「ZOZOMAT」はマーカーの描かれたマットの中心に足を置き、その周りをスマホのカメラでスキャンすることで足の3Dデータを作成できるサービスだという。同社の社長である前澤友作氏もツイッターで、
《靴の国内市場規模は約1.4兆円で、1人あたりの年間靴消費量は約5足ともいわれています。例えば、その5足のうち1足でもZOZOTOWNで買っていただければ、その規模は約2800億円。現在のZOZOTOWNの靴の取扱高は約360億円。ZOZOMATをきっかけに、誰でも靴がECで買える時代にしていきます!》
などと、ネットでシューズの購入ができるようになると強調した。さらに、
《ZOZOTOWNでは、この秋冬に予定するZOZOMATの全国一斉配布に合わせ、靴の販売コーナーを拡大・強化し、靴に合わせたサイトデザインやサービスを老若男女に向け展開予定です。まだご出店いただけていない靴メーカー・ブランドの皆さま、ぜひこのタイミングでのご出店をご検討ください》
などと、シューズメーカーの「ZOZOTOWN」出店を呼び掛けた。前澤氏のツイートには数多くのメンションが付き、
《靴は洋服以上にフィッティングが大事です! 靴のメーカーごとに表記サイズも変わってくるので、合わなかったときの手間や費用を考えるとネット購入には不向きです》
《靴って実際に履いてみないと怖くて買えない。実際、履いてみて良かったから買ったのに、1日履いてみたら痛くてたまらなくなり捨てたりする外反母趾な私は、スポーツシューズ以外は難しいなー》
《靴はサイズを合わせるのは非常に難しい! 通販で何度か買ったが何度も交換、、、服のようにはいかない!》
などといった反対の声や、
《うちの子供は、甲が高くて、幅が広くて店頭で合う靴が少ない。通販でぴったりの靴が買えるなら、ZOZOTOWNで買います》
《外野はいろいろ言いますが、私は応援しています。開拓する人はたたかれるものです。傾聴にとどめ、自身の大成に花咲かせてください》
など、応援の声も投稿されている。
ZOZOといえば、大きな話題を呼んだ『ZOZOSUIT』が思い出される。「ZOZOSUIT」を着て体型のデータをZOZOに送ると、そのデータをもとに1人1人にピッタリの服を提供するというサービスで、1000万枚の配布を目指していたが、300万枚に下方修正。昨年7月時点で113万枚の配布にとどまった。しかも、昨年4〜9月期の連結決算が6年ぶりの減益となったが、この原因の1つに「ZOZOSUIT」が挙げられた。
ネット通販でピッタリの靴を買うことができるという売り文句の「ZOZOMAT」だが、「ZOZOSUIT」と同じ道をたどらないか心配である。