「第1話が6.6%、第2話が3.9%、第3話が4.2%。そして直近の第4話はワースト記録となる3.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。今後も視聴率が上向く傾向はまったく見られません」(事情通)
『HEAT』の放送が始まってからというもの、フジテレビ幹部連は「水曜日が怖くてたまらない…」と恐れおののいているという。
「ビデオリサーチが水曜の朝9時に『HEAT』の視聴率を発表するんです。大勢の局員がごった返しているはずなのに、その日だけはお通夜のように静まり返っている。ここだけの話ですが、ゴールデンタイムのテレビドラマ史で例のない視聴率1%台を記録するのではと皆、ビビっているんです」(同)
本来なら早々に打ち切り、何事もなかったことにしたいフジテレビだが、今回ばかりはそうもいかない。『HEAT』の続編が異例の速さで決まったばかりか、映画化も正式発表されているからだ。
「タイトルも、『DRAGON』(仮題)に内定し、公開は来年1月ごろです。消防団員だったAKIRAが新たに創設されたばかりの特殊災害専門部隊“ドラゴンハイパー・コマンドユニット”のメンバーになるまでを描いていく。総務省と東京消防庁の全面協力を取り付けているばかりか、映画ありきでAKIRAや他の共演者をキャスティングしているんです。しかも、スポンサーは映画化内定というエサをチラつかせて大々的に集めてしまった。これは、テレビに出稿するCM料金で映画がワンセットになってくるようなもの。番組視聴率が悪く、スポンサーが集まらないフジの苦肉の策です」(映画関係者)
ちなみにドラマ&映画の収支だが、現在のままでは完全に赤字だという。
「制作費は1本5000万円。AKIRAの出演料が100万円。他に栗山千明が140万円、佐藤隆太が120万円、田中圭が80万円、菜々緒が50万円、小芝風花が30万円、稲垣吾郎が150万円。これに映画の製作費が3億円以上。でもこんな番組視聴率だったら大コケは必至です。本来なら映画企画を白紙撤回したいが、それもできない。行くも地獄、去るも地獄です」(同)
最新の調査では、視聴率が1%急落すると市場価値にして10億円以上の損失に値するという。フジの台所はHEATのおかげで焼け焦げだ!