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クイーンS(JpnIII 札幌芝1800m 17日) 夏女エフティマイアが怪気炎

 春は悔しい思いの連続だった。桜花賞ではラスト100mで先頭に立ちながらゴール寸前でレジネッタの強襲に遭い2着。続くオークスでもトールポピーの怒とうの追い込みに屈し、アタマ差で2着…エフティマイアは大舞台で2度も悔し涙をのんだ。

 「2戦ともに残念としかいいようのない結果になった。この悔しさは必ず返したい」と高橋助手は今秋のGI戦線での逆襲に燃える。
 前走後は茨城県ミホ分場に放牧へ。そこで十分に鋭気を養って3日に札幌入りした。6日には早速、ダートコースで強めの追い切りを消化(5F70秒6)。フットワークも軽やかで体もすっきりとしている。
 「牧場から乗り込んできたので仕上がりは悪くない。何より新潟2歳Sを勝っているように夏場はもともと得意なタイプ。あと1、2本追い切れば態勢は整うだろう」
 高橋助手は青写真通りの調整過程に自信をのぞかせる。
 今年に入ってGIで2着2回の実績があるものの、昨年9月の新潟2歳S以降、勝ち星から遠ざかっている。それだけに陣営も久々の勝利に気合が入る。
 「GI2戦の内容なら初の古馬相手でも太刀打ちできると思う。あとは力のいる馬場をどう克服してくれるか。何とかここを勝って先につなげたい」
 夏大好き娘が、今季は北の大地で大暴れをもくろむ。

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