(ストーリー第3話)
精神科医・伊良部一郎(徳重聡)は、父親が総合病院の院長で典型的なお坊ちゃま。注射マニアで自由奔放な性格。しかし年齢不詳のドハデな看護師・マユミ(余貴美子)とともに一見わけのわからない治療をする彼の元を訪れた患者は、次々に立ち直っていく。ある日、有名大学医学部長(石橋蓮司)の娘を嫁にして、教授昇進は確実といわれる精神科医の池山(岡田義徳)が、伊良部の元を訪れるが…。
いつもながら“石原プロをしょって立つ”といった気合いがまるで感じられない軍団若手?頭の徳重聡(32歳)。さすがのびのび育ててもらっただけあって、普通の二枚目だったら断るようなおバカっぽい主人公の演技にも余裕。「いらっしゃ〜い!」って患者を迎える異様な笑顔がオカマみたいよ。「渡る世間」(四女の夫役)でのシリアス演技も封印し、完全にドクター伊良部になりきっているわね。第一話の西村雅彦演じる尖端恐怖症のやくざ、第二話の岡田義徳演じる強迫神経症の医師といった味のあるゲストと、ひねりのあるストーリーもなかなか。ナレーションはお宅訪問で有名な渡辺篤史で、主題歌はAKB48メンバーによる「週末Not yet」。一見オトナな向けの作品に見せて、実はいろいろな世代に媚びているドラマね。
そしてなんといっても伊良部に負けない注目キャストは、なぜか始終胸チラな熟女看護婦・マユミ役の余貴美子さん(54歳)。見てはいけないモノを見たようなマニアックさがいい。でもやっぱり、伊良部の元妻・茜役で原幹恵ちゃん(24歳)が出てくるとなにかホッとするのも事実だわ。石原軍団の面子にかけて最後につけたしとくけど、物語後半、医学部長の頭からカ○ラを釣り上げようと、黒革上下スナイパー・スタイルでビシッと決めて大学に現れた徳重さんの長〜い手足にホレボレ。思わず見とれてしまうわね。(チャッピー)