「この前は内外離れてしまったからね。ユタカのディアチャンスは内が開いて、こちらは外を回った。位置取りの差だったなあ」2着に惜敗したマーメイドSを三浦厩務員はそう振り返った。
とはいえ、昨秋のエ女王杯から前々走のヴィクトリアMまで、大敗続きですっかり鳴りを潜めていたのが、前走で見事復活。夏女の面目躍如だった。
今回の目標はもちろん「勝利」のみ。三浦厩務員も「重賞2着が4回もある。何とか勲章を獲らせてやりたい」と意気込む。
デキはさらに上昇ムードだ。18日の1週前追い切りは栗東の坂路。1本目を81秒1で脚慣らしした後、2本目に800m52秒6→38秒9→25秒4→12秒4をマークした。当日は馬場が悪く、時計のかかる状態。そこで弾き出したこのタイムはかなり優秀だ。
「ハミをかけたらスッと反応してくれたし、状態は本当に良さそう。寒い時季は冬毛が伸びて見栄えしないんだけど、今は全然違う。カイバを食べるスピードも速い」
昨年の小倉記念は4着。2着のヴィータローザに外からまくられ、早めに仕掛けざるを得なかった不本意な競馬だった。今年はじっくり脚をため、ゴール前の強襲を狙う。