しかもツタンカーメン王は代々の近親婚による遺伝病を持っていた可能性があり、身体的にも背骨が後ろに湾曲し、足には骨折の跡、さらに足の指まで欠損していたという。DNA鑑定ではマラリアの病原体の痕跡も見つかり、虚弱な人物であることも判った。エジプト考古最高評議会は、2005年のCTスキャンによる検査で死因が暗殺ではない可能性が高いことを発表していたが、今回の調査でその説が裏付けされたことになる。
ツタンカーメン王の墓は、1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターにより発見された。この発見の際に出てきたミイラは十数体存在しているのだが、実はその中に胎児のミイラが2体あったという。片方の胎児は、生後数か月の人間とは思えぬほど指が長く異様に目が大きいという、まるでグレイ型エイリアンのような形状をしていた。グレイ型エイリアンが古代エジプトに存在していたのだろうか?
しかし、今回のDNA鑑定で、この胎児は両方ともツタンカーメンの実子である可能性が高いことが判明した。ちなみに両方とも女児であったという。お騒がせなエイリアン胎児は、人間であるツタンカーメン王の子どもだったのだ。