴率4〜6%台が一気に8%近くまで跳ね上がったんです。番組では、美奈子さんをレギュラーコメンテーターとして起用できないか検討しています」(事情通)
フジの傍若無人な振る舞いに対し、カンカンなのがテレ朝だ。
「本来はこの4月に離婚した夫婦のその後を追いかけ、その後も10月、12月の特番を予定していたんです。ところが最近になって、“ビッグダディ”こと林下清志さんが、美奈子さんの承諾を取ってからと言うようになり、肝心の美奈子さんもテレ朝の番組には出たくないと言いだした。このままこじれると、テレ朝は美奈子さんに対し番組名の使用禁止は元より、大目に見ていた素材の使用を全て停止する方向でいます。それはイコールフジに対するけん制でもある」(テレビ制作関係者)
一方のフジは今後、美奈子さんをドラマやバラエティー&情報番組での起用を検討しているという。
「究極は、ドキュメンタリー&ドラマで、美奈子さんのその後の人生を追いかける。そこでは当然、林下さんとの再会も仕掛けていくでしょう。テレ朝のコンテンツをそのまま奪うつもりです」(同)
思惑通りいくのか。