藤川球児
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スポーツ 2020年11月16日 20時30分
元巨人・笠原氏がファンに「ガタガタ言うな」 阪神・藤川本人も呆れ、引退登板の“三振回避”を巡る議論に苦言
元巨人・笠原将生氏が、16日に自身の公式ツイッターに投稿。今シーズン限りで現役を引退した阪神・藤川球児の引退登板を巡る議論に苦言を呈した。 >>阪神・藤川に「将来の監督に」の声?他球団の“栄誉職”とは違う、球団が新設ポストに就けたワケ<< 藤川は引退試合となった10日巨人戦で9回表に登板。坂本勇人、中島宏之から連続三振を奪った後、重信慎之介を二飛に打ち取り無失点で有終の美を飾った。だが、重信が藤川の2球目にバットを出し結果三振しなかったことについて、ネット上は「重信は空気読んで三振で花を持たせろよ」、「真剣勝負せずにわざと三振する方が失礼」などと議論に。中には、反対意見に対する誹謗中傷も少なからず見受けられた。 16日に自身のツイッターに投稿した笠原氏は、試合から6日経った現在もくすぶっているこの議論について「『わざと花持たせる為に三振しろ』って言ってる人 これは八百長だ!だのこれからもガタガタ言うなよ?」、「『プロである以上真剣勝負しろ』って言って人 引退試合で本塁打打ってもガタガタいうなよ?」(原文ママ)と双方の意見に苦言。 その上で、「結論 正解のない世界で人を悪くネットで言わないでおきましょう」と、明確な正解がない事柄について過剰に議論すること、ましてや誹謗中傷を交えることは控えた方がいいと呼びかけた。 笠原氏の投稿を受け、ネット上には「確かに何でもかんでも白黒つけようとするのは良くない」、「あーでもないこーでもないっていう議論自体は否定しないが、その中で人を馬鹿にしたり貶したりするのは良くない」、「花持たせるのもガチンコ勝負もどちらも間違ってないと思うし、外野がごちゃごちゃ言うものでも無いと思う」、「なんか熱くなってるファンも多いけど、多分藤川は重信が打ちにいったこと何とも思ってないと思うぞ」といった反応が多数寄せられている。 張本人である藤川も15日に自身の公式ツイッターに「必要性を感じない」と投稿しているこの議論。現役最後の投球がここまでの議論になるのも、藤川が一流の選手だった証なのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について笠原将生氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/shoki_____藤川球児の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa
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スポーツ 2020年11月11日 11時00分
巨人・坂本、昨シリーズの“悪夢”再び? 藤川引退の裏でスタメンを外れたワケ
宿敵巨人との今季最終戦、阪神・藤川球児が現役最後のマウンドに上った(11月10日)。巨人ベンチも応えた。日本球界を代表するクローザーのラスト登板に相応しいバッターを代打投入する。坂本勇人、中島宏之がバッターボックスに向かった。 試合終了後に藤川自身が挨拶。巨人ナインもそれを拝聴し――。と、ここまでは良かった。巨人・原辰徳監督があえて坂本を外したのは、日本シリーズ対策と見て間違いないだろう。 >>「巨人軍の坂本は真似するな」元西武・石毛氏の指導方針に賛否「なぜいけないか理由も言うべき」と反発の声も<< 「坂本は、青柳(晃洋)が大の苦手なんです」(球界関係者) 今季の2人の対戦は、2打数無安打。新型コロナウイルス禍で試合数が少なかったため、直接対決は少なかったが、昨年10月のことだ。原巨人のシリーズ4連敗は、阪神とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦を落としたことがその遠因になった。 「坂本は青柳の外角に逃げていくスライダーに惑わされ、打撃フォームを崩してしまいました」(前出・同) 昨年の10月11日、そのCSファイナルステージ第3戦、阪神先発の青柳は3回途中2失点でマウンドを下りたが、坂本に対しては2打数無安打と相性の良さを見せつけた。 外角に逃げていくスライダーをバットに当てようと、いつもと違うスイングをしたせいか、坂本は日本シリーズで13打数1安打と振るわなかった。坂本の不振だけがシリーズの敗因ではないが、原監督は苦手・青柳との対戦を避けさせたようだ。 「2000本安打のメモリアルもあり、坂本は心身ともに疲れています。休養させるのなら、『苦手投手を避けた』という大義名分があった方がいい」(ベテラン記者) また、優勝決定後、原監督は主力選手をスタメンから外してきた。シリーズに向けて万全を期すためだが、「坂本の体調、打撃ともに万全に戻らなければ、指名打者に坂本を入れてくるのではないか」(プロ野球解説者)との予想も聞かれた。 打撃面に専念させるためだが、見方を変えれば、プロ野球解説者など関係者の目には、「坂本の疲労具合はヒドイ」という意味なのだろう。 試合前にもセレモニーが行われた。巨人側からの花束贈呈役は坂本が務めた。守備位置はもっとも運動量の多いショート、打撃でも打線の中枢を任され、キャプテンとしてチームをまとめ、看板選手である以上、チームを代表して挨拶もしなければならない。他選手よりも疲れるのは当然か…。 「坂本を守る」ことはできたが、シリーズ対策は万全とは言い難い状況だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月10日 11時55分
阪神・藤川に「将来の監督に」の声? 他球団の“栄誉職”とは違う、球団が新設ポストに就けたワケ
「最後のマウンド」の前日は“いつも通り”、ベテランは全体練習の中で淡々とそのメニューをこなしていた。 11月10日、巨人戦(甲子園球場)。阪神・藤川球児が22年の現役生活を締めくくる。引退後は、球団が彼のために新設した「スペシャルアシスタント(SA)」職に就くが(2021年1月)、その後、いろいろと試されることになりそうだ。 「掛布雅之氏が二軍監督を退いた後、『オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー』の肩書を与え(2年間)、和田豊氏も監督退任後、『オーナー付シニアアドバイザー』、『球団本部付テクニカルアドバイザー』を務めています。チーム功労者に対する球団の敬意」(在阪記者) 新設ポストへの就任が藤川に打診されたのは、11月4日だったという。 >>阪神・ボーア、球団史に残る助っ人だった?「本当に切っていいのか」1年での放出に疑問の声相次ぐ<< 他球団にも“栄誉職”を贈られたベテランはいる。しかし、詳しく聞いてみると、“営業部所属”なのだ。ペナントレースには直接の関係はなく、取引先企業、地元自治体などのイベントに行き、球団のピーアールをするのが主な仕事となる。 阪神が藤川に与えた職責は重い。新外国人選手の調査を含めた編成にも携わる。また、新設される女子硬式野球クラブチームの指導にも関わるという。 「各球団が小学生対象の野球教室やアカデミーを設けています。OBがコーチをやっていますが、実は、子どもに教えるのが一番難しいんです。プロ野球選手に教えるのなら、一定レベル以上の技術を持っているので、フィーリングで伝わります。子どもが相手だと、的確で分かりやすい言葉で説明しなければなりません。だから、アカデミーを経験させてからコーチに就任させるケースが増えてきたんです」(プロ野球解説者) 女子選手に対しても、同様だ。自由に解説やTV番組出演もできるが、球団は指導者の準備、そして、編成に携わることでチームの戦力を見極める能力も習得させようとしているのだ。 「昨年オフ、鳥谷が退団した時点で、『藤川を将来の監督に』の声が出ていました」(前出・在阪記者) 元阪神捕手がこんなことを話していた。藤川とバッテリーを組んだ時のことだ。その日は決め球のフォークボールがショートバウンドしてしまい、苦しい展開になったという。攻守交代でベンチに帰り、「いつもと調子が違うが?」と質問したら、藤川は、 「いや、オマエのためにやったんやで」 と、返してきたそうだ。 その元阪神捕手は出場の機会に恵まれなかった。藤川は故意にフォークボールをショートバウンドさせ、その元捕手の捕球技術の高さをベンチにいる首脳陣に伝えようとした。ボールを後ろにそらさず、しっかりと捕球できる技術があると分かれば、その元捕手の出場機会も増えると思い、あえて不振を装ったのだ。 一歩間違えれば、失点につながり、自身も次の登板機会を失いかねない。努力しているチームメイトを思う彼の優しさだ。 編成としてチームを客観的に見る時、何よりも指導者になれば、勝利優先で優しさは邪魔になる。しかし、再びユニフォームを着た時、後輩たちは「藤川さんのためにも勝ちたい」と思うはずだ。阪神は暗いニュースが続いていた。ラスト登板だけはハッピー・エンドで締めくくってもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月19日 19時45分
引退の巨人・岩隈に「連絡してくれてありがとう」上原氏ら球界人から労い相次ぐ 「また1人近鉄戦士が…」の声も
これまで近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2017)、巨人(2019-)と日米4球団でプレーしてきたプロ21年目・39歳の岩隈久志。19日、その岩隈が今シーズン限りで現役を引退することを巨人が発表した。 日米通算で「376登板・170勝108敗・防御率3.31」といった成績を残し、沢村賞(2008)、最多勝(2004,2008)、最優秀防御率(2008)、最高勝率(2004,2008)と数々のタイトルを獲得した岩隈。だが、NPBに復帰し巨人に入団した2019年以降は右肩の故障や右鼠径ヘルニアの影響で、現在に至るまで一軍登板がなかった。 その岩隈の引退発表を受け、複数の選手・OBが自身のSNSを通じてコメントしている。同じく今シーズン限りでの引退を表明している阪神・藤川球児は、19日に自身の公式ツイッターに「先程、本人と連絡も取れて同じ年に引退で…本当に深い縁を感じます」、「2人で、引退後楽しい毎日を過ごそうねと話しました」と投稿。岩隈から直接引退の連絡をもらったことや、引退後についても会話を交わしたことを明かしている。 >>引退の阪神・藤川に「やっぱり…」川上氏がシーズン前の“予兆”を告白プロ22年目の決断にファン・OBから惜別相次ぐ<< 自身が引退する2019年5月20日まで共に巨人でプレーした上原浩治氏は、19日に自身の公式ツイッターに投稿。「知ってる選手、一緒に戦った選手たちが段々と居なくなるのは寂しい」と率直な思いを吐露しつつ、「前もって連絡してくれてありがとうね ゆっくり休んでな」とねぎらっている。 2005年から2008年にかけ楽天で同僚だった一場靖弘氏は、19日に自身の公式ユーチューブチャンネルのツイッターアカウントに「楽天創設期、共に投げ合い、岩隈さんの存在が投手陣の支えでもありました」、「残りの野球人生をいろんな想いもあるかと思いますが、思いきり楽しんでください」と投稿。同僚だった時代を振り返りつつ、最後まで野球を楽しんでほしいとエールを送った。 岩隈の引退については、ネット上にも「引退って聞いてびっくりした、右肩の故障さえ無ければ日米200勝達成できたかもしれないのに…」、「復活を願ってただけに悲しい、今まで本当にお疲れ様でした」、「巨人では投げられなかったけど、過去の活躍が色あせることは無い」、「引退試合とかやるなら、最後に一球だけでいいから一軍で投げる姿が見たい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「岩隈の引退でまた1人近鉄戦士がグラウンドを去ることに…」、「近鉄経験者はこれで何人だ?もう1人、2人ぐらいしかいないか?」などと、2004年限りで消滅した近鉄を絡めたコメントも複数見受けられた。なお、岩隈の引退により、近鉄への在籍経験を持つ現役選手はヤクルトの近藤一樹、坂口智隆の2名のみとなっている。 現時点で引退試合やセレモニーが行われるかは不明だが、23日に引退会見に臨む予定と伝えられている岩隈。会見の席上でどのような言葉を口にするのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について藤川球児の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara一場YouTubeチャンネルのツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/Dokun99795981
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スポーツ 2020年09月07日 11時45分
阪神・藤浪、二軍降格待望論が浮上するワケ 「もう1回はと思っているけど…」矢野監督も決断に含みか
9月6日の巨人戦は、中止。前夜の天気予報で関西方面も大型台風の影響を受けることは分かっていた。「日中の練習までは本降りにはならないだろう」という、ドンヨリとした空模様。そんな午後1時過ぎだった。前日5日に5回途中11失点の背信投球を見せた藤浪晋太郎が、甲子園球場の一軍練習に現れた。 >>阪神・藤川が怪力助っ人を挑発! 実は内心ビクビクしていた? 今も語り継がれる伝説の“全球ストレート勝負”<< 「二軍降格ではないんだな」――。この日の試合前、藤浪の動向が注目されていた。 前夜のピッチング内容では即二軍降格が通達されても仕方なかったが、球団は発表しなかった。従って、「6日の甲子園に現れたら一軍残留、鳴尾浜球場に行ったら、二軍落ち」と予測し、報道陣は甲子園球場で待ち構えていたのだ。 「もう1回は(先発させよう)と思っているんだけど、天気もあるしね。断言はできないけど、行かそうとは思っているよ。現状はね。先のことは分からないけど」 矢野燿大監督が答えた。「らしくない」物言いだった。先発チャンスを与えるが、確約ではないという。また、藤浪のキャッチボールの相手を務めた福原忍投手コーチは、ノーコメント。この先、天候によって試合日程が変わった場合、他投手を優先するのだろう。 「故障で戦線を離れていた才木浩人が順調な回復具合を見せています。藤浪と才木が入れ代わるのだと思いますよ」(在阪記者) 12日の広島戦での先発を有力視するメディアも多かったが…。チーム関係者がこう続ける。 「大敗した5日のゲームですが、雨天により、試合開始が予定時刻よりも1時間以上も遅れてしまいました。集中力を持続させるのは難しいし、同情すべき点もあります」 しかし、同日の巨人先発・今村は好調さを持続させ、完投目前という結果も出している。「精神力で負けた」わけであり、言い訳にはならない。 首の皮一枚でつながって、どうにかラストチャンスをもらったとも解釈できるが、実際は違った。 今回、二軍降格を進言する首脳陣も多かったそうだ。というのも、二軍には藤川球児がいる。現役ラスト登板をめざす藤川に預ければ、多くのことを学べるのではないか、と。藤川の練習時間を割くようなことはさせたくないが、間近でその練習熱心さを見れば、感じるものも多くあるはずだ。 「去年までの藤浪ですが、二軍調整中は考え込んでしまう時も多く、練習に集中できてなかったようです。二軍首脳陣に聞くと、調整法、練習内容も本人任せになっていたそうです」(プロ野球解説者) もっとも、藤川の一軍復帰が早まれば、藤浪と入れ違いになってしまう。経験豊富な藤川に学ばせる案には賛成だが、矢野監督からの信頼を取り戻すには、12日の登板だけではなく、2試合以上、安定したピッチングを見せる必要がありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月05日 11時00分
阪神・藤川が怪力助っ人を挑発! 実は内心ビクビクしていた? 今も語り継がれる伝説の“全球ストレート勝負”
これまで阪神(1999-2012,2016-)、カブス(2013-2014)、レンジャーズ(2015)、四国IL・高知(2015)でプレーし、昨シーズンまで日米通算で「795登板・60勝163ホールド243セーブ・防御率2.13」といった成績を残した阪神の40歳・藤川球児。8月31日、その藤川が今シーズン限りで引退することを球団が発表した。 翌9月1日に会見に臨み、「1年間、体の準備が整わないのはプロとして失格」と引退理由を述べた藤川。身体の至るところが悲鳴を上げ、8月13日に一軍登録を抹消された原因である右上肢のコンディション不良は手術が必要なレベルとも伝えられているが、「まだあと2カ月ありますから。気合入れて頑張りますよ」と最後まで全力を尽くすことを表明してもいる。 >>阪神・藤川、シーズン中に引退表明したワケ 昨オフの意味深な発言、球団の思惑も去就に影響か<< 「分かっていても打てない」と称されるほどの伸びのあるストレートを武器に、セットアッパー、守護神として活躍してきた藤川の引退を受け、ネット上にはその決断を惜しむ声が数多く寄せられた。一方、一部では「藤川と言えばオールスターでのカブレラとの直球勝負が印象深い」、「カブレラ相手の全球ストレート勝負は当時見てて痺れたなあ」といったコメントも見られた。 プロ入りから昨シーズンまでに、計9回オールスターに選出されている藤川。2006年オールスターでは、コメントで挙がっている助っ人打者・カブレラ(元西武他)と今も語り継がれる名勝負を演じている。 2006年7月21日、神宮球場で行われたオールスター第1戦。初選出となった前年に続き2年連続で選出された当時26歳の藤川は、「3-1」とセ・リーグ2点リードの9回表に登板。先頭打者にいきなり当時のシーズン本塁打日本記録(55本)保持者である西武・カブレラを迎えた。 すると、藤川は打席に入ったカブレラに対しストレートの握りを見せ、全球ストレートで勝負すると宣戦布告。これを受けたカブレラは最初けげんな表情を浮かべていたが、直後に藤川が捕手のミットを真っすぐ指さすジェスチャーをすると意図を理解しニヤリ。「よし来い!」と言わんばかりに上体を大きくそらしバットを構えた。 注目の初球、藤川のストレートは内角に外れるも153キロを記録し球場はどよめきに包まれる。その後2球目は153キロを外角に、3球目は151キロを真ん中高めにそれぞれ投げ込み、いずれもカブレラから空振りを奪った。 そして、1ボール2ストライクと追い込んだ4球目、藤川は153キロを内角高めに全力投球。カブレラも渾身の力でフルスイングしたがバットは空を切り、力と力の勝負は藤川が空振り三振を奪う形で決着。一度もバットに当てさせなかった藤川の投球に球場からは大歓声が沸き起こった。 ファンを熱狂させる名勝負を演じた藤川だが、「3-1」でセ・リーグが勝利した試合後に「(パフォーマンスは)イマイチだった」と意外にも本調子ではなかったとコメント。また、「外国人選手だから怒るかなと思った」と、内心びくびくしながらカブレラに全球ストレート勝負を挑んだことも告白している。 「今シーズンがプロ22年目の藤川はこの他にも数々の強打者と名勝負を演じていますが、カブレラとの対戦が真っ先に挙げられるのは力と力のぶつかり合いという構図が印象深かったからでしょう。当時の藤川は前年に最優秀中継ぎ(46ホールド)のタイトルを獲得し、同年も防御率0点台でホールドを量産するなどセ・リーグで一番のセットアッパーとも呼ばれていた時期。一方、カブレラも2005年までのNPB5年間で215本塁打(年平均43本)をマークし、2005年には本拠地であるインボイス西武ドームで推定180メートルともいわれる超特大本塁打を放つなどパ・リーグ最強打者として名をはせていました。その両名が全プロ野球ファンの注目が集まるオールスターの舞台でオール直球勝負を演じたということが、他の追随を許さないほど一番の名勝負として挙げられている理由なのでしょう」(野球ライター) 今回取り上げたオールスターをはじめ、剛速球で数多くのファンを魅了してきた藤川。今シーズンの阪神は既に残り60試合を切っているが、全日程終了までに一軍に復帰し最後の勇姿をファンに見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年09月02日 17時30分
阪神・藤川球児引退発表に、ロッテ島谷敬「タイガースにいい影響を与え続けてこられた方」
1日に今シーズン限りの引退を発表した阪神タイガースのクローザー藤川球児投手に関して、昨シーズンまで阪神でともにプレーした千葉ロッテマリーンズの鳥谷敬内野手がコメントを発表した。 藤川は、1998年ドラフト1位で高知市立高知商業高等学校から阪神に入団。岡田彰布監督時代には、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之とともに、勝利の方程式JFKの一角として、セットアッパー、クローザーとしてチームに貢献。岡田監督は、オリックスの監督時代にも、平野佳寿(現シアトル・マリナーズ)を後ろに回して、セットアッパーからクローザーに昇格させるなど、藤川の成功例を実践し、成功させている。 2013年からメジャーに挑戦した藤川だが、2015年シーズン途中に自由契約になると、残りシーズンを地元の高知の独立リーグでプレーし、2016年に阪神と再契約している。鳥谷は、2003年に自由獲得枠で阪神に早稲田大学から入団。キャプテンとしてチームを牽引していたが、昨シーズンのオフに自由契約となり、ロッテが獲得。藤川とは長きに渡り一緒にプレーしていた。 鳥谷は「本当にお疲れ様でした。マウンドでの投げている姿で、タイガースにいい影響を与え続けて来られた方。まだ今シーズンは残っていますので投げている姿を見たいと思っていますし、多くの人に見てもらいたいと思います」と藤川を労うだけではなく、阪神に与えた影響について語っている。 藤川は日米通算250セーブまで、あと5セーブと迫っており、8月10日を最後に一軍登板はなく、8月13日には登録抹消されている上、今年はスアレスが主にクローザーを務めているが、この記録は何とか達成してもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年09月01日 14時10分
引退の阪神・藤川に「やっぱり…」川上氏がシーズン前の“予兆”を告白 プロ22年目の決断にファン・OBから惜別相次ぐ
阪神(1999-2012,2016-)、カブス(2013-2014)、レンジャーズ(2015)、四国IL・高知(2015)でプレーし、昨シーズンまで日米通算で「795登板・60勝163ホールド243セーブ・防御率2.13」といった成績を残した阪神の40歳・藤川球児。8月31日、その藤川が今シーズン限りで引退することを球団が発表し複数メディアも広く報じた。 >>阪神・藤川、シーズン中に引退表明したワケ 昨オフの意味深な発言、球団の思惑も去就に影響か<< 今季は「11試合・1勝3敗1ホールド2セーブ・防御率7.20」と、打ち込まれる場面が目立った藤川。8月13日に右上肢コンディション不良を理由に一軍登録を抹消され二軍でリハビリ中だが、報道によるとシーズンを通じてコンディションを維持するのが難しいことや、チームに迷惑をかけている現状に責任を感じたことが引退決断の理由となったという。 また、阪神・谷本修球団本部長が報道陣に語ったところによると、長年の勤続疲労からか藤川の体は至るところから悲鳴が上がっているとのこと。また、右上肢のコンディション不良についても本来なら手術が必要なレベルだというが、本人は諦めずに今シーズン中の復帰をめざす意向であるという。 藤川の引退発表を受け、元巨人・上原浩治氏や元中日・川上憲伸氏ら球界OBがSNSを通じてコメントしている。上原氏は8月31日に自身の公式ツイッターに「身体は長年の蓄積でボロボロになるよなぁ」、「また投げれる 最後まで期待してるよ!」と投稿。44歳で引退した自身の経験を踏まえて藤川の状態を察しつつも、再び一軍に戻ってくることを願っている。 今年2月に藤川を取材したという川上氏も8月31日に自身の公式ツイッターに投稿。「そうか、、、やっぱり身体はボロボロだよなぁ、、いつも元気に振る舞ってる球児だから、、」と取材時は明るい態度で身体の不調を感じ取らせないようにしていたと振り返った上で、「本当にお疲れ様!」と藤川をいたわった。 今回の一件を受けて、ネット上にも「40歳を迎えた今年でとうとう引退か…長い間阪神でプレーしてくれてありがとう」、「プロ入り直後から応援してきた選手だから寂しくなるなあ」、「引退してほしくないけど本人が決めたならしょうがない、最後にもう一度一軍で勇姿を見せてくれ」、「名球会に入って有終の美を飾ってくれたらそれが一番嬉しい」といった声が数多く寄せられている。 名球会入会条件である250セーブまで、残り5セーブまで迫っている藤川。阪神はここまで全120試合のちょうど半分である60試合を消化しているが、残り試合で250セーブを達成し有終の美を飾ることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara川上憲伸氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Kenshink2k2k2
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スポーツ 2020年09月01日 11時50分
阪神・藤川、シーズン中に引退表明したワケ 昨オフの意味深な発言、球団の思惑も去就に影響か
ベテラン・藤川球児(40)が今シーズン限りでの引退を表明した。どの球団も試合数の削減と、「上限5000人」という規制を受けているため、大幅な収入減を被っている。「今オフの大量リストラ、人員整理は必至」と囁かれる中での突然の引退表明、シーズン終了後ではなく、ペナントレースの真っ最中に公表したことに、何か“ウラ”がありそうだ。 「ここだけの話、プロ野球界ではペナントレースの中盤には『リストラ名簿』、つまり、戦力外通達の候補者リストがほぼ出来上がっているんです。チーム功労者の肩を叩くとなれば、敬意をもって接しなければなりません。まして、阪神は昨季、鳥谷敬選手と衝突し、他球団に流出させる結果となってしまいました」(ベテラン記者) 円満な話し合いが行われたことを「チーム内外にアピールする目的もあった」と予想する声も聞かれた。 「希望的観測ですが、9月後半から10月に掛けて、観客動員数の上限が解除されるとの見通しもされています。藤川の引退、日米通算250セーブまで『あと5』。仮に優勝戦線に絡むことが出来なくても、甲子園球場を満員にできるでしょう」(前出・同) 藤川の引退は、チームの士気に影響する。今季に限っては「藤川さんのために」と、残された選手たちのモチベーションも上がるだろう。しかし、“後継者”はまだ育っていない。 >>全12球団が60億円以上の損失? 大幅収益減の阪神、リストラ促進であのベテランも引退危機か<< 昨年オフから3月のオープン戦までの間、こんなこともあった。この間、メディアは各球団の選手、関係者と食事をする機会がある。筆者は直接聞くことはできなかったが、藤川は「今年、優勝できると思う」と、複数の取材陣に語っていた。投打ともに戦力は整いつつあった。藤川は「優勝するチームの気運」みたいなものを話し続ける。当然、その会話は人を介して他選手にも広まっていく。中堅、若手も「藤川さんが言うのなら、ひょっとして!?」と思い始める。 そのベテランが先頭に立って練習をする姿に、チームの士気はさらに上がっていく。チームをヤル気にさせることが出来るリーダーが見当たらないのだ。 「藤川は故障経験もあるので、体のケアにも気を遣っていました。どの医師が良かったとか、どのトレーナーの話が面白かったとか若手に聞かせていました」(在阪記者) 250セーブ達成となれば、ちょっと意外だが、松坂世代の名球会入りは第一号となる。入団してしばらくは先発枠を争っていたが、リリーフに転向し、その才能を開花させた。 浮き上がってくるような独特の軌道を描く“火の玉ストレート”とフォークボールが有名だが、カーブやスライダーも投げられないわけではない。大抵の投手はベテランになるにつれ、新しい変化球をマスターしようとするが、藤川は「通用しないのなら、いらない」と言って、ストレートのキレ、フォークボールの精度を高めていた。そういう合理的な考え方と精度を高めるというストイックさが、長い現役生活につながったようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月17日 11時45分
阪神、藤川不在でも復調は濃厚? 各球団のクローザーに明暗、原因は登板過多だけではない?
矢野阪神がヤクルトに逆転勝ちし、4カード連続の勝ち越しを決めた。その7月16日のヒーローは勝ち越し2ランを含む4打点の福留孝介だが、今後のペナントレースを好転してくれそうなキーマンはほかにいた。故障離脱の藤川球児に代わって、クローザーになったロベルト・スアレスだ。 関西地区で活動しているプロ野球解説者が「トラ救援陣」について、こう説明する。 「矢野燿大監督は藤川をクローザーで使う予定でした。今年40歳になる年齢も考慮し、途中で休ませる時期も設けなければなりません。頼りになるセットアッパー、藤川のリフレッシュ休暇中の代役クローザーとして、スアレスを獲得しました」 スアレスは2016年にソフトバンク入りしたが、トミー・ジョン手術を受けた影響で近年は精彩を欠いていた。ようやく、本来の調子を取り戻したのか、同日の登板も150キロ台後半のストレートを連発させていた。しかも、試合後、こんなコメントも発していた。 「今日はセーブのつく場面(での登板)だったから、楽しんで、チャンスを生かそうと思って投げたよ」 今季、クローザーが本調子ではないチームが少なくないのだ。広島のスコットは不振で二軍落ち、巨人・デラロサも早くも故障で戦線を離脱してしまった。それだけではない。(以下成績=同時点)※DeNA 山崎 0勝1敗6S 防御率4・70ソフトバンク 森 0勝1敗3S防御率3・12千葉ロッテ 益田0勝1敗7S防御率3・27東京ヤクルト石山1勝1敗4S防御率4・22阪神 藤川 0勝2敗2S 防御率15・75※ 東北楽天、埼玉西武などクローザーが好調なチームもある。しかし、クローザーの不振は「逆転サヨナラ」の楽しみを増やすかもしれないが、これだけ揃って不振だと、何か他に原因があるかもしれない。 >>元阪神・下柳氏、藤川の“異変”を指摘「全然らしくなかった」 降格前に感じた右肩故障の予兆とは<< 真っ先に考えられる原因は昨季までの登板過多による勤続疲労だが…。 「無観客試合が影響しているのかもしれません。今、各球場とも上限付きでの入場が許されましたが、大きな声を上げるのはNGとされており、球場がシーンとしています。クローザーのモチベーションのせいではないか」(ベテラン記者) 昨季まで、クローザーがアナウンスされるのと同時に球場全体が盛り上がっていた。今季はそれがない。 「そもそも、今季はオリンピックイヤーだったので、例年よりも約1週間早い開幕が予定されていました。2月のキャンプも体力強化の週を飛ばして、いきなり実戦に近い練習となりました。その分、選手たちは自主トレ期間を長くして調整していましたが、加えて新型コロナ禍でペナントレースのスタートが約3か月も遅延してしまいました」(前出・プロ野球解説者) スケジュールがメチャクチャになり、特に投手陣は精神的にも疲れているのだろう。 12球団のチーム防御率を見てみると、4点台が9球団もある。クローザーは「1球の失投」が命取りになるので、先発投手よりも不振が分かりやすい。その意味では、好調で投げることにも飢えていたスアレスのいる阪神が息を吹き返してくるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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阪神・藤川、シーズン中に引退表明したワケ 昨オフの意味深な発言、球団の思惑も去就に影響か
2020年09月01日 11時50分
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2020年07月17日 11時45分
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スポーツ
元阪神・下柳氏、藤川の“異変”を指摘「全然らしくなかった」 降格前に感じた右肩故障の予兆とは
2020年07月14日 21時30分
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スポーツ
阪神、藤川に「バトンを渡す」継投がベスト? 中西元コーチの主張に賛否、「安定感無いし連投も出来ない」ファンの間で議論に
2020年07月07日 20時30分
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スポーツ
阪神・藤川、9年ぶりのセーブ王獲得へチャンス到来か ライバル投手と明暗を分ける好条件とは
2020年05月26日 11時40分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分