白鵬
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スポーツ 2025年07月03日 19時45分
定年延長案で八角一強体制かと思いきや 年寄株問題、白鵬退職で反発広がる
元白鵬こと宮城野親方が退職したことで、対抗馬不在となり、相撲協会は八角信芳理事長の“独裁政権”が進むと見られていた。権力基盤を強化する目的で、親方・理事の定年を70歳まで延長する案を出そうとしているが、反発が広がりそうだ。協会の理事は、出羽海、二所ノ関、時津風、高砂、伊勢ヶ濱という5つの一門でポストを決める。八角理事長は、最大派閥の出羽海一門からの支持を得て、体制を維持してきた。さらに、貴乃花親方や宮城野親方といった対抗馬が辞めてしまったため、権力は強くなっていった。体制を強化するために定年延長案を出す動きが出てき、八角理事長の一強が続きそうになったところで、反発が見え始めた。宮城野親方の退職について、世間は協会のイジメという見方をしている。さらに、そう見られていることを理解している協会内部から、対応のまずさを指摘する声が上がった。定年延長では、数に限りがる「年寄株問題」がある。いつまでも上に居座られると、105しかない年寄株がいつまでたっても襲名できないのだ。ネット上では、「公益法人で独裁はあかんやろ」「非常に面白くなってきた」「区切りのいい時期に八角は理事長を辞職することが最善」といった声が上がっている。年寄株をめぐっては、1996年、境川豪章理事長が売買禁止の改革案を出したが、親方たちに猛反発された。今回に関しても居座り、株が足りなくなるのであれば若手の反発は必至だ。盤石かと思われていた八角体制。抑えていた火だねに火が付き始めたか。
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スポーツ 2025年06月18日 13時03分
相撲協会、70歳までの「定年延長」案で進む八角理事長“独裁政権
2015年12月18日に、元北勝海こと八角信芳理事長が誕生した。現在、5期目の長期政権となっている。さらに、親方・理事長の定年65歳を70歳まで延長する案がでており、独裁政権がさらに継続しそうだ。理事長職には横綱・大関になった者が就くのが通例だ。平成以降、横綱は13人誕生している。しかし、そのうち6人は相撲業界から去っている。貴乃花親方は対抗馬とされていたが、理事長選に負けてしまう。さらに、17年に起こった貴ノ岩暴行事件の対応を巡り退く。次に対抗馬として有望視されていた元白鵬こと宮城野親方。こちらも弟子の不祥事が発端で、25年6月9日付で退職となった。そのため、現在は八角理事長の一強となっている。現在八角理事長は61歳。定年まで4年だが、70歳まで延長となると約10年間、八角政権が続く可能性もある。宮城野親方への処分は重すぎる、イジメという見方を世間はしている。ネット上では「八角理事長による大相撲の私物化に断固反対」「八角理事長は、貴乃花、白鵬と自身より多く優勝した実績のある力士を相撲協会から辞職させた。辞めもせず何もしてない」「八角になってからろくでもないのは明々白々だろ」といった批判が上がっている。相撲であれ政治であれ、政権の一極化が進むと、強い自浄能力がないといろいろなところが腐り始める。八角政権でも、それが露呈している。そんな政権のさらなる延命を許していいのだろうか。
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スポーツ 2025年06月03日 12時54分
元白鵬、日本相撲協会退職 決定打は「後輩横綱の下につくことが耐えられない」
元横綱・白鵬の宮城野親方が6月9日付で、日本相撲協会を退職する。宮城野親方は、2021年9月に現役を引退し、22年に宮城野部屋を継承している。しかし、24年に弟子の北青鵬による暴行事件が発覚し、宮城野部屋は伊勢ヶ濱一門の無期限預かりとなった。宮城野親方に再び師匠としての資質が備わったと判断されれば、措置が解除される見込みだったという。交流のあった元放送作家の鈴木おさむは「宮城野部屋が戻る」と思っていたが、「でも、結局、戻らなかったのが気持ちが一個折れた理由だと思う」と推測。相撲ジャーナリストの横野レイコは「後輩横綱の下につくことが耐えられない」と解説した。ネット上では「白鵬や宮城野部屋への処分が厳し過ぎたのが原因だろ」「白鵬親方退職しないで…」「偉大な記録を残した白鵬がこんな終わりなんてあまりにも酷くない?」と惜しむ声が上がっている。現在、宮城野親方は、国際的な相撲大会「SUMO」を構想中だという。伝統文化の大相撲とは異なると構想されているようで、誰でも参加できるように間口も広く取るのではないかと予想されている。宮城野親方は、日本の相撲業界は狭かったのかもしれない。構想が形になったら、世界規模の相撲リーグが見られる。今後の展開に期待したい。
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スポーツ 2023年08月28日 20時00分
元横綱・白鵬、伯桜鵬の来場所方針に批判「再起不能になりかねない」 左肩故障の回復遅れ深刻も休ませない?
7月場所で千秋楽まで優勝を争い、「11勝4敗」の好成績をマークした平幕・伯桜鵬。27日に伝えられた師匠・宮城野親方(元横綱・白鵬)のコメントが物議を醸している。 報道によると、白鵬はこの日都内で行われた日本産業精神保健学会の講演会後に取材に対応。その中で、左肩故障を抱えている伯桜鵬について「リハビリをしても良くならなかった」、「(手術を)したらしたで長引くだろうし、若いから万全でいってほしいという思いもあるし…。今のところは(様子を見る)」と現状を説明したという。 4月に左肩を痛めている伯桜鵬は5月、7月場所は同箇所付近をテーピングで固めた状態で土俵に上がっていたが、7月場所後に行われた夏巡業(7月29日~8月27日)は「左肩関節亜脱臼のため1カ月の休養加療を要する」との診断書を相撲協会に提出し休場。この間行った治療では思うように回復は進まなかったようだが、宮城野親方は当面は状態を見ながら稽古させ9月場所に臨む方針だという。 >>横綱・白鵬に貴乃花親方が激怒「一番後ろに行け!」 大麻解雇・貴源治が巡業中のトラブルを暴露、その後も遺恨は残り続けた?<< 宮城野親方のコメントを受け、ネット上には心配の声が寄せられたが、中には「様子見で9月場所出すのはマズい、今すぐ考え直せ」、「強行出場で悪化させる方が影響長引くのでは」、「先場所終盤みたいに思い切り強打でもしたら再起不能になりかねないぞ」といった指摘も見られた。 「現在20歳の伯桜鵬は2023年1月場所で幕下15枚目格付出としてデビューし、翌3月場所で新十両、同7月場所で新入幕とスピード出世中の力士ですが、これまでの報道では左肩故障は中学時代からの古傷だと伝えられています。また、7月場所12日目の小結(現平幕)・阿炎戦では、相手を押し出した際に転倒し左肩を地面に強打。右手で左肩付近を押さえながら顔をしかめた伯桜鵬は、立ち上がるまでに10秒ほどかかるなど同箇所を悪化させたような様子を見せていました。元々ダメージのあるところに強い衝撃を食らったことで、故障がこれまでよりも重くなっている可能性もありますが、このまま9月場所に出場させるとさらに深刻化するのではと不安視しているファンも少なくないようです」(相撲ライター) 左肩故障の治療に専念する分、相撲をとる稽古などもほとんど行えていないことが予想される伯桜鵬。コンディション、実戦勘ともに今一つの状態といえそうだが、宮城野親方はこのまま9月場所に伯桜鵬を出場させるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年08月15日 11時00分
豊昇龍、次場所でカド番転落確率60%? 白鵬も故障リスク大と指摘、新大関が直面する問題は
9月10~24日にかけて行われる予定の大相撲9月場所。相撲ファンから最も大きな期待を集めているのが新大関・豊昇龍だ。 豊昇龍は12勝以上をマークすれば大関昇進目安(三役で直近3場所33勝以上)をクリアする状況で迎えた7月場所で、「12勝3敗」をマークし自身初優勝を達成。これを受けた相撲協会は7月26日に開いた番付編成会議と臨時理事会で、豊昇龍の大関昇進を満場一致で承認した。 同日に臨んだ伝達式で「大関の名を汚さぬよう気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力いたします」と口上を述べた豊昇龍は、7月29日~8月27日の日程で行われている夏巡業で精力的に稽古を行っている。9月場所に向けて順調に調整している様子だが、同場所では思わぬ苦境に陥るのではないかと心配しているファンもいるようだ。 >>豊昇龍、優勝なければ大関になれなかった?「厳しすぎないか」審判部長が高いハードル設けたワケは<< 角界では令和初の場所となった2019年5月場所から2023年7月場所までに、貴景勝(2019年5月場所)、朝乃山(2020年7月場所/現平幕)、正代(2020年11月場所/現平幕)、御嶽海(2022年3月場所/現平幕)、霧島(2023年7月場所)の5名が新大関として場所を迎えている。 ただ、この中で期待通りといえる成績を残したのは朝乃山(12勝3敗)、御嶽海(11勝4敗)の2名のみ。貴景勝(3勝4敗8休)、正代(3勝2敗10休)、霧島(6勝7敗2休)の3名は故障休場を強いられいきなりカド番に転落している。 大関は「2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」をマークすれば横綱に昇進できるが、逆に2場所連続で負け越した場合は関脇に転落するシビアな位置で、当然ファンからの期待や重圧は大きくなる。また、本場所では期待の表れとして多額の懸賞金がかけられるため、これを狙う他力士からのマークも厳しくなる。こうした状況の中で期待に応えようと場所前調整で入れ込み過ぎること、本場所では勝ちを意識し過ぎて力むことなどが苦戦の一因と見られている。 豊昇龍としては貴景勝ら3名のような故障休場、カド番転落は何としても回避したいところだが、そのためには強引な取り口を控えることが必要不可欠。豊昇龍はかねて宮城野親方(元横綱・白鵬)らから、無理な体勢から力任せに投げを繰り出すことが多いとして問題視されている。2023年1月場所では9日目・若元春戦で、土俵際で投げを打った際に左足首を負傷するアクシデントもあっただけに、不利な体勢を覆すよりもどう有利な体勢に持っていくかを意識した方がよさそうだ。 また、相手のペースに巻き込まれないような冷静さも求められているといえる。豊昇龍は7月場所千秋楽・伯桜鵬戦で、仕切りから睨んできた伯桜鵬を睨み返すと、取組では相手を組み止めたところから強烈な右上手投げを見舞い勝利している。格の違いを見せつけた形だが、故障や変化を食らうリスクを考えると、相手の挑発には乗らずに落ち着いて相撲をとる方が無難ではないだろうか。 7月24日の優勝一夜明け会見では「この先、まだまだ上の番付(横綱)があるので。そこに向けて一生懸命稽古して、自分を信じて上までいきたい」と口にしたことが伝えられている豊昇龍。来たる9月場所では、横綱昇進を期待させるような成績を残すことができるのだろうか。 文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月04日 11時00分
石浦の引退で、舞の海氏の“失言”批判が再燃も? 角界OBの動画で力士指導、親方転身は前兆アリ
2022年3月場所を首の故障で途中休場し、同場所から2023年5月場所まで7場所連続休場が続いていた元幕内・石浦(現序二段)。6月1日、現役を引退したと相撲協会が同日発表した。 現在33歳の石浦は2013年1月場所で初土俵を踏み、新十両となった2015年3月場所から約7年間関取として活躍。ところが、自己最高位の西前頭5枚目で迎えた2022年3月場所3日目・琴ノ若戦で土俵下へ押し出された際に首を負傷。翌4日目に「頚椎症性神経根症の憎悪のため、向後2週間程度の安静加療を要する」との診断書を協会に提出し途中休場して以降土俵から遠ざかっており、西序二段60枚目まで番付を落としていた。 首の故障が致命傷になった形の石浦だが、協会公式Twitterは引退と共に年寄「間垣」の襲名も発表。今後は所属する宮城野部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたるとみられる。 >>元横綱・白鵬、現役時代は睡眠薬ナシで寝られず? 引退前に苦悩「晩年の1年半から…」告白に驚きの声<< ただ、元大相撲力士の臥牙丸氏が2023年4月28日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画では、石浦は発表前から事実上の引退状態だったと思しき様子が捉えられている。動画は臥牙丸氏が宮城野部屋の朝稽古を見学するという内容で、その稽古中に石浦は臥牙丸氏の元に挨拶に訪れたが、長袖のTシャツ姿でまわしは巻いていなかった。 また石浦はこの後、土俵そばの上がり座敷に腰かけ力士たちの稽古をチェック。申し合い中に立ち合い変化を見せた力士に「そんなのいらねーんだ。真っすぐ前へ前へ前へ!」、「前を見ろ!投げいらんから前へ!」とゲキを飛ばす一幕もあった。一方、首の故障を治療したり、体を動かしたりといったシーンは動画内になく、故障状況についての情報なども特になかった。 「石浦の故障休場を伝える報道では、元横綱・白鵬の宮城野親方(当時は間垣親方)が『まだ痛みが取れていないししびれが残っている』と状況を説明したことが伝えられています。ただ、これ以降は回復状況や近況など続報がほとんどなかったため、ファンの間では相当回復が思わしくないのではと危惧する声も少なくありませんでした。また、仮に復帰できても常に悪化のリスクを抱えることから、正式発表前から引退・指導者転身は既定路線になっていたのでは」(相撲ライター) 石浦は身長172センチ・体重98.8キロと小柄ながら、大型力士にも臆せずぶつかり投げや足技を繰り出す取り口で人気だった力士。今回の引退発表にも多くのファンから惜しむ声が寄せられる一方、一部の間ではNHK大相撲中継専属解説者・舞の海秀平氏(元小結)が石浦に放った問題発言への批判も再燃している。 舞の海氏は石浦が首を痛めた2022年3月場所3日目・琴ノ若戦で解説を務めていたが、石浦が土俵下でしばらくうずくまってから花道を引き揚げた後、「目まいがして起き上がることができなかったのかも」と推測。その上で、「一瞬だけ電気が走っただけだったらサッと土俵に上がって礼をして下がった方がいいですよね。あれだけ長い間土俵下にうずくまっているというのもよくないと思います」と可能ならすぐに土俵に戻るべきだったと苦言を呈した。 さらに、同氏はこの後にも「序ノ口から結びまで流れがあるんですよね。そしていい相撲をどんどん続けていくことで館内がだんだんあったまっていくんですよね。(でも)ああいう場面があると、一気に冷え込みますよね」と再度石浦がうずくまったことを問題視。一連の発言は当時のファンの間で「過去最悪レベルの失言」と称されるほど大ひんしゅくを買ったが、今回の引退発表を受け怒りが蘇ってきたファンも少なくないようだ。 自己最高位から長期休場、引退と一気にキャリアが暗転した石浦。これから本格化する親方業で無念を晴らす活躍を見せてくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本相撲協会の公式Twitterよりhttps://twitter.com/sumokyokai臥牙丸氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@gagachannel2207
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スポーツ 2023年06月03日 11時00分
7月場所注目の“トリプル大関とり”、豊昇龍は脱落濃厚? 5月場所で露呈、白鵬も問題視する不安材料は
5月14~28日にかけ行われた大相撲5月場所。場所前に最もファンから注目を集めたのが関脇・霧馬山の大関とりだった。 霧馬山は小結で臨んだ今年1月場所で11勝、新関脇の3月場所では12勝(優勝)をマークし、今場所は10勝以上なら大関昇進目安(三役で直近3場所33勝以上)をクリア。場所前報道では昇進を預かる審判部・佐渡ヶ嶽審判部長(元関脇・琴ノ若)も「2ケタ10勝以上の成績で千秋楽を迎えてほしい」と語ったことが伝えられていたが、迎えた場所は11勝を挙げ見事に大関の座を射止めた。 千秋楽後に取材に応じた佐渡ヶ嶽部長は「合計34勝で申し分ない」と霧馬山を称賛したが、同時に大栄翔、若元春、豊昇龍の3関脇について「3人とも来場所は大関をかける場所になる」とコメント。この3名は次の7月場所は大関とりの場所になると明言したという。 >>関脇・若元春に「ブチギレてないか」の声 格下突き飛ばし仏頂面のワケ、厳しい攻めは弟の長期離脱も影響?<< 「佐渡ヶ嶽部長が名指しした3関脇ですが、大栄翔は直近2場所22勝、若元春・豊昇龍は21勝をマーク。7月場所は大栄翔が11勝以上、若元春・豊昇龍は12勝なら昇進目安クリアとなります。大関とりは過去に2名の力士が同時に成功させたケースは昭和以降8例ありますが、3名同時昇進は前例が一つもありません。現在の角界は5月場所前時点で1横綱1大関(照ノ富士・貴景勝)、大関昇進を決めた霧馬山を加えても1横綱2大関と上位層が薄い状況ですが、トリプル昇進で1横綱5大関体制となれば話題性があり、角界の未来も明るくなるのでは」(相撲ライター) 佐渡ヶ嶽部長の大関とり明言を受け、ファンの間では史上初のトリプル昇進実現を期待する声が高まっている。3関脇はおのおのの目標勝利数をクリアし昇進をたぐり寄せたいところだが、豊昇龍については12勝クリアでも昇進確実とは言いきれない事情もある。 5月場所の豊昇龍は3関脇の中では最多となる11勝をマーク。ただ、6日目の大栄翔戦は押し出し、9日目の若元春戦は切り返しで敗戦と、大関とりのライバル相手にはどちらも屈している。 また、11勝のうち2つは対戦相手の休場による不戦勝で、実際に土俵上で相手を下して得た白星は1ケタ9勝でもある。不戦勝については豊昇龍本人に非があることではないが、昇進目安ちょうどの33勝となった場合、ライバル相手の敗戦や不戦勝が内容不十分ととられる展開はあり得なくはない。 また、豊昇龍はかねて劣勢からの強引投げや立ち合い変化が多く問題視されており、5月場所でも8日目の小結・琴ノ若戦で強引な投げ、11日目の照ノ富士戦で立ち合い変化をそれぞれ見せている。8日目の相撲は、同日のNHK中継で解説を務めた宮城野親方(元横綱・白鵬)は「本来であれば豊昇龍もね、この相撲あんまりしてほしくないんです」、「投げ技ってけがもしますし、(そもそもの体勢が)苦しいから投げるんですね」と苦言を呈しているが、この“悪癖”を直せないと審判部から「楽をして勝とうとしており大関にふさわしくない」、「昇進させても故障ですぐに転落のリスクがある」といったネガティブな判断を下される可能性も否定はできないだろう。 豊昇龍は千秋楽で霧馬山を下した取組後、同じモンゴル出身で幼少期からの仲である霧馬山に先を越されたことに悔しさをにじませていたという。この悔しさをバネに、来場所は自他共に認める数字・内容を残して後に続くことはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年05月26日 20時30分
元横綱・白鵬、故障休場・炎鵬の現状明かす「入院、検査してまして…」 痛みは春巡業から? キャリアの危機と心配相次ぐ
26日に行われた大相撲5月場所13日目。ABEMA中継で解説を務めた元横綱・白鵬(現宮城野親方)の発言が話題となっている。 注目が集まったのは、平幕・佐田の海対平幕・千代翔馬戦前のこと。北青鵬(平幕/8勝4敗、この後敗れて8勝5敗)、落合(十両/12勝1敗)、川副(幕下/5勝2敗)など弟子の活躍について話していた白鵬に、実況は「そういえば炎鵬の状態はどうなんですか?」と質問した。 今場所の炎鵬は初日から9日目まで9連敗を喫すると、翌10日目に「頚部椎間板ヘルニアにより、約3カ月の加療を要す」との診断書を相撲協会に提出し途中休場している。その炎鵬について、白鵬は「今入院、検査しておりまして、場所後に(今後)どうするかという判断をすると思う」と入院中であることを明かした 白鵬によると、炎鵬は春巡業中(4月2~30日)に首を痛め、今場所出場を続ける中で状態が悪化。最終的にドクターストップがかかったという。「本人は長年関取として務めましたから。2番勝てば残れる位置だったし、何とか2番勝ちたいという気持ちはあったと思うんですけど」と、手負いの状態でも何とか関取に残ろうとしていたがかなわなかったと神妙な面持ちで語った。 >>関脇・豊昇龍、白鵬の忠告を無視?「苦し紛れ」舞の海氏も呆れ、ひんしゅく買う取り口続けるワケは<< 白鵬が明かした炎鵬の現状を受け、ネット上には「休場後入院してるって大丈夫なのか」、「検査次第じゃ診断書以上の治療期間になるかも」、「首に爆弾抱えるのはマズい、間違いなくキャリアの危機だ」、「頭からぶつかれなくなったら復帰後も厳しいぞ」といった心配の声が寄せられた。 「現在28歳の炎鵬は初土俵を踏んだ2017年3月場所から現役を続ける力士。身長167センチ、体重100キロと角界では極めて小柄ながら、相手の懐に頭をつけながら潜り込み投げ、足取りなどを繰り出すという取り口でここまで活躍してきました。ただ、今回発症した首の故障により、2018年9月場所から守ってきた関取の座からは陥落することが濃厚。また、故障の経過次第では今までの取り口が使えなくなり、復帰後も思うように星を伸ばせない展開に陥る可能性も決してゼロではないのでは。角界では首の故障を負った力士がキャリアを棒に振ったケースは少なからずあり、直近では2020年1月場所中に首を痛めた十両・木崎海(当時25歳)が慢性的な痛みや手のしびれにより現役続行が困難と判断し、同年9月場所前に電撃引退しています」(相撲ライター) 角界では数少ない小兵力士の一人としてファンの人気も根強い炎鵬。故障に打ち勝ち再び土俵で躍動することはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年05月23日 15時30分
関脇・豊昇龍、白鵬の忠告を無視?「苦し紛れ」舞の海氏も呆れ、ひんしゅく買う取り口続けるワケは
22日に行われた大相撲5月場所9日目。今場所3敗目を喫した関脇・豊昇龍の相撲が物議を醸している。 前日まで「6勝2敗」の豊昇龍はこの日、同じく「6勝2敗」の関脇・若元春と対戦。立ち合い、豊昇龍は若元春からかち上げを受けながらも左の前まわしをつかむ。しかし、若元春はこれに構わず左を差し前に出て前まわしを切った。 圧力を受け後退した豊昇龍は、若元春の左足に右足をかけると同時に、左腕を右腕で抱え込み強引に投げを狙う。だが、投げで体勢が崩れていたところを若元春に押されあえなく地面に両手をついた。 >>大相撲、豊昇龍に投げられた力士が病院送りに! 師匠は引退も覚悟、トーナメント戦以前にもあった危険な取り口<< この豊昇龍の相撲を受け、ネット上には「また無理な投げしてて呆れる」、「若元春に押されてから勝手に自滅したな」、「前まわしとったまでは良かったがその後が酷い」、「昨日白鵬から注意されてたのに聞いてなかったのか」、「4か月前の若元春戦で似たような形で怪我してるのに」といった呆れ声が寄せられた。 「豊昇龍は初土俵を踏んだ2018年1月から約4年で三役まで到達している実力者ですが、かねて立ち合い変化の多さや強引な投げが問題視されています。今年1月場所9日目の若元春戦では、土俵際追い込まれたところからの投げがたたり左足首故障・途中休場というアクシデントにも見舞われました。こうした経緯がありながら、またしても不利な体勢からの投げを選択し、多くのファンのひんしゅくを買ったようです」(相撲ライター) 豊昇龍は前日8日目の小結・琴ノ若戦を劣勢からの掛け投げで勝利したが、この日NHK中継で解説を務めた宮城野親方(元横綱・白鵬)から「本来であれば豊昇龍もね、この相撲あんまりしてほしくないんです」、「投げ技ってけがもしますし、(そもそもの体勢が)苦しいから投げるんですね」と故障リスクが高く好ましくない取り口だと苦言。 また、9日目の相撲についてもNHK中継解説・舞の海秀平氏(元小結)から「これはもう強引ですね。その前に若元春に左を深く差されましたからね。苦し紛れの小手投げになりましたね」、ABEMA中継解説・武隈親方(元大関・豪栄道)から「強引過ぎましたね。当たりは悪くなかったんですけど、(左を)差された瞬間すぐに振りにいったのがもったいない」とそれぞれ指摘を受けている。 「豊昇龍は先場所関脇として2ケタ10勝をマークしており、今場所も同等以上の数字を残せば来場所の大関とりが見えてくる状況。“三役で直近3場所33勝以上”という昇進目安をクリアするため、1つでも多く白星を稼ぎ足固めをしたいところです。本人もどんな形でも白星が欲しいという気持ちで、批判覚悟で強引な取り口を選択している可能性もあるのでは」(同) 同じ地位、同じ勝敗だった若元春相手に喫した痛恨の敗戦を今後の糧にすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年05月22日 18時50分
元横綱・白鵬が豊昇龍の取り口に苦言「本来してほしくない」 逆転狙いの強引投げを問題視、トーナメント戦で指摘も響かず?
21日に行われた大相撲5月場所8日目。今場所6勝目を挙げた関脇・豊昇龍に対する宮城野親方(元横綱・白鵬)のコメントが話題となっている。 前日まで「5勝2敗」の豊昇龍はこの日、「3勝4敗」の小結・琴ノ若と対戦。立ち合い、豊昇龍は琴ノ若の胸に頭から強くぶつかるも、後方に引かせることができず逆にもろ差しを許す。琴ノ若はここから胸を合わせ一気に土俵際へ追い込もうとしたが、豊昇龍は前に出る相手に合わせるように掛け投げを仕掛け強引に地面へ投げ倒した。 琴ノ若戦はこれで10連勝と相性の良さを見せた形の豊昇龍だが、この日NHK中継で解説を務めた宮城野親方は「本来であれば豊昇龍もね、この相撲あんまりしてほしくないんです」、「投げ技ってけがもしますし、(そもそもの体勢が)苦しいから投げるんですね」とコメント。劣勢の中で強引に相手を投げに行く相撲は故障リスクが高く好ましくないと苦言を呈した。 >>大相撲、豊昇龍に投げられた力士が病院送りに! 師匠は引退も覚悟、トーナメント戦以前にもあった危険な取り口<< 宮城野親方のコメントに対し、ネット上でも「勝ったは勝ったけど内容はよくないな」、「今回はたまたま決まったが、失敗なら押し倒されて故障発生も全然あり得た」、「今年の初めにも同じこと言われてるんだからいい加減直せよ」といった同調の声が上がっている。 宮城野親方は今年2月5日に行われた日本大相撲トーナメントでも豊昇龍の強引な投げを問題視している。豊昇龍は準々決勝・碧山戦で相手に押される中、体をねじりながらのすくい投げで逆転勝利。ただ、フジテレビ中継解説の宮城野親方は「本来であれば、私は豊昇龍にこの相撲をとってほしくはないですね」、「千代の富士さん(元横綱)みたいに左前みつとって一気に走る、それができたら『こんなに簡単に相撲がとれるんだ』って(感じると)思うんですよね」と、豊昇龍にとって理想的な取り口からはほど遠いと指摘している。 「豊昇龍はかねて立ち合い変化の多さや強引な投げが問題視されています。2022年9月場所では叔父の朝青龍氏(元横綱)が千秋楽・遠藤戦で見せた変化に激怒し、取組後に自身の公式Twitterに投稿し『こんな取り口いいのか? 勝負から逃げる バカやろ』、『若いのに 恥ずかしい』と酷評したことも話題となりました。ただ、豊昇龍は足腰が強いことなどもあり今回のように仕掛けが成功することも少なくなく、それもあってかなかなか改善が進まない状況が続いています」(相撲ライター) 前回の苦言から約3か月、再び同じような内容の苦言を宮城野親方から受けた豊昇龍。無理な投げがたたり左足首負傷・途中休場に追い込まれた今年1月場所の二の舞にならないためにも、指摘は素直に聞き入れた方がよさそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について朝青龍氏の公式Twitterよりhttps://twitter.com/Asashoryu
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スポーツ
定年延長案で八角一強体制かと思いきや 年寄株問題、白鵬退職で反発広がる
2025年07月03日 19時45分
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2025年06月18日 13時03分
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2023年08月28日 20時00分
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豊昇龍、次場所でカド番転落確率60%? 白鵬も故障リスク大と指摘、新大関が直面する問題は
2023年08月15日 11時00分
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石浦の引退で、舞の海氏の“失言”批判が再燃も? 角界OBの動画で力士指導、親方転身は前兆アリ
2023年06月04日 11時00分
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7月場所注目の“トリプル大関とり”、豊昇龍は脱落濃厚? 5月場所で露呈、白鵬も問題視する不安材料は
2023年06月03日 11時00分
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元横綱・白鵬、故障休場・炎鵬の現状明かす「入院、検査してまして…」 痛みは春巡業から? キャリアの危機と心配相次ぐ
2023年05月26日 20時30分
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スポーツ
関脇・豊昇龍、白鵬の忠告を無視?「苦し紛れ」舞の海氏も呆れ、ひんしゅく買う取り口続けるワケは
2023年05月23日 15時30分
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スポーツ
元横綱・白鵬が豊昇龍の取り口に苦言「本来してほしくない」 逆転狙いの強引投げを問題視、トーナメント戦で指摘も響かず?
2023年05月22日 18時50分
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スポーツ
元横綱・白鵬、現役時代は睡眠薬ナシで寝られず? 引退前に苦悩「晩年の1年半から…」告白に驚きの声
2023年05月11日 20時30分
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スポーツ
大相撲、豊昇龍に投げられた力士が病院送りに! 師匠は引退も覚悟、トーナメント戦以前にもあった危険な取り口
2023年02月11日 11時00分
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スポーツ
元横綱・白鵬が豊昇龍に苦言「この相撲とってほしくない」トーナメント戦の強引な投げ問題視、先場所の二の舞となるリスクも?
2023年02月06日 20時30分
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スポーツ
大相撲トーナメント、夢の対戦カード続々? 炎鵬が白鵬振り回し投げ捨て、前回大会は師弟対決に大歓声
2023年02月05日 11時00分
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スポーツ
元大関・御嶽海に「やる気ないのか」批判の中、心配の声も? 無抵抗のまま1秒で敗戦、白鵬は前日に異変アリと指摘
2023年01月19日 15時30分
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スポーツ
横綱・照ノ富士、現役引退秒読み? 3場所連続で休場、白鵬らの前例から厳しい見方「持ち直せた横綱いない」
2023年01月06日 19時30分
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スポーツ
元大関・正代、来場所での特例復帰は絶望的? 白鵬も指摘の致命的問題、同僚引退でさらに悪化か
2022年12月29日 11時00分
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大相撲、優勝力士の祝福をファンが拒否! インタビューでも号泣、豊昇龍以上にバッシングされた白鵬の逃げ腰相撲
2022年10月02日 11時00分
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スポーツ
相撲協会が横綱に激怒「話にならない」 格下にイラつき報復、豊昇龍以上に騒がれた白鵬の立ち合い
2022年09月23日 11時00分