白鵬
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スポーツ 2021年02月14日 11時00分
白鵬・鶴竜、3月場所で引退でも心配無用? 次期横綱と目される有力候補たち、早ければ5月場所後に誕生か
大相撲力士の番付の中で最も高い番付である横綱。現在は白鵬(2007年7月場所~)、鶴竜(2014年5月場所~)の2名が在位しているが、その両名に3月場所での引退危機が迫っている。 両横綱は2人合わせて50回(白鵬44回、鶴竜6回)の優勝を誇るが近年は休場が目立っており、昨年も白鵬、鶴竜共に6場所中4場所を休場(途中休場含む)。昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から、内規で定められている決議の中で2番目に重い「注意」を受けている。 ただ、この横審の決議もむなしく、両横綱はそろって2021年1月場所を全休。そのため、3月場所(同月14日初日)の成績次第では横審が最も重い決議「引退勧告」を出す可能性がささやかれている。また、鶴竜については師匠・陸奥親方が、3月場所が進退のかかる場所になると明言したことも伝えられている。 仮に両横綱が引退となれば、5月場所からは約28年ぶり(1993年1月場所以来)に“横綱空位時代”が訪れることになる角界。一部では「しばらく後任が出てこない暗黒時代になるのでは」との声も挙がっているが、“ポスト白鵬・鶴竜”となり得る力士が全くいないというわけではない。 >>綱取り絶望の貴景勝、初日からタブーを犯していた? 初挑戦は4日で終了、朝青龍・鶴竜らと明暗分かれたワケは<< 次期横綱候補の本命といえそうなのが、2021年1月場所は東関脇だった照ノ富士。両ひざの故障や内臓疾患の影響で一時は大関から序二段まで番付を下げたが、そこから番付を戻し再入幕した2020年7月場所で優勝(13勝2敗)。また、同年11月場所から2021年1月場所までに三役で2場所連続2ケタをクリア(13勝→11勝)しているため、3月場所の結果次第では大関復帰が実現する状況となっている。 照ノ富士は再入幕した2020年7月場所から2020年1月場所の本割で、現大関陣に対しいずれも五分以上の成績を残している(貴景勝1勝1敗、朝乃山4勝0敗、正代2勝1敗)。これは目前に迫る大関昇進はもちろん、“大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準じる成績”が必要な横綱昇進に向けても好材料であると言えるだろう。仮に3月場所で大関復帰が実現すれば5月場所以降から横綱昇進を狙う戦いが始まることになるが、コンディションにさえ気をつければ大いに可能性はあるのではないだろうか。 照ノ富士を本命とするならば、対抗となりそうなのが大関・朝乃山。昨年7月場所から大関として本場所を戦っているが、同場所から2場所続けて2ケタをクリアした。同年11月場所は右肩の負傷により「1勝2敗12休」と振るわなかったが、2021年1月場所は「11勝4敗」と再び2ケタをクリアしている。 直近に誕生した横綱である稀勢の里(現荒磯親方)は2017年1月場所での初優勝に加え、同場所を含め6場所連続で2ケタをクリアした安定感が評価されて昇進を果たしている。この点を考えると、体調が万全ならここまで2ケタをクリアし続けている朝乃山にもチャンスは十分だろう。大関の朝乃山は極端な話をすると3月場所、5月場所を連覇すれば7月場所にも横綱になれるが果たしてどこまで迫れるだろうか。 以上の2名に比べると現在の注目度は劣るが、大穴候補となりそうなのが隆の勝。2020年1月場所頃までは平幕下位~十両を行き来していたが、同年3月場所で12勝を挙げ敢闘賞を獲得。その後も2021年1月場所まで5場所連続で勝ち越し、同場所時点では西関脇まで番付を上げている。 所属する千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)に貴景勝が転属(2018年10月)してからは積極的に胸を借り、右差し、左おっつけを磨いたことが伝えられている隆の勝。当面の目標は横綱ではなく大関昇進だが、このまま成長が続けば近い将来横綱候補に名乗りを挙げる可能性も決してゼロではないだろう。 前回の横綱空位時代(1992年5月場所~1993年1月場所/番付上では1992年7月場所~1993年1月場所)は、一人横綱・北勝海(現八角親方・理事長)が1992年5月場所前に引退を表明したことにより突入。だが、同場所時点では関脇だった曙が場所後に大関に昇進すると、同年11月場所~翌年1月場所を2連覇し早々に終止符を打っている。 前回は大関陣を差し置いて関脇が一気に横綱まで駆け上がったが、果たして今回、仮に横綱空位時代に突入すればどのような展開となるのか。白鵬・鶴竜が実際に引退するのかも含めて、3月場所は様々な注目が集まる場所となるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月05日 19時55分
横綱・白鵬のコロナ感染で初場所中止の懸念? 協会は開催めざすも、ファンは最悪の感染経路を危惧
10日に初日を迎える大相撲初場所(東京・両国国技館)。開幕が間近に迫った5日、横綱・白鵬が新型コロナウイルスに感染したことを複数メディアが報じた。 報道によると、白鵬は3日に嗅覚異常を覚え4日にPCR検査を受けたところ、5日朝に陽性が確認されたとのこと。白鵬は保健所の指導のもと入院するという。同時に、白鵬の所属部屋である宮城野部屋の関係者全員が5日中にPCR検査を受けることも伝えられている。 白鵬は3場所連続休場となった昨年11月場所後に、横綱審議委員会から3種類ある決議の中で2番目に厳しい「注意」の決議を下されている。初場所は最も重い決議である「引退勧告」を回避するための重要な場所だったが、今回のコロナ感染で出場が絶望的となったため復活の可否は3月場所に持ち越されることになった。 >>白鵬・鶴竜、2場所連続休場にファン呆れ横審もいよいよ我慢の限界?「場所を全うする回数が多くない」<< 白鵬のコロナ感染を受け、ネット上には「最高位の力士がコロナにかかったのはショック」、「場所目前でかかるのは本人的にも興行的にもキツいな」、「部屋内の他力士まで広がったら場所の開催も危うくなる、白鵬以外に感染者が出ないことを祈るしかない」といった心配の声が多数寄せられている。 一方、「白鵬も参加してた合同稽古のメンバーは大丈夫なのか」、「もし感染経路が合同稽古なら一巻の終わり」と、昨年末に行われた合同稽古を絡めたコメントも複数見受けられた。 「今回コロナ感染が判明した白鵬は、協会が昨年12月18日~23日に国技館内の相撲教習所で実施した合同稽古に初日から4日間参加。この稽古はコロナ禍により出稽古が制限される状況を考慮して協会が設けたもので、複数回のPCR検査や付き人の人数制限といった感染対策を施した上で開催。また、稽古には横綱・鶴竜をはじめ多数の幕内力士が参加し、貴景勝や朝乃山といった大関陣が白鵬と積極的に相撲をとったことなども伝えられていました。白鵬の感染経路について詳細は特に伝えられていませんが、この合同稽古が感染のきっかけになったのではと危惧しているファンは少なくないようです」(相撲ライター) 一部からは「7日からは緊急事態宣言(東京、神奈川、埼玉、千葉が対象)も出るらしいし、もう初場所は中止にすべきでは」との声も挙がっている初場所。現在(5日午後7時)まで協会は観客上限を5000人として場所を開催するというスタンスを崩してはいないが、今後どのような対応をとっていくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月06日 19時30分
白鵬・鶴竜、2場所連続休場にファン呆れ 横審もいよいよ我慢の限界?「場所を全うする回数が多くない」
8日に初日を迎える大相撲11月場所(東京・両国国技館)。場所の開催が2日後に迫った6日、白鵬、鶴竜の両横綱が初日から休場することを複数メディアが報じた。 >>RIZIN元貴ノ富士、スダリオ剛がプロレスラーにMMAルールで勝利デビュー!<< 報道によると、白鵬は8月に手術を受けた右ひざの回復が思わしくないため、6日に日本相撲協会に医師の診断書を提出し休場。また、鶴竜も持病である腰痛の影響で稽古も満足にできない状況のため休場を選択した。両横綱はいずれもこのまま11月場所を全休するとみられている。 両横綱は関脇正代(現大関)が「13勝2敗」で初優勝を飾った9月場所も、揃って初日から休場しそのまま全休。2場所連続で複数の横綱が初日から休場するのは、1場所15日制が定着した1949年5月場所以降では初めての珍事となった。 両横綱の休場を受け、ネット上には「2人ともまた初日から休場かよ」、「2場所続けて横綱土俵入りが見られないのは寂しい」、「横綱が1人もいないのはさすがになあ…先場所からの2か月間何をやってたんだ」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「横審もいよいよ堪忍袋の緒が切れるのでは」、「先場所の時点でかなり厳しい姿勢だったし、何らかの決議に踏み切っても全くおかしくないな」と、横綱審議委員会を絡めたコメントも複数見受けられた。 「先場所後に開かれた横綱審議委員会では、一部委員から両横綱に対し何らかの決議(激励・注意・引退勧告の3種類)を出すべきという意見が挙がったことが伝えられています。話し合いの結果この時点での決議は見送られましたが、矢野弘典委員長は『場所を全うする回数が多くない』、『来場所の様子を見て、横審の方向を決めていく』と11月場所次第では決議を下す可能性を示唆。今回の休場により、今後の会議では先場所以上に厳しい意見が噴出する可能性は高いと言わざるを得ません」(野球ライター) 今年1~9月の4場所(5月場所は新型コロナの影響で中止)において、白鵬、鶴竜は共に途中休場が2回(1、7月)、そして全休が1回(9月)。この1年は出場がままならない状況が続いているため、横審からの厳しい追及は避けられそうにないかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月11日 11時00分
白鵬、5月場所の延期・中止を歓迎? 「古傷を治す時間を与えてもらった」日程変更が“不幸中の幸い”となり得る力士は他にも
“新型コロナウイルス感染者が出たら即打ち切り”という取り決めの下、無観客で開催され、無事に全15日間を乗り切った大相撲3月場所(大阪・エディオンアリーナ)。しかし、次場所である5月場所(東京・両国国技館)は、日本相撲協会が初日を5月10日から24日に延期することを4月3日に決定。場所を開催できるか非常に不透明な状況となっている。 また、同月8日には力士を含む複数の日本相撲協会員が新型コロナに感染した疑いがあることや、そのうちの1人が検査入院していることが判明。もし感染者が出たとなれば、5月場所が中止に傾くことは避けられないだろう。 大相撲の本場所中止は、八百長問題の影響で中止された2011年3月場所が最後。もしそれ以来の中止となれば、各力士の調整、モチベーションに悪影響がもたらされる可能性は高い。ただ、中には5月場所の中止が“不幸中の幸い”となりそうな力士もいる。 35歳の横綱・白鵬は、「15勝0敗」で賜杯を手にした2019年3月場所から1場所ごとに出場と休場(途中休場含む)を繰り返すなど、2場所続けて全15日間を皆勤する体力がないことがこの1年で浮き彫りとなっている。休場のたびに一部ファンからは批判を受けているが、5月場所が中止なら雑音を気にせずじっくり調整に取り組むことが可能となるだろう。 23歳の大関・貴景勝は、場所中に左ひざを痛めた影響で3月場所は「7勝8敗」と負け越しており、5月場所も負け越しなら大関から関脇に転落。5月場所初日までに怪我の状態が良くならなければ非常に厳しい状況に陥ることも予想されるが、中止なら7月場所で勝ち越す可能性が高くなるだろう。 32歳の平幕・栃ノ心は、新大関となった2018年7月場所ごろから右足の怪我に悩まされており、「6勝9敗」の3月場所を含めて5場所連続で負け越し中。不振の原因が怪我にあることは明白だが、5月場所中止となれば怪我の治療・調整に時間を割くことができ、その結果平幕から大関に駆け上がった2018年前半の強さを取り戻せるかもしれない。 先行きが不透明な状況の中、貴景勝らが所属する千賀ノ浦部屋は4月6日から、幕下以下の力士11名を擁する鳴戸部屋は4月8、9日に、それぞれ部屋の公式ツイッターに稽古中の動画・写真などをアップしている。動画・写真内には他の力士と距離を取った各力士が、筋トレなど軽めの稽古に取り組んでいる様子が収められている。 4月3日の延期決定を伝える報道の中では、白鵬の「古傷を治す時間を与えてもらったと考えて体調を万全にしたい」とのコメントが伝えられている。5月場所の開催可否はまだ分からないが、中止でも各力士が白鵬のように前向きに捉えてくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月04日 11時00分
白鵬、優勝したのにファンからは人気無し? 日本勢と外国勢の差も浮き彫りに、春場所の「敢闘精神あふれる力士」ベスト3
日本相撲協会が、来場者及びに公式サイト・アプリの有料会員向けに毎場所実施している「敢闘精神あふれる力士」アンケート。これは各日に行われる取組を元にファンが「一番頑張った、見応えのある相撲をとった」と感じた幕内・十両力士に1票を投じることができるシステム。 投票は初日から千秋楽まで毎日、幕内・十両の取組開始から全取組が終了するまで受け付けられており、投票結果のうち上位3名までは公式サイト・アプリで毎日、当日中に公開されている。 3月8日から22日にかけて行われた春場所では、新型コロナウイルスの影響で無観客となったことにより、アンケートには公式サイト・アプリの有料会員のみが投票。ここでは春場所全15日間における投票結果から、上位3位以内に入った回数が多い力士のベスト3を見ていきたい。 全15日間で4回ランクインし通算3位となったのは、「7勝8敗」の大関・貴景勝(1位2回・2位1回・3位1回)と「12勝3敗」の平幕・隆の勝(1位3回・2位0回・3位1回)の両名。貴景勝は「5勝3敗」となった中日終了時点では3位以内に3回ランクインしていたが、9日目以降は「2勝5敗」と負けが込んだこともあり1回しか選ばれなかった。 一方、隆の勝は10日目までは一度も選ばれなかったものの、残りの5日間で4回ランクインし貴景勝と同率の3位に急浮上。特に3連勝を飾った最後の3日間は、いずれも1位に選ばれるなどファンの支持が急上昇した。 2位となる5回のランクインを記録したのは、「7勝8敗」の小結・遠藤(1位1回・2位2回・3位2回)と「9勝6敗」の平幕・琴ノ若(1位0回・2位1回・3位4回)の2名。遠藤は3連勝をマークした4日目から6日目は3日連続で3位以内に選ばれるものの、その後は勝ったり負けたりを繰り返したことで票を集めることができなかった。 春場所が新入幕の場所となった琴ノ若は、「6勝2敗」となった中日までに4回3位以内にランクイン。中日以降は「3勝4敗」とやや失速したこともあり3位以内には1度しか入らなかったものの、前半で回数を稼ぎ、幕内屈指の人気力士である遠藤と肩を並べる結果となった。 そして、ぶっちぎりの9回ランクインで1位となったのは、「11勝4敗」の関脇・朝乃山(1位5回・2位3回・3位1回)。今場所に大関とりがかかると場所前から注目を集めていたこともあってか、中日までに4回、中日以降に5回と安定してファンの支持を獲得し見事1位に輝いている。 以上が力士の人気投票ともいえる「敢闘精神あふれる力士」アンケートで、ファンから支持された回数が多かった力士のベスト3だが、この結果にネット上のファンからは「琴ノ若が入ったのは意外」との反応が目立った。琴ノ若は父に元関脇・初代琴ノ若(現佐渡ヶ嶽親方)、祖父に第53代横綱・琴櫻を持ついわゆる“サラブレッド力士”だが、その血筋に期待するファンは多いのかもしれない。 また、他に多かったのが「優勝した白鵬が入っていない」との声。横綱・白鵬は今場所「14勝1敗」で44回目の優勝を飾っているが、意外にもアンケートでは全15日間で1度も3位以内に入っていない。 ただ、今場所のアンケートでは白鵬を含めた幕内の外国出身力士8名のうち、12日目に2位に選ばれた碧山以外の7名は全15日間で1度も3位以内に入っていない。このことを考えると、白鵬に票が集まらなかったのは白鵬個人の人気度だけでなく、投票したファンが“日本出身力士びいき”であることも影響しているのかもしれない。 次場所である夏場所は、今後の状況次第では、春場所と同じく無観客で開催されるのではとの見方もある。今場所のように日本出身力士に多く票が集まるのか、それとも外国出身力士の巻き返しがあるのか。来場所のアンケート結果も要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年03月29日 11時00分
新大関・朝乃山、白鵬が後継者に指名も横綱昇進は体調次第? 過去3年の昇進力士は苦戦続き
3月8日から22日にかけて行われた大相撲3月場所で、「11勝4敗」の成績を残した関脇・朝乃山。その朝乃山が25日、大関に昇進することを日本相撲協会が決定した。 大関昇進に当たっては、“小結、関脇の地位で直近3場所33勝以上”という目安が存在する。朝乃山は新小結だった2019年11月場所で「11勝4敗」、新関脇となった2020年1月場所で「10勝5敗」だったため3月場所を含めても32勝と目安に満たなかったが、3月場所千秋楽で大関・貴景勝を破るなど相撲内容が評価された結果、昭和以降では8位タイとなる新三役から3場所でのスピード出世となった。 1場所平均11勝以上と高い実力と安定感の両立が求められることもあり、朝乃山以前は過去3年で3人のみとなっている大関昇進者。朝乃山と同じく彼らも昇進に値すると協会に判断されたわけだが、肝心の昇進後はどのような成績を残しているのだろうか。 2017年7月場所で大関に昇進した高安は、同場所で「9勝6敗」と勝ち越し。ただ、続く9月場所は右大腿筋を負傷し「1勝2敗12休」と大幅に負け越し、次場所で負け越すと関脇に落ちるカド番に転落。翌九州場所では右内転筋を痛めるも、「8勝5敗2休」と辛くもカド番を脱出した。 翌2018年は全6場所中4場所で2ケタ勝利をクリアするなど好調だった高安。しかし、2019年は左ひじの負傷で9月場所を全休、続く11月場所でも腰痛に見舞われ「3勝5敗7休」と負け越したため関脇に転落。2020年も1月場所は「6勝9敗」と負け越し、3月場所も左大腿二頭筋負傷の影響で「0勝5敗10休」と白星なしに終わっている。 2018年7月場所で大関に昇進した栃ノ心は、同場所で右足親指を痛め「5勝2敗8休」といきなり負け越すも翌9月場所は「9勝6敗」と勝ち越しカド番を脱出。ただ、2019年1月場所で右大腿四頭筋を痛め「0勝5敗10休」と2度目のカド番に転落すると、翌3月場所では「7勝8敗」と負け越し大関から陥落してしまった。 同年の5月場所で「10勝5敗」と2ケタ勝利をクリアし、「陥落直後の場所で2ケタ勝利」という復帰特例を満たし大関に復帰した栃ノ心。しかし、7月場所で右ひざ半月板を痛め「0勝6敗9休」、9月場所で「6勝9敗」と2場所連続で負け越し再び大関の座を失い、2020年も1月場所は「5勝10敗」、3月場所も「6勝9敗」と苦しい相撲が続いている。 2019年5月場所で大関に昇進した貴景勝は、同場所で右ひざ靭帯を負傷し「3勝4敗8休」と負け越し、続く7月場所も怪我が治らず全休を強いられ昇進2場所で関脇に逆戻り。ただ、9月場所で「12勝3敗」をマークしたことにより1場所で大関に返り咲いている。 2020年1月場所は「11勝4敗」と、2ケタ勝利をクリアした貴景勝。しかし、3月場所は「7勝8敗」と負け越し、自身2度目となるカド番に転落している。 以上の大関昇進力士たちを見ると、栃ノ心、貴景勝は怪我の影響により昇進1場所目でいきなりカド番に転落し、高安も2場所目で負傷に見舞われ負け越しを喫している。また、この3名は昇進直後以降もたびたび怪我に見舞われており、高安、栃ノ心は既に大関から陥落、貴景勝も5月場所次第ではその座を失う状況となっている。 往々にして、大関の取組には企業から多額の懸賞金がかけられるため、“臨時収入”を狙う他力士からのマーク、攻めも厳しくなる。これが15日間続くことで身体にダメージが蓄積され怪我を誘発させているという見方もあるが、朝乃山が昇進直後、並びにそれ以降に好成績を残せるかは、怪我をしないようコンディションに気を配ることが何よりも大事と言えるだろう。 3月場所を制した横綱・白鵬が場所後に「自分の後継者になるかもしれない」と評したことから、「直接対決で白鵬に勝って新時代の横綱になってほしい」との相撲ファンの期待も高まっている朝乃山。新大関として迎える5月場所から、ファンの期待に応えることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年02月03日 20時00分
平幕・炎鵬を覚醒させた“師匠”白鵬の言葉とは 新入幕での負け越し、二人三脚で逆境を乗り越えた師弟愛をファン称賛
1日に放送された『バース・デイ』(TBS系)に、大相撲・宮城野部屋に所属する平幕・炎鵬が出演。同じ宮城野部屋に所属する横綱・白鵬と、2019年5月場所後に交わしたやりとりを明かした。 金沢学院大学時代の2014年、2015年に世界相撲選手権の軽量級で2連覇した実績を白鵬に買われ、2017年2月に白鵬の内弟子として宮城野部屋へ入門した炎鵬。身長168センチ、体重99キロ(入門当時は身長167センチ、体重95キロ)と小柄な体格ながら、入門から約1年後の2018年3月場所で新十両、そこからさらに約1年後の2019年5月場所で新入幕と順調に番付を駆け上がっていた。 しかし、初めて幕内で相撲を取った同場所は20日の9日目までに「7勝2敗」と早々と勝ち越しにリーチをかけたものの、21日の10日目から4連敗。さらに、23日の13日目に右太ももを痛めたこともあり、結果的に26日の千秋楽まで6連敗でまさかの負け越しを喫してしまった。 「絶望じゃないけど、受け入れられない(気持ちだった)」と、当時の心境を吐露した炎鵬。勝ち越しを決められなかった悔しさのあまり、部屋に帰るタクシーの中では涙を流していたという。 失意に沈む場所後の炎鵬に対し、白鵬は「幕内は甘くないだろ」と厳しい一言。しかし、それと同時に「次の場所で絶対俺が勝ち越しさせてやるから、一緒に死ぬ気で稽古するぞ」との言葉をかけてくれたという。 白鵬の言葉に奮起した炎鵬は、次場所である7月場所での勝ち越しに向け猛稽古を敢行。その一例として番組内でも紹介された6月の滋賀・長浜での合宿(12~17日)では、白鵬と約1時間ぶつかり稽古を行った後、下半身を強化するため30キロの重りを抱え、土俵側のスペースをすり足で何度も往復する炎鵬の様子が連日伝えられていた。 悔しさをバネに稽古に励んだ甲斐もあり、次場所である7月場所では「9勝6敗」で見事勝ち越し、自身初となる技能賞も受賞した炎鵬。20日の14日目に勝ち越しを決めた瞬間は、「うれしさも苦しさもあったし、ほっとした気持ちもありましたし、いろいろな感情が入り混じってました」とさまざまな思いが胸に去来していたという。 今回の放送を受け、ネット上のファンからは「やっぱり強さの影にはこうした血の滲むような努力が有るんだな」、「白鵬の『勝ち越させてやる』は説得力が凄い」、「白鵬も入門時は小柄だったから、炎鵬に対しても『もっと強くなれる』って気持ちがあるんだろうな」といった反応が寄せられている。 「5月場所での炎鵬の6連敗は、序盤・中盤の取組でスタミナをほとんど使いきってしまったことも原因の一つ。そのため、白鵬は15日間を戦い抜くスタミナを養わせるため、炎鵬に厳しい稽古を課したのでしょう。ただ、白鵬は炎鵬だけに練習量を課しているわけではなく、同じく自身の内弟子で5月場所で負け越して十両に陥落した石浦にもみっちりと稽古をつけています」(相撲ライター) 「もっと上に上がって、(横綱に)恩返しできたらなと思います」と、さらなる出世を誓った炎鵬。前述の7月場所からは今年の1月場所を含め4場所連続で勝ち越しを続けているが、果たしてこの快進撃はどこまで続くのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月21日 17時00分
横綱・白鵬、休場中「いいね」が物議? アントニオ猪木氏・田村淳らの投稿に反応「協会がSNS使用禁止してるんじゃ…」の指摘も
大相撲の横綱・白鵬が運用する公式ツイッターが、ツイッターの相撲ファンの間で物議を醸している。 昨年九州場所で通算43回目の優勝を果たした白鵬は、2017年夏~名古屋場所以来の連覇を目指して今場所に出場。しかし、14日の3日目までに連敗を含め1勝2敗と振るわず、翌15日の4日目から蜂窩織炎を理由に途中休場した。 ところが、白鵬の公式ツイッターを見ると、自身が休場した14日以降に投稿された8件のツイートに「いいね」が押されている(21日15時現在)。 また、その中には元プロレスラーで元参議院議員のアントニオ猪木氏やサッカーJ1・ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキ(18日に退団発表)、さらにはロンドンブーツ1号2号・田村淳といった著名人のツイートなども含まれていた。 ネット上のファンからは「休場中に何やってるんだ、せめて場所が終わるまでは大人しくしとけよ」、「見るのは自由だと思うが、なぜわざわざ足がつくようなことをするのか」、「休場中にツイッターって暇なの?それなら今からでも再出場したらいいのに」と苦言が噴出。 一方、「力士はSNS使うのは協会が禁止してるんじゃないのか」、「研修やるまでSNS使用は当面禁止だったはずだが…」、「協会が禁止してるのは投稿だけってことなのか?」といった疑問の声も複数見受けられた。 「力士のSNSといえば昨年11月に小結・阿炎と十両・若元春(現幕下)がそれぞれのインスタグラムに投稿した、お互いの口や手足をガムテープで縛ってふざける動画が問題となりましたが、これを受けて日本相撲協会は私的SNSの禁止を同月の九州場所前に全力士へ文書で通達したと報じられています。また、解禁時期については“2月に行われるSNS研修の内容を全力士が理解してから”とも伝えられています。ただ、ツイッターでの『いいね』に関しては、禁止期間中に押している力士は白鵬以外にも大勢いますが…」(相撲ライター) 協会が通達した“SNS禁止”が投稿だけを指すのか、それともアカウント上での「いいね」や「リツイート」なども含むのかは公表されていないが、怪我で休場中の横綱の行動に違和感を抱いているファンも多いようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月15日 19時30分
横綱・白鵬の休場に心無い批判も 稀勢の里とは正反対の逆風、“ヒール横綱”に仕立て上げられているワケは
2場所連続44度目の優勝を目指していた横綱・白鵬。15日、その白鵬が同日の初場所4日目から休場することを日本相撲協会が発表し、各メディアが広く報じている。 今場所の白鵬は12日の初日こそ西小結・大栄翔を下したものの、13日の2日目に平幕・遠藤、14日の3日目には平幕・妙義龍に敗れ3日目までに1勝2敗。2018年初場所以来2年ぶり2回目となる、2日連続の金星配給を喫するなど苦しい相撲が続いていた。 報道によると、白鵬は場所前から抱えていた右足かかとの傷から菌が入ったことで蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症し、14日夜から発熱に見舞われていたとのこと。加えて、2日目の遠藤戦で敗れた際に土俵で腰を強打したこともあり通算14回目、初めて年2場所の休場を強いられた2017年以降では、10回目となる休場(全休を含む)を決断するに至ったという。 立ち合いの際に張り手、かちあげを多用することを理由に、ここ数年は“横綱の品格がない”と反感を買っている白鵬。このこともあってか、今回の休場に対しネット上のファンから「汚い相撲ばかりやってるから罰が当たったんだ」、「負けが込んだら理由つけて休む、本当に情けない横綱」、「満身創痍みたいだし、もうこのあたりが潮時じゃないですか?」と、心ない言葉も集まっている。 一方、「白鵬を批判してる連中は、稀勢の里がどれだけ休んだか忘れたのか?」、「稀勢の里があんだけ休場したんだから大目に見ろよ」、「白鵬は休場明け強いから、調子戻らなかった稀勢の里よりはよっぽどマシ」と、2019年初場所中に現役を引退した元横綱・稀勢の里(現荒磯親方)を引き合いに出した苦言も複数見受けられた。 「稀勢の里は2017年夏場所から2018年名古屋場所にかけて、歴代の横綱ではワーストとなる8場所連続休場を喫していますが、2003年初場所を最後に現役を引退した元横綱・貴乃花以来の日本人横綱だったということもあり、批判よりは『無理して出場するな』、『完全に治るまで休め』といった擁護が多数を占めていました。ただ、休場から復帰した2018年秋場所こそ2ケタ10勝をマークしましたが、その後の同年九州場所では再び休場。結局、最後まで状態が戻ることはなく、2019年初場所中に現役を退いています」(相撲ライター) 当時の稀勢の里と今回の白鵬の風当たりの違いに、違和感を抱いているファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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横綱・白鵬、2連勝からの休場は計算通りか 次の出場は7月場所に? 師匠が明かした今後に冷ややかな声
2021年03月16日 15時35分
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横綱・白鵬が休場続きでも引退しないワケ あの大横綱にも原因が? 3月場所に更新がかかる大記録とは
2021年03月14日 11時00分
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スポーツ
白鵬・鶴竜、3月場所で引退でも心配無用? 次期横綱と目される有力候補たち、早ければ5月場所後に誕生か
2021年02月14日 11時00分
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スポーツ
横綱・白鵬のコロナ感染で初場所中止の懸念? 協会は開催めざすも、ファンは最悪の感染経路を危惧
2021年01月05日 19時55分
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スポーツ
白鵬・鶴竜、2場所連続休場にファン呆れ 横審もいよいよ我慢の限界?「場所を全うする回数が多くない」
2020年11月06日 19時30分
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スポーツ
白鵬、5月場所の延期・中止を歓迎? 「古傷を治す時間を与えてもらった」日程変更が“不幸中の幸い”となり得る力士は他にも
2020年04月11日 11時00分
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スポーツ
白鵬、優勝したのにファンからは人気無し? 日本勢と外国勢の差も浮き彫りに、春場所の「敢闘精神あふれる力士」ベスト3
2020年04月04日 11時00分
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スポーツ
新大関・朝乃山、白鵬が後継者に指名も横綱昇進は体調次第? 過去3年の昇進力士は苦戦続き
2020年03月29日 11時00分
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スポーツ
平幕・炎鵬を覚醒させた“師匠”白鵬の言葉とは 新入幕での負け越し、二人三脚で逆境を乗り越えた師弟愛をファン称賛
2020年02月03日 20時00分
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スポーツ
横綱・白鵬、休場中「いいね」が物議? アントニオ猪木氏・田村淳らの投稿に反応「協会がSNS使用禁止してるんじゃ…」の指摘も
2020年01月21日 17時00分
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スポーツ
横綱・白鵬の休場に心無い批判も 稀勢の里とは正反対の逆風、“ヒール横綱”に仕立て上げられているワケは
2020年01月15日 19時30分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分