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ゲイカップルの息子のために61歳母が代理出産 “孫”を産んだ“祖母”にネットでは賛否

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画像はイメージです

 アメリカから仰天ニュースが届いた。婚姻関係にある男性同士のカップルのために、61歳の母親が代理出産した。3日に「NEWS.COM.AU」など、複数の海外メディアが伝え話題となっている。

 ネブラスカ州に住む32歳のマシューさんと29歳のエリオットさんは同性婚カップル。子供がほしいと悩む彼らのために、マシューさんの母である61歳のセシルさんが高齢であるにもかかわらず、代理出産を自ら申し出たという。

 セシルさんは健康な体を保とうと、ダイエットと定期的な運動を心がけるなどして代理出産の準備に2年を費やした。そして代理母になるための健康診断で子宮頸がん・血液検査・コレステロール値・ストレステスト・乳房のマンモグラフィー検査・超音波検査など、全ての検査をクリアした。

 医師が代理出産にゴーサインを出すと、エリオットさんの妹であるレア・イリブさんの卵子と、マシューさんの精子を体外受精させ、無事に出産。2600グラムの元気な女の子はウーマちゃんと名付けられた。

 晴れて親となった2人は「ウーマと彼女のおばあちゃんが、健康でここにいることに感謝しています」と、喜びを語ったという。今後は、セシルさんとレアさんと一緒に子育てを楽しむとしている。

 この報道を受けネット上では「なんてアメージングなんだ!」「美しく信じられない誕生の物語」「完璧なハートウォーミングストーリー」などと驚き、祝福するコメントが相次いで寄せられた。

 一方で、日本のネットではこの報道が物議を醸している。「さすが海外!考え方が進んでいるね」「産まれてきた子はおめでとう!お祖母様はお疲れ様でした!」という声が多数挙がった一方で「オスとメスが生殖するのが普通」「こんな生まれ方をしてこの子の将来は大変だろうな」などと、同性愛や代理出産に否定的な声も散見される。

 「なにがムカつくって子供の将来を心配するふりして同性愛を否定するダシにしてる人がいること。この子が仮に不幸になるとしたら両親や家族のせいではなく、そういった人の悪意のせいだと思う」と批判的な意見をいさめる声もあった。

 海外では、他にも話題を集めた代理母出産の事例があるようだ。

 イギリスでは、2017年に当時30歳の娘が当時47歳の母のために代理出産した。すでに5人の子供を授かっていたジャッキーさんは、最後の妊娠期の辛さから「もう子供はいらない」と子宮摘出を決意。しかしその後、夫のジェイソンさんが急死。パートナーの不在を心配した子供たちの勧めもあり、2013年にポールさんと再婚。ポールさんがジャッキーさんとの子供を強く望んでいることを知ったジャッキーさんの長女・キャサリンさんが代理出産を申し出てポールさんの精子を人工授精し、男の子を無事出産。すぐにジャッキーさんとポールさんに預けられ、幸せな生活を送っているという。

 また、中国では4年前に亡くなった夫婦の子供を誕生させる出来事があった。2013年、突然の交通事故でこの世を去った夫・シェンさんと妻・リュウさん夫婦は生前に不妊治療を受けていたため、病院に受精卵が保管されていた。夫妻の4人の両親は、受精卵の引き渡しを拒む病院を相手に2回の訴訟を起こし、受精卵を活用する権利を手にした。しかし、中国では代理出産が認められていないことから、海外で代理母探しをせざるを得なかったという。なんとかラオス人女性と契約し、2017年12月に待望の男の子が誕生。中国語で"甘くかわいい"を意味する「ティエンティエン」と呼ばれているという。

 医学の進歩により、代理母出産は普及し続けている。倫理観や宗教観などの問題はあり論争は絶えないが、子供を持つことができた当事者たちに向けた祝福の声が絶えないのも、また事実だろう。

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