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安倍首相が戦々恐々 民進党新代表に山尾志桜里議員が浮上(2)

 一部始終を取材した政治部記者が言う。
 「確かに首相も最初は余裕の態度でした。しかし、後半は言葉が空回りで誰が見ても山尾議員が圧倒。その動揺を隠そうとしたのか、首相は普段は絶対見せない、ズボンをベルトごと上に引き上げるなどの仕草さえも飛び出したのには驚きました」

 同様例は2月15日の予算委員会でも。山尾議員の“口撃”は憲法21条・表現の自由に対する認識を聞いた場面で、質問に対しトンチンカンな答弁の連続だった安倍首相に対し山尾議員は、こうトドメを刺した。
 「総理は知らないんですね。内心の自由や、それを発露する表現の自由が、経済的自由よりなぜ優越的地位にあるのか」

 ヤジを飛ばしていた自民党議員席が水を打ったように静まり、安倍首相の表情も凍り付いた。
 民主党内の若手議員が言う。
 「彼女の質問は緻密なデータのもとに相手の答弁例を複数予測し、それをどう論破できるかという正攻法。揚げ足取りでも挑発でもないため、はぐらかし戦法が得意の安倍首相は逃げられなくなる。本来彼女は予算委員会のメンバーではなく厚生労働委員会の理事で、4回も予算委で質問するのは異例中の異例。それだけ民主党幹部も彼女を高評価しているのです」

 そして、こうも解説する。
 「民進党は岡田氏が当面代表になるといわれている。しかし、中堅若手議員の間では『党名もロゴも綱領も変わるなら、代表も取り替えなければ国民に飽きられる。“昔の名前で出ています”は終わりにしろ!』という声が強い。そこで密かに代表戦に持ち込みたいのですが、その候補に安倍首相の天敵である山尾さんを担ぎ上げようという動きがあるのです」

 仮に直近の党大会でそうした代表戦に至らずとも、民進党人気が低迷していれば、「参院選までに代表戦」という声がいや応なしに強くなるという。
 「もはや、岡田、松野、細野豪志、枝野幸男、辻元清美などの各氏や過去の顔ではダメだという意見が蔓延している。党首討論や全国遊説で山尾論を聞きたいという声も、日に日に強まっています」(民主党関係者)

 “山尾代表”の実現はなるのか。民進党の本気度が問われているのかも。

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