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高視聴率でも喜べない日本テレビ日曜ドラマ枠に噴出した譲渡説

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提供:週刊実話

 テレビ界に衝撃が走った。来年1月期、日本テレビが絶好調だった日曜ドラマ枠を系列の読売テレビに譲り渡したのだ。

 その最初の放送となるのが、ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』で、初主演を務めるのは横浜流星(23)。7月期に放送された『あなたの番です−反撃編−』で大ブレーク、放送終了からわずか半年で、同枠に主演凱旋を果たした格好だ。

 「驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダと、彼女を操る男・飼育員さんの“最凶バディ”が“Mr.ノーコンプライアンス”からの依頼を受け、世の中のグレーな事件に白黒をつけるというオリジナルミステリー。多くの予算を掛けて制作しています」(事情通)

 今回、ドラマの出演者や内容以上に業界関係者の興味を集めているのが、読売テレビに日曜ドラマ枠を渡した理由。そもそも日ドラ枠といえば、『今日から俺は!!』、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』、そしてこの4月から2クールに渡って放送された『あなたの番です』などヒット作が続き、日テレの看板枠として著しい成長を遂げてきた。

 それがなぜ、今になって読売テレビに譲ってしまうのか?
「制作費です。これまで1本2000万円弱で制作していたが、出演料やネット配信がかさみ、2倍以上に跳ね上がっているんです。しかも、最近のドラマは高視聴率を出しても制作費を回収できるほど儲からない。頼みのネット配信も芸能プロダクションに持っていかれ、配信権料として局に入ってくるお金はスズメの涙なんです」(編成部幹部)

 また、制作費以外に、大きくのしかかってくるのが働き方改革だという。
「ドラマを制作すると休日出勤は当たり前。いまやスタッフの人権費が出演者のギャラに匹敵するほどかさんでしまう。その一方で労働基準局の指導の元、スタッフは絶対に休ませないといけない。結果、ドラマ制作費の4〜5割は人件費と言う時代なんです」(同)

 その一方で、ドラマ制作のチャンスを得た読売テレビにしたら願ったり叶ったりの状況だという。
「これまで読売が持っていたドラマ枠は死に体状態だった。今年1月期に夏菜主演の『人生が楽しくなる幸せの法則』、4月期に内田理央主演の『向かいのバズる家族』、7月期に小池栄子主演の『わたし旦那をシェアしてた』を放送しているが、視聴率はオールシングル。しかし、読売といえば’97年に視聴率20%超えを達成した『失楽園』の制作実績がある。ある意味、精鋭が揃っているんです」(読売テレビ関係者)

 こうした状況に対し、日テレサイドは1月期限定の措置だと同局のスタッフや組合サイドには説明しているという。だが…。
「日テレ上層部は日曜枠は読売に譲渡するつもりです。ドラマ班の余った人員は、子会社のHuluに出向させる。そこでオリジナルドラマを低予算で制作してもらう方向で社内調整が進んでいる」(テレビ関係者)

 何とも寂しい時代だ。

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