一方、1番人気に支持された昨年の覇者メイショウトウコンはゴール前で脚を伸ばすも3着がやっと。2番人気の関東馬ドラゴンファイヤーは後方追走のまま見せ場なく9着に敗れた。
年は老いても気持ちは若い!?その名に反し、ゲート内で待機中、角田騎手を振り落としたクワイエットだったが、互角のスタートを切ると、道中は先行集団の直後をロスなく進んだ。レースが動いたのは4角手前。先行集団が苦しくなったところ、メイショウトウコン、ロングプライドが大外から押して上げていく。クワイエット=角田はそれを見るかのように思い切ってインに突っ込んだ。
この一瞬の判断が明暗を分けた。コース利を生かし、直線早めに先頭に立つと1着から9着までが0秒5以内にひしめく大混戦を制した。
「枠順もよく、いい位置につけられました。今の状態より、これからもっと良くなるでしょう。次がさらに楽しみ」と角田は次走のフェブラリーSを意識したコメント。今年2月をもっての勇退を発表した松元省師にとっても、2月24日はそれこそ最後の重賞となる。