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レジャー 2009年08月25日 15時00分
噂の騎士(ナイト)第20回『眩し過ぎる隣人(後編)』
彼女を自宅から、チェイスし始めて既に2時間あまり。 そろそろ最終目的地に向かうに違いない。そして、とうとう麗しい彼女はヨドバシカメラ横の路地を入ると、見覚えのあるキャバクラに入っていた。 やっぱり…アナタはキャバ嬢でしたか…オレの隣人は美人のキャバ嬢。なんとなく今日からの人生が楽しくなりそうだ。 さて、今はとりあえず大人しく家に帰ってから今後の作戦でも考えるか。それにしても、彼女の残像と残り香が背骨伝って、今も海綿体をドクドク刺激中、ハジメ汁放射寸前。このまま帰って右手で処理するのも空し過ぎるから、ピンサロへ。 さて、ここではドン・チードル似ピンサロ嬢のお口の中で無念にも大量発射してしまったが、これは現実だと捉えずに一時的な欲棒の昇華だとオレに言い聞かせよう。溜まっていたモノを外に出したのだから本来は身体が爽快なはずなのに、眠い。 しかし、オレにはやらなきゃいけない事がある。まずは、本名くらいは知らないと、家に帰ると彼女のマンション1Fの郵便受けをチェック。中の郵便物にも好奇心をそそられるが、それは止めておこう。 そして自分の部屋に戻ると、じっと待つこと午前2時30分。 タクシーが止まって、彼女と長身のオトコが降りた。あれえっ、そのオトコいったい誰だよ。たぶん、父親か、お兄さんだろう…いや、きっとそうだ、そうであってくれ。 コラァ、この野郎、彼女のケツを揉むな、しかもそんな道のド真ん中で唾液の交換会みたいなキスなってしやがって! チクショウ、またもやオレの夢を壊しやがって。今日一日とピンサロ代返せよ、お前ら。*写真は本文とは関係ありません【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年08月24日 15時00分
札幌記念(GII、札幌芝2000メートル、23日)ブエナビスタ 年内は国内専念
「勝つことが条件やったから」。松田博調教師は、札幌記念で2着に敗れたブエナビスタの凱旋門賞挑戦を断念する旨を発表した。 負けてなお強しの内容だった。小回りの札幌コース。切れ味が身上のブエナには不利に思えたが、ラストは上がり3F35秒1とメンバー最速の末脚を披露。春先と変わらぬ豪脚を発揮し、鋭く勝ち馬に迫った。しかし、陣営が下した決断は勇気ある撤退だった。 凱旋門賞断念を決めた理由はもうひとつある。馬体重だ。この日は8キロ増の454キロ。これは今春の桜花賞時と同じ数字で陣営にしてみれば、オークスから休養に入っていた分、成長がほしかったのも事実。これも海外進出を後ろ向きにさせる要因となった。 松田博師は「あれで十分やろと思ったけどな。勝ちに等しい内容やったし…」とレースぶり自体は高く評価しながらも、「きょうで8キロ増、やっぱりそのあたりなんやろな」とオーナーの心境を代弁した。 「来年? それはないやろ。3歳牝馬だからこそ挑戦しようと思ったんやろうから」。何よりも凱旋門賞に魅力を感じていたのは、軽量で臨める点にあった。事実、昨年優勝したザルカヴァをはじめ、凱旋門賞は3歳馬が古馬を打ち負かすケースは珍しくない。しかし、きょうは52キロでも差し届かなかった。もっとも、海外のビッグレースは凱旋門賞だけではない。ドバイや香港も含め、選択肢は無数にある。「ほかのレース? それはあるかもしれへんけどな」。トレーナーは希望を捨てず、一からの出直しを誓った。 今後は国内に専念。まずは秋華賞(GI、京都芝2000メートル、10月18日)で2003年のスティルインラブ以来、史上3頭目の牝馬3冠を目指す。
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レジャー 2009年08月24日 15時00分
札幌記念(GII、札幌芝2000メートル、23日)ブエナの夢粉砕 ヤマニンキングリーが古馬の意地見せる
「第45回札幌記念」(GII、札幌芝2000メートル、23日)は7番人気の伏兵、ヤマニンキングリーが優勝。勝ち時計は2分0秒7(良)だった。一方、凱旋門賞挑戦を見据え、注目を集めたブエナビスタは直線で上がり3F35秒1と鬼脚で迫ったものの、0秒1差2着に惜敗。レース後には凱旋門賞挑戦を断念することが決定した。 馬場の内と外、位置取りの差が明暗を分けた。 いつも通り末脚にかけ、4角で外に回した2着ブエナビスタに対し、好位で内々の経済コースを走ったヤマニンキングリー。直線が短く小回り平坦の札幌では前々で競馬ができる馬が有利だった。3着には同じく内を突いたサクラオリオンが入線。 逃げたドリームサンデーが引っ張る流れは前半1000メートル60秒2の平均ペース。「スッとゲートもうまく出てインのいいところを走れた」(柴山騎手)というヤマニンは4番手を追走した。3角過ぎから、後方にいたマツリダゴッホ、ブエナビスタらが早めにマクり始める中、ジッと内で我慢。4角でゴーサインが出ると力強い末脚を繰り出し、直線半ばで先頭に躍り出た。ブエナも外めを突いて猛追したが、「本当に頑張ってくれた。キングリーの力を信じて乗った」(同騎手)と、クビ差しのぎ切ってゴール。道中、経済コースを走り、早めに抜け出した作戦が奏功した。 この日はマイナス20キロと大幅に馬体を減らしていたが、「別に悪い感じはしなかった」(同騎手)という。単勝1.5倍(支持率54.84%)と圧倒的な人気を集めたブエナを抑えての勝利だけに、価値ある1勝。同騎手は「この馬の強い姿を見せることができて良かった」と笑顔を弾けさせた。 河内調教師も「前々での指示だった。内で折り合って上手に乗ってくれた。直線ではブエナがきたけど、直線が短い分、もってくれたね」とジョッキーの好騎乗を高く評価した。 中山金杯、小倉大賞典、中京記念とGIIIで3戦連続2着が続いていたが、近走のうっ憤を晴らし、昨年の中日新聞杯以来となる2つ目のタイトルを手にした。今後は函館競馬場を経由し、栗東トレセンに帰厩。ステップレースを一戦挟んで、天皇賞・秋(GI、芝2000メートル、東京)を目指す。 牝馬2冠のブエナビスタを破ったことで一躍、注目の存在となった。秋は伏兵としてではなく、主役としてGIタイトル獲得を狙う。
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レジャー 2009年08月24日 15時00分
新潟記念(GIII、新潟芝2000メートル、30日)絶好調・松永幹厩舎 今週のエースはダンスアジョイ
今週のメーンはサマー2000シリーズの最終戦「第45回新潟記念」(GIII、新潟芝2000メートル、30日)。この夏、GIII2勝と最も勢いのある松永幹厩舎が、ダンスアジョイを送り出す。休み明けの小倉記念を勝った後、デキはさらに上昇。前走は窮屈な小回りをうまくさばいたが、今回は末脚がさらに生きる長い直線、そして得意の左回りだ。重賞連覇でチャンプを確定させる。 これだから勝負事は不思議だ。 この春、レッドディザイアでぎりぎりまでブエナビスタを追い詰めながら、松永幹厩舎は桜花賞もオークスも2着に惜敗した。開業3年目、待望の重賞初制覇は秋に持ち越しか。そんなムードをあっさり吹き払ったのは、意外な伏兵ダンスアジョイだった。 前走の小倉記念は苦手の右回りに加えて休養明け。16番人気という低評価が示すように、陣営も苦戦を覚悟していた。しかし直線で内からスイスイと他馬を抜き去ると、そのまま先頭でゴールへ…ファンだけでなく、調教師自身もシンジラレナ〜イVだった。 騎手時代、夏は北海道で騎乗していた松永幹調教師にとって、小倉は唯一重賞未勝利の地。そこで調教師初の喜びを味わうのだから面白い。 半信半疑だった前走と違い、今回は自信をみなぎらせている。直線の長い左回りは最も得意な条件。新潟の2000メートルは最高の舞台設定だ。 「小倉記念の前から本当の狙いはここ。手前の替え方の関係で左回りは合うし、末脚が生きる長い直線もいい」 休養明けを叩いた上積みも大きく、1週前にはCWコースで6F82秒0。ラスト1Fを11秒5とこの馬らしい豪快な伸びを見せた。 「特にいいデキだと思わなかった前走に比べると今回は元気いっぱい。年齢などまったく感じさせない」。すでに8歳だが、馬体に張りがあり、動きも実に若々しい。 ダンスアジョイの小倉記念Vに続き、2週後の北九州記念もサンダルフォンで勝った。次に狙うのはこの夏3つめのGIII、そしてサマー2000シリーズの制覇だ。 「チャンスは十分あると思う。前走を勝ってここに出走できるのが何よりいいね。あとは良馬場を願うのみ」 師はそう言うと、端正な横顔に笑みを浮かべた。勢いのある厩舎に乗るのは、勝負の鉄則。これまでの苦労が長かった分、爆発はそう簡単に終わらない。
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レジャー 2009年08月24日 15時00分
キーンランドC(GIII、芝1200メートル、30日)グランプリエンゼル 陣営が編み出した札幌攻略法とは!?
今週は札幌競馬場で「第4回キーンランドC」(GIII、芝1200メートル、30日)が行われる。東西からスピード自慢のスプリンターたちが集い、さながら真夏の短距離王決定戦の様相を呈している。注目は前走・函館スプリントSを快勝したグランプリエンゼル(牝3歳、栗東・矢作厩舎)だ。秋のスプリンターズS出走を見据え、必勝態勢で臨む。 夏の北海道を勝ち抜くノウハウを確立した。 グランプリセンゼルで函館SSを制し、函館2歳Sはキョウエイアシュラで2着。大活躍の矢作厩舎が今度はキーンランドC制覇を目指す。 エンゼルとアシュラに共通するのは、中間、で北海道浦河のシュウジデイファームに短期放牧、レース直前に札幌競馬場へ入厩してレースに臨むパターンだ。 「前回も(レースの)10日前に札幌に入厩して結果を出した。向こう(牧場)でも乗られているし、いい状態を保っている。アシュラもこのパターンで好成績を収めている」と柿崎調教厩務員は話す。 今回の札幌入厩は20日。レースのちょうど10日前だ。直前での入厩だが、「向こうでも乗られてきていますからね。日曜、水曜に追えばいい状態に仕上がるはず」と調整過程には寸分の狂いもない。 短期間の間でも放牧に出す効果は顕著だという。放牧中のわずか1カ月半余りで馬体は成長した。「前回、札幌に入厩した時よりも馬が大きくなったな、と感じる。精神面は相変わらずうるさくて馬場入りなどには苦労するけど、そのうるささが片方で走る気持ちにつながっているんだけどね」と目を細める。充実の3歳夏を迎え、日に日に進化を遂げている。 前走の函館スプリントSは3歳牝馬とあって51キロの軽量が恩恵だったことも大きな勝因ではある。それでも「力がないと勝てないからね。自分が思う以上に能力のある馬なんだな、と思った」と高く評価している。 そのうえで「相手関係は強くなるけど、同じコース、距離なので頑張ってもらいたい」と重賞2連勝に思いを馳せる。 今春にはNHKマイルCでも3着とGIタイトルを射程に捕えている。もちろん、今秋に見据えているのはスプリンターズSだ。「まずはここを勝たないことには何も言えないですからね。結果を出してほしい」。1200メートルは<3101>の快速娘が北の大地で弾けそうだ。
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レジャー 2009年08月24日 15時00分
レパードS(オープン、新潟ダ1800メートル、23日)新星トランセンドがレコードタイで快走
新設重賞「第1回レパードS」(3歳オープン、ダ1800メートル)は23日、新潟競馬場で行われ、断然人気のトランセンド(牡、栗東・安田厩舎)が、2着スーニに3馬身差をつけて圧勝。初代チャンピオンに君臨した。勝ちタイムの1分49秒5は、前走の麒麟山特別で自身が樹立したレコードとタイ記録だった。 それにしても、何という強さだ。前半の1000メートル通過が59秒7の速い流れを2番手で追走。直線で満を持して抜け出すと、松岡騎手は後ろを振り向く余裕さえあった。 「逃げた馬(アドバンスウェイ)は前走、自分が騎乗してしぶといのが分かっていたから、終始、射程圏に入れながら乗りました。直線は追い出すのを待つ余裕があったし、かなり能力の高い馬ですね」と、松岡騎手は絶賛した。 一方、安田調教師は笑顔でこんなエピソードを打ち明けた。「レースの前、オーナーから『来年はドバイに行くからパスポートを用意しとけよ』っていわれていたんです。きょうの勝ち方を見ると、夢が現実になりそうですね」 これでダートは4戦4勝。2歳ダート王のスーニ(2着)、JDダービー2着のシルクメビウス(5位入線10着降着)を寄せ付けなかった内容から、頂点の座が見えてきた。「まだ全体的にひ弱さがある。もうひと皮むけて、たくましさが出てくれば、さらにパワーアップする」と同師。 今後はシリウスS(10月3日)からジャパンCダート(12月6日)へ向かう予定。夢は無限に広がる。
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レジャー 2009年08月24日 15時00分
新重賞今昔物語 2000年新潟記念 生涯最後の重賞Vとなったダイワテキサス
主役ばかり目立ってはドラマはつまらない。それは競馬も同じ。強い馬を脅かすしぶとい脇役がいてこそ、レースはいつまでもファンの心に残る。 今度こそ、今度こそと期待されながら有馬記念で3年連続3着したナイスネイチャ、引退レースの香港ヴァーズで初めて国際GIを勝ち、最後の最後で主役になったステイゴールドも、国内ではGIの2着が4度と人気薄で何度も波乱を呼ぶ存在だった。 今回取り上げる2000年の新潟記念覇者ダイワテキサスも、そんな名脇役の1頭に数えられるだろう。 重賞5勝。一流馬の堂々たる成績だが、GIは01年の有馬記念でテイエムオペラオー、メイショウドトウの3着になったのが最高だった。しかしこのときは13番人気の激走。今のように3連単があれば、かなりの配当を演出していたはずだ。 00年の新潟記念はダイワテキサスにとって最後の重賞勝利となった。すでに7歳(旧表記8歳)とベテランの域に達し、59キロのトップハンデ。条件は厳しかったが、この年は新潟競馬場が改装のため中山で行われた。テキサスは新潟でも関屋記念を2勝しているが、中山はGIIを2勝しているさらに得意なコース。この実績が評価され1番人気に支持された。 スタートからアンブラスモアが飛ばしていく。1000メートル通過が59秒7といつもの淀みない流れを作った。テキサスはそれを中団やや後ろの8番手と、いつものポジションから追走した。 レースのラスト3Fが36秒1と上がりのかかる展開に。最後はスタミナ比べとなった。重賞5勝のうち4勝が8、9月と夏場の消耗戦に強いテキサスには持ってこいの状況だ。 直線はハンデ10キロ差、49キロのモンレーブが追い上げてきたが、全く問題にせず。メンバー最速、3F35秒2の脚で、1馬身4分の3差をつける完勝だった。 その後は01年の有馬記念(11着)を最後に引退。東京競馬場で行われた引退式には増沢由貴子騎手が騎乗した。 翌春から種牡馬になったが、これといった成績を残せず乗馬に転向。現在は北海道新冠の乗馬クラブで、ライブリマウントやエイシンキャメロンといった名馬とともに余生をのんびり過ごしている。
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スポーツ 2009年08月24日 15時00分
メジャーリーグ極秘情報 カブス・福留編 イチローの呪縛から逃れられず大不振
シアトル・マリナーズのイチローに取り憑かれているのが、シカゴ・カブスの福留孝介だ。「イチローに長打力をプラスした選手」という、とんでもない評判で昨年カブス入りしたのに、不振が続いている。 2年目の今季は8月こそ好調をキープしているが、打率2割7分7厘、11本塁打、45打点、盗塁6(20日現在)。日本球界からは「メジャーなどに行かず、巨人にFA移籍しておけばよかったのに」というシビアな声まで飛び出している。 メジャー1年目の昨年、5番・右翼で出場した開幕戦で同点3ランを放つ華々しいデビュー。前半戦までは俊足、好打、強肩を披露し、イチローと共に球宴にもファン投票で出場した。だが、後半戦は徹底した内角攻めに急降下。結局、150試合に出場、打率2割5分7厘、10本塁打、58打点、盗塁12という、レギュラー失格の成績に、「もう福留を使う意味がない」と、ルー・ピネラ監督から最後通告まで受けた。 それでも、今季もチャンスは与えられているが、失地回復できていない。4年総額4800万ドル(約53億円)という破格の条件で契約しているだけに、地元ファン、メディアから冷たい視線を向けられている。 福留本人に罪があるわけではないが、イチローと比較されたおかげで最高級の待遇をされ、その反動で今は冷遇されるという、イチローの呪縛に苦しんでいる。監督がイチローがマリナーズ入りした時の監督であるピネラというのも、福留にとっては不幸だった。 ナマのイチローを間近で見てきただけに、「イチローに長打力をプラスした選手」という評判に胸を躍らせていただろう。だが、実際の福留を見て落胆、ダメージを受けた。 「福留本人は何が何でもメジャー挑戦ということではなかったんだ。最終的には巨人入りするのではないかと思っていた」というのは、中日OBの述懐だが、福留にとって結果的にアンラッキーだったのは06年の第1回WBCだった。韓国との準決勝で代打決勝2ランを放ち、奇跡の世界一達成のお膳立て。「福留孝介」の名前をメジャー球団に刻みつけた。 本家のイチローは第1回大会で「イチロー君があんなに日の丸に対する熱い思いがあるとは知らなかった」と世界の王貞治監督を感動させ、大型CMを獲得。今回も大不振でスタメン外しの声まで起きたのに、韓国との決勝戦、最後の最後でのひと振りでヒーローの座を獲得している。 WBCという世界の晴れ舞台をさらに飛躍する機会にしたイチローに対し、無名から一転して名前が売れ、本人も驚く破格の待遇のためにメジャー入りするしかなくなった福留。人生はどう転ぶかわからない。 「PL学園の時にも巨人軍は福留選手をドラフト1位指名している縁がある。日本球界のためにも、福留選手はメジャーに渡さない。巨人軍が獲得する」。こう大見得を切った巨人は「ケタが違いすぎる。メジャーとのマネーゲームには参加しない」とあっさりと争奪戦から撤退している。 今、巨人には強肩右翼手で、ここ一番でサヨナラホームランも打てる勝負強い5番の亀井義行が居る。福留を必要としていない。野球人生、一寸先はヤミだ。
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スポーツ 2009年08月24日 15時00分
猪木がゲキ!! 救世主に石井慧を指名
アントニオ猪木が現在のプロレス界にメスを入れた。本紙の独占インタビューに応じ、昨今のマット界の衰退を嘆くとともに、その一番の要因として「スター選手の不在」を指摘。一方で次代を担うべき選手として、北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリスト・石井慧をきっちり指名した。 −−テレビ放映の相次ぐ打ち切りなどプロレス界、格闘技界を取り巻く環境は日々厳しさを増している。 「まあ、寂しい限りだよね。ただテレビ放映に関しては、地上波からケーブルテレビ等の『ペーパービュー』による視聴に、ちょうど移行する時期なのかな、とは思っている。とはいえ、これだけ地上波からプロレスや格闘技の番組が消えていくってのはやっぱり悲しいよな」 −−一番の原因は? 「どの団体も自分たちで“安売り”しちゃってるじゃない。お安いベルトにお安いサクセスストーリー、おまけにレスラーまでお安いキャラときてる」 −−団体のあり方が問題か。 「それもある。プロレスファンは常に意表を突く対決、試合展開を望んでいるんだ。だけど最近、試合そのものでサプライズを起こせたようなものがひとつでもあったか? レスラーが試合そのもので魅せられないようじゃあダメなんだよ。もちろんオレのIGFにも責任はあるよ。リングが闘いの場であることを再認識しなくちゃいけない」 −−レスラーの力量不足はそんなにひどい状態か。 「まあ、それは誰もが感じるところだろうな。どの選手も次を考えながら恐る恐る一歩を踏み出してるって感じじゃない。もちろん考えて動くことは大切なんだけど、それを観客にさとられちゃダメだ。もちろん業界の衰退要因はさまざまなことが絡み合ってるだろうけど、ひとことで言うと、スター性のある選手がいなくなったってことなんだよ」 −−どんな選手に出てきてほしい? 「…う〜ん。インパクトのある選手、バカができる選手、バカをやって観客を盛り上げられる選手、そして一番大事なのはバカをやっても憎めない選手ってことだよな」 −−今の格闘技界に該当しそうな選手はいるか? 「石井慧はいいんじゃないか。ただ、彼は総合格闘技志向だろう? オレは、つぶれちまわないと良いけどってすごく心配してる。変な癖を付けられる前にプロレスに来ちまった方がいい。彼は間違いなくプロレス向きだよ。将来的に業界をけん引していってくれる人材だと思ってる」 −−猪木さん自身のIGFも結構苦戦していると思うし、何か策を施そうとしているはずだが。 「今は団体というより、イベントをプロデュースしている方が面白いんだよな。来年あたり、東京ドームクラスの箱で、リングを5、6台置いてさ、団体の垣根を超えたビッグイベントを打とうと思っている。石井にはぜひ出てほしいし、またこの大会を踏み台にして将来のスター選手が出てきてほしいって思ってるよ。オレが業界のためにできることってこれくらいだから」 −−内外タイムスも9月1日に大変身します。 「いまの新聞界もインターネットの影響を受けて大変な時期と思う。内外には思い切ってバカになって面白い新聞を作ってほしいね」
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スポーツ 2009年08月24日 15時00分
DDTプロレスリング 三四郎、両国で約9000人にインディー魂注入
男も女も『インディー祭』。23日、都内各地でインディー・プロレスが大爆発した。なかでも高木三四郎率いるDDTプロレスリングは両国国技館に9千人近い大観衆を集め、予告通りインディー魂をみせつけた。復興に懸命のプロレス界に、どうやら新しい波が起こりそうな予感がする。 DDTはもう、インディーという言葉ではくくれない。23日、初進出を果たした両国国技館大会は超満員札止めとなる8865人の観衆を動員。メジャー団体でも両国国技館、日本武道館は集客に苦戦をする時代である。用意された客席がビッシリと埋まる光景は、大健闘どころか驚異的である。 試合はダークマッチを含む全10試合で、ロイヤルランブル、ハードヒット戦、男色系マッチなど、実にバラエティに富んだラインナップ。色合いが同じ試合が一つとしてない。 観客を飽きさせない構成も見事だが、試合だけでなく映像を駆使してファンを楽しませてきた映像プロレスのパイオニアによる、今大会の作り込みもまた見事。 エンターテイメント色の強い試合では、選手たちがとことんバカらしく戦い、それが笑いと一体感を生む。高木三四郎いわく「いい大人がバカ騒ぎして、お客さんも一緒にバカ騒ぎするのがDDTのプロレス」。 メーンでは生え抜き選手の飯伏幸太、HARASHIMAがグレードの高い試合を見せつけ、きっちりと大会を締めくくってみせた。このふり幅の広さがDDTの魅力であり、若い力の躍進は団体の未来を明るく照らすものだ。 1997年5・14北沢タウンホールで旗揚げをしてから12年。高木は「ファンの人がもっと大きい夢を見続けるなら、一緒に日本武道館、東京ドームを狙いたい。この勢いをいかに継続させていくかが課題。毎年やっていかないと意味がない」と来年7月25日に再び両国国技館に進出することを発表。 さらに言葉を続ける。「プロレス不況と言われるけど、まだまだプロレスは死んでいない」。固定観念にとらわれず、限界を設けずにまい進してきたDDTは、プロレス復興の鍵を握る存在になってきそうだ。 高木はみちのくプロレス会長のザ・グレート・サスケと対戦。試合にはお互いの認定した凶器の使用可能のウェポンランブルのルールが適用された。おでん・携帯電話・お互いの嫁・和桶と様々な凶器が入り乱れたこの試合。高木は自爆で悶絶するサスケをシットダウン・ひまわりボム・オン・ザ・ロッカーで仕留め勝利をもぎ取った。試合後一致団結した二人はさっそくタッグを組み、9・27後楽園大会でヤス・ウラノ&KUDOの持つKO-Dタッグ王座に挑戦することにになった。 新日本プロレスの黒いカリスマ・蝶野正洋はポイズン澤田JULIEと対戦。ポイズンの呪文や得意技キャトルミューティレーションに苦しめられることはあったもののSTF・ケンカキック・コブラツイストなどを繰り出し、最後はKO勝ち。 ポイズンの呪文にかかり右手を震わせてしまった蝶野は「レスラーそれぞれお客さんの声援とかが一つのエネルギーになる。お客さん達の気持ちがそうさせた」と分析。 それに対し、してやったりのポイズンは「蝶野とやるのは100年早かった。それでも俺の勝ちだよな。通じただろ、俺の必殺技。見ただろ」と記者に息巻いていた。 メーンでは“ゴールデンスター”飯伏幸太が王者HARASHIMAの持つKO-D無差別級王座に挑戦し、見事奪取に成功、初戴冠を果たした。 蒼魔刀の必殺技に加えダイビングボディープレスなど空中戦も見せる王者に対し、飯伏が新技のフェニックス・プレックス・ホールドを放ち、勝負を決めた。 戦い終えた飯伏は今後について「今までと同じく、DDTだけでなく他団体にもあがる」とした上で「(ノアの)GHCジュニアと(新日本の)IWGPジュニアとこのベルト(KO-D無差別級)の3本を賭けてキャンプ場でタイトルマッチがやりたいです」とDDTのチャンピオンらしい野望を語っていた。 高木「サスケさん自身も大人げないが、あの自爆はもっと大人げない。試合には勝ったが勝負では負けた」 サスケ「いつかみちのくも両国やりたい。サスケ40歳になってもまだまだやれる」 蝶野「DDTとカラーの違いはあるよ、正直。でもプロである以上お客さんを楽しませないとな」 ポイズン「100年後、150年後にもう1回やろう。お前らもう死んでるかもしれないけど魂でプロレスやってやるよ」 飯伏「(連戦で)ずっと走りっぱなしで疲れている部分もあった。でも、王座が獲れて無くなりました。たくさんの人の前に立てたことがうれしい。DDTは今から出発です」