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60歳で逝った故・安西マリアさんの心残り

 失踪、暴力、離婚…と波乱万丈の人生を歩んできた歌手の安西マリアさんが3月15日、急性心筋梗塞による心不全で亡くなった。60歳の若さだった。

 マリアさんは、2月20日に強烈な胸の痛みで自ら119番通報。救急車が到着した時には意識を失っていたという。
 「マリアさんの唯一の心残りは、知的障害を抱える30歳の長男の将来だったと思います。倒れているマリアさんの傍で、その長男はガタガタ震えていたそうです。離婚したとはいえ、父親のE氏がいたら少しは安心だったかもしれません」(芸能関係者)

 マリアさんは、'73年にカバー曲『涙の太陽』でデビュー。その時の担当マネジャーがE氏だった。
 「E氏はプロモートのやり方が強引。相手が芸能界のドンだろうとお構いなしで、コワモテで通っていました。そんなE氏とマリアさんが結婚したのは、彼女の失踪事件がきっかけなんです」(元芸能関係者)

 マリアさんが失踪事件を起こしたのは'78年。その後、所属事務所社長が脅迫や暴力行為で逮捕された。
 「マリアさんは社長が怖くて失踪。裁判で芸能界の暗部を証言し、一時引退を余儀なくされた。その間、E氏と結婚して長男が生まれたんですが、DVや女性問題が原因で'90年に離婚しました」(夕刊紙記者)

 E氏は芸能界の仕事を離れ、ハワイで日本人女性と暮らすようになった。
 「ところが、東日本大震災後から音信不通になった。同棲女性はビザが切れると彼女の実家がある仙台に帰ってはハワイに戻るという生活を送っていたのですが、震災前に連絡があったきり、それ以降は音信不通になってしまった。ハワイにいる様子もないんです」(前出・芸能関係者)

 残されてしまったマリアさんの長男。実の父親が元気でいることを期待したい。

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