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中山牝馬S(GIII、中山芝1800メートル、15日) トールポピー 久々もデキ文句なし

 いよいよ昨年のオークス馬トールポピーが始動する。
 鼻出血でエ女王杯を回避した後は立て直しを図って山元トレセンで放牧。そのかいあって心身ともにリフレッシュ。明け4歳となり、たくましさを増して栗東へと帰厩した。
 「昨年はカイバ食いの心配が絶えずあったけど、今はその不安がまったくなくなった。この中間もしっかり食べてくれているし、体はフックラしている」と清山助手は充実ぶりを強調する。

 今回は休養明けとなるが、これまで鉄砲は<1101>と苦にしないタイプ。1週前追い切りではミクロコスモス、デルタブルースとの3頭併せで気合を注入され、5F70秒5、ラスト1F12秒0をマークする絶好の動きを披露している。
 「ケイコでは気持ちが入りすぎているくらい。間隔があいているが、これなら実戦の勘も心配ないよ。馬格があるので56.5キロのハンデもそれほど気になる材料じゃない。彼女の力を出せる態勢にありますよ」
 ひとつ年を重ねて大人の女へと変身を遂げた樫の女王の走りに注目が集まる。

 【最終追いVTR】池添騎手を背に坂路で追われ、800メートル53秒8→39秒0→12秒5(強め)。終い軽く反応を確かめられただけだったが、馬自身は気合満々。ゴール前でも首を大きく下げて闘志を前面に見せつけた。放牧明けだが、馬体は緩んでおらず、完ぺきな態勢だ。

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