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五輪テロ開会式に照準か!? 中国新疆ウイグル自治区警官16人死亡事件 事前に計画察知も防げず

 北京五輪開幕直前の4日、中国新疆ウイグル自治区で武装警察隊が手製の爆弾などで襲撃され、警察官16人が死亡、16人が負傷した事件は、厳戒態勢を敷く中国警備当局の“テロ封じ”の限界を示した。現地紙は、当局が事前にテロ計画を察知していながら防げなかったと報道。次に狙われるのは五輪開会式か!?本番へのカウントダウンのなか、ブキミな緊張感が高まっている。

 中国国営新華社通信によると、厳戒警備態勢をあざ笑うかのような事件は4日午前8時(日本時間同9時)ごろ、自治区西部のカシュガルで発生した。犠牲になったのは国境警備を担当する武装警察隊だった。このショッキングなニュースは共同通信の配信で日本国内にもすぐに知れ渡り、五輪取材陣や観戦ツアー客らを震え上がらせた。
 中国当局はすでに28歳と33歳のウイグル民族の男2人を逮捕。しかし、民族独立運動の活発化などから不穏な動きを徹底マークしていたはずなのに、五輪開幕直前に計画された凄惨な大量殺人を防げなかった事実は大きい。
 新華社によると、地元警察当局はテロリストによる攻撃との見方を示しており、ウイグル独立派の「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」が1日から8日の間にテロを計画しているとの情報を事前につかんでいたことも明らかにした。政府系シンクタンク研究員は「これまでのウイグル独立派の手口と似ている」と事件を分析。五輪妨害を狙うウイグル独立派によるテロの可能性が高まった。
 犯行は、警官隊にダンプカーで突入し、手製爆弾やナイフで襲いかかるという大胆な手口。ダンプからは手製爆弾10個と手製の銃1丁、ナイフ4本が見つかり、警察が押収した。比較的原始的な手法ともいえる。そのぶん受けた衝撃も半端ではないわけだ。
 テロを受け、日本国内の留学経験者や旅行代理店からは「やっぱりか」「状況を見守りたい」などの声が上がった。五輪本番中のテロを計画する勢力があるとすれば、まず狙われそうなのは各国首脳が集まる開会式。日本からも福田康夫首相や石原慎太郎東京都知事が出席し、世紀の祭典を見守る予定になっている。本当に大丈夫か!?

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