山口俊
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スポーツ 2021年06月27日 18時30分
巨人・山口の大失言、2年前の方が酷かった?「完全に当てつけだ」古巣ファンを激怒させたお立ち台での爆弾発言
23日に富山・アルペンスタジアムで行われた巨人対DeNAの一戦で、NPB復帰後初登板・初先発に臨んだ巨人のプロ16年目・33歳の山口俊。その山口が試合後のお立ち台で口にしたコメントは、ネット上のDeNAファンの間で物議を醸した。 同戦で「5.2回1失点・被安打5・四球2」と試合を作り勝利投手となった山口。試合後のヒーローインタビューではインタビュアーから2シーズンぶりとなるNPBでの登板の感想について問われ、山口は「もっとヤジが多いのかなと思ったんですけど、すごく温かい応援ありがとうございます」と、予想以上にファンから厳しい声を浴びなかったという旨を語った。 >>巨人・山口のお立ち台コメントにDeNAファン激怒「煽りとしか思えない」 古巣相手にNPB復帰星も、過去の恨みは未だ根強い?<< 山口がDeNA時代に自軍ファンからしばしばヤジやブーイングを浴びていたという過去もあってか、ネット上には「DeNA側に向けた煽りにしか聞こえない」、「当時の恨みを未だに根に持ってるのか」といったDeNAファンからの苦言や批判が寄せられた。一方、「NPBラスト勝利の時も煽られたの思い出した」、「山口といえばハマスタ初勝利の時のヒーローインタビューも酷かったな」といったコメントも挙がった。 山口はDeNA(2006-2016/2006-2011は横浜)、巨人(2017-2019,2021-)の2球団で活躍した後ポスティングでMLBに移籍し、その後トロント・ブルージェイズ(2020)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(2021/マイナー)でのプレーを経て今年6月10日にNPB・巨人に復帰。23日の白星は2019年9月20日・DeNA戦以来となるNPBでの勝利となったが、この試合でのお立ち台コメントもDeNAファンの間に波紋を広げている。 横浜スタジアムで行われた同戦に先発した山口は「6.2回4失点・被安打3・四死球5」と制球が不安定だったが、降板するまでに打線が7得点を挙げていたこともあり15勝目となる白星をマーク。2016年オフにDeNAから巨人にFA移籍した山口はこれが移籍後初となる同球場での勝利だったため、試合後のお立ち台ではインタビュアーから「ハマスタで勝てたというのも(喜びは)ひとしおじゃないですか?」という質問が飛んだ。 すると、山口はニヤリと笑みを浮かべながら「ハマスタで勝ててすっごい気持ちいいです。ありがとうございます」と発言。これを受けた球場からはどよめきが起こり、ネット上にも「完全にDeNAファンに対する当てつけだ」、「こんな恩知らずな奴は出ていってくれて正解だった」とDeNAファンからの批判が噴出した。 古巣ファンの感情を逆なでするようなコメントを残した山口だが、試合中にDeNAファンから受けた仕打ちが発言の伏線になったのではとの見方もされている。山口は7回裏に治療のため一時ベンチに下がる一幕があったが、マウンドに戻った山口に対しDeNAファンは大ブーイングを展開。そのため、他球団ファンからは「先に山口に喧嘩売っといてよく言うわ」、「自分達の民度の低さを棚に上げて山口を叩くのはどうなのか」という苦言も複数挙がっていた。 それから2年後に再び飛び出した爆弾発言により、より遺恨が深まったといえる山口とDeNAファン。次カード以降の対戦でも、いざこざが繰り広げられることになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年06月24日 15時30分
巨人・山口のお立ち台コメントにDeNAファン激怒「煽りとしか思えない」 古巣相手にNPB復帰星も、過去の恨みは未だ根強い?
23日に行われた巨人対DeNAの一戦。「4-2」で巨人が勝利したが、試合後の巨人・山口俊のコメントがネット上のDeNAファンの間で物議を醸している。 3日にサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下マイナーを自由契約となり、10日に古巣の巨人に復帰した山口。同戦はNPB・巨人復帰後初となる一軍登板だったが、「5.2回1失点・被安打5」と試合を作り、2019年9月20日・DeNA戦以来となるNPBでの勝利をマークした。 問題となっているのは、試合後のヒーローインタビューでのコメント。インタビュアーから約2年ぶりとなるNPBでの登板の感想について聞かれた山口は、「もっとヤジが多いのかなと思ったんですけど、すごく温かい応援ありがとうございます」とコメント。厳しい声を浴びせられるという自身の予想とは違い、多くのファンが声援を送ってくれたと感謝を述べた。 >>巨人・ビエイラが敵打者を挑発?「煽ってるとしか思えない」阪神ファン激怒、巨人ファンからは“過剰反応”と反論も<< このコメントを受け、ネット上には「巨人ファンとしては楽しみでしか無かったんだけど、本人は色々言われるかもってビビってたのか」、「2年足らずでNPBに戻ってきたことにそれなりの負い目を感じてたことがうかがえる」、「黒星なら話は違っただろうが、まずまずのイニング投げて勝ってるから特に叩かれる要素は無いぞ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「『ヤジが多いのかなと思った』って言葉は絶対DeNAファンに向けて言ってるだろ」、「ただでさえ負けてムカつくのに、お立ち台でも煽られてさらにイラっとする」、「昔ボロカス言われてたことを未だに根に持ってるのか?」と、DeNAファンからの否定的なコメントも複数見受けられた。 「山口はDeNA(2006-2016/2006-2011は横浜)、巨人(2017-2019,2021-)、トロント・ブルージェイズ(2020)、ジャイアンツ(2021/マイナー)という球歴を持つ投手ですが、先発・守護神としてプレーしたDeNA時代は投球に安定感を欠いていた(通算防御率3.29)こともあってか、登板時にしばしばヤジやブーイングを浴びせられるなどファンにあまり好かれていませんでした。山口自身もかなりのストレスを感じていたようで、2014年には円形脱毛症を発症していたことを明かしています。そのため、今回の山口のコメントを過去の気苦労を逆手に取った煽りなのではと捉えたDeNAファンも少なくないようです」(野球ライター) 二軍戦での登板などを経ずに一軍復帰戦に臨んだことから、戦前は「ぶっつけ本番で大丈夫なのか?」と不安の声も挙がっていた山口。この日の勝利は首脳陣やファン以上に、本人が一番安堵したのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年06月22日 11時20分
巨人・山口がぶっつけ本番で一軍復帰登板へ 本人は現状に不安吐露も、首脳陣は阪神追撃へ余裕ナシ?
巨人に復帰した山口俊投手は、「いきなり、公式戦登板」となる。 北陸遠征(対DeNA/6月22日~)から左太股を故障していた梶谷隆幸外野手が復帰する話はすでに伝えられていた。一発の脅威を持つスモーク選手が退団し、実績十分の梶谷が戻ってくることはプラス材料だが、今回の遠征の主役となりそうなのは、山口の方だろう。 「一軍合流までさほど時間は掛からない」とは伝えられていた。しかし、二軍での調整登板もなく、いきなり公式戦で先発登板するとは予想できなかった。遠征2戦目の23日の先発が予定されているという。 「帰国後の隔離期間があり、チームに合流できたのが、今月20日。二軍の若手相手にシート打撃登板しただけ。帰国直前までマイナーリーグで投げていましたが」(スポーツ紙記者) >>巨人復帰決定の山口、ファンに手放しで喜ばれてはいない? 球界OBも「ストイックに追い込んではない」致命的な問題を指摘<< シート打撃後の共同会見で、山口は「打者と対戦していくうちに上がってくればいいかな」と話していた。何が上がってくればと言えば、「状態、実戦感覚」のこと。 このコメントを聞く限り、実戦登板できる状態にはないと思われたが…。 「20日までの阪神3連戦に勝ち越すことができました。この遠征に勝ち越せば、首位阪神を追いかけるムードも一気に高まるのですが」(プロ野球解説者) 北陸遠征の重要性を指摘する声は多く聞かれた。「いきなりの実戦登板」となれば“リスク”も大きい。 「山口に活躍してもらわなければ、逆転優勝は難しいでしょう。緊張感のある一軍で調整させるつもりでは?」(前出・同) 遠征第2戦を落としてもいいという意味ではない。二軍で調整させる余裕がなかったのだろう。また、プロ野球12球団はこの夏、新たな調整期間を得ることに変更した。五輪期間中に“特別興行”を行うという。 「当初はペナントレースを中断させるつもりでいましたが、約1カ月間もペナントレースを中断させたら実戦感覚が鈍ってしまうとのことで、各球団とも10試合程度ですが、有観客で試合を行うことになりました。同一リーグとは試合をしない、勝敗、個人成績はペナントレースにカウントしないということで」(球界関係者) この夏季興行の中で、山口はさらに実戦感覚を取り戻していくことができそうだ。 こんな見方もできる。山口が23日に先発し、通常ローテーション通りに調整した場合、次回登板は6月29日からの広島3連戦(東京ドーム)で、次々回は7月9日からの阪神3連戦(甲子園)が予想される。先の阪神戦に勝ち越したとは言え、まだ6ゲーム差も開いており、これを縮めるには直接対決で勝つしかない。 山口をこの北陸遠征でいきなり先発させる目的は、球宴前の最後の首位攻防戦も見据えてのことではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年06月12日 11時00分
巨人復帰決定の山口、ファンに手放しで喜ばれてはいない? 球界OBも「ストイックに追い込んではない」致命的な問題を指摘
2019年オフに巨人からトロント・ブルージェイズにポスティング移籍し、今季は2月からサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下マイナーでプレーしていたプロ16年目・33歳の山口俊。10日、その山口と契約合意したことを巨人が発表し複数メディアも相次いで報じた。 山口は3日に自身の公式インスタグラムで「日本に帰国することを決断しました」とNPBに復帰する意向を表明していたが、報道によると巨人は山口から日本に帰国した5日から獲得へ向けた交渉をスタート。チームが2019年オフにポスティング移籍を容認してくれたことに山口が恩義を感じていたこともあり。交渉は10日までにスムーズにまとまったという。 山口は巨人時代(2017-2019)に通算「60登板・25勝14敗1ホールド1セーブ・防御率3.47」をマークし、2019年には最多勝(15勝)、最多奪三振(188個)、最高勝率(.789)の三冠を獲得した実績を持つ右腕。ただ、ネット上には復帰を喜ぶ声の一方、「実績は申し分ないけど、今後活躍するかと言われると怪しい」、「マー君や平野でも苦しんでるのに、山口なんかがいきなり結果残せるわけない」と冷ややかな声も少なくない。 「今季の巨人は現時点(10日試合前時点)で先発防御率がリーグ3位(3.35)、救援防御率が同4位(3.62)と先発、リリーフのどちらも他球団を圧倒するほどのクオリティは有していません。そのため、先発として複数のタイトル獲得経験があり、リリーフとしてもDeNA時代(2006-2016)に『24ホールド111セーブ』をマークした山口は一見すると心強い存在のようにも思われます。ただ、MLBでの山口は昨季『17登板・2勝4敗1ホールド・防御率8.06』と打ち込まれており、今季もマイナーで『5登板・0勝3敗・防御率6.17』と不振。加えて、今季MLBからNPBに復帰した楽天・田中将大がここまで先発として『2勝3敗』、オリックス・平野佳寿もリリーフとして『3ホールド4セーブ』と今一つの数字にとどまっていることもあり、山口も復帰後はそれほど活躍しないのではとみているファンは少なくないようです。なお、田中・平野の苦戦はMLBとNPBの間での使用球やマウンドの硬さの違いが一因とも言われていますので、山口も今後どれくらいの早さで適応できるかが成績を左右しそうです」(野球ライター) >>「出ていけ!」ブルージェイズ・山口に現地ファン激怒 2戦連続の大炎上、「中継ぎで使う方が悪い」日本のファンは反発<< 入団後の山口は自主隔離期間を経て20日にもチームに合流予定と伝えられているが、二軍で調整登板などをこなす必要があるため一軍マウンドに上がるまでには時間を要すると言われ、五輪中断明けの8月中旬まで一軍登板がずれ込む可能性も指摘されている。すぐに戦力としての運用ができない点も期待が盛り上がらない一因なのかもしれない。 また、2012~13年にかけDeNAコーチとして山口を見てきた高木豊氏(元大洋・横浜他)は、9日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画で「(コンディションがいいとは)見受けられない。太っちゃった(ように見える)もん」、「(報道などで)映し出される風貌などを見てると、そんなにストイックに追い込んではない(印象)」と、山口のコンディションは万全のようには見えないと指摘している。そのため、2019年のような投球を取り戻せるかは極めて不透明な状況ともいえそうだ。 NPB復帰意向の表明から1週間ほどで古巣復帰が決まった山口。それだけ期待を寄せられていることの表れともいえるが、果たして今後チームを救うような活躍を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ山口俊の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shun.yamaguchi_official
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スポーツ 2021年06月03日 11時30分
巨人に山口帰還説が急浮上 球団は春先から復帰画策、ブルペンテコ入れへさらにトレードを仕掛ける可能性も
「帰還」、僅差のゲーム展開の裏側で“2人の元所属投手”のことが話題になっていた。 6月2日、埼玉西武戦。原辰徳監督は6人の投手をつぎ込み、勝利をもぎ取った。「総力戦」と評するプロ野球解説者もいた。3回裏、失点を許したとは言え、先発の横川凱投手に代打を送られた時、「救援投手陣は大丈夫か?」と“登板過多”を懸念する声も出た。 「首位阪神とのゲーム差がなかなか縮まりません。救援投手たちに踏ん張ってもらう試合がしばらく続きそうです」(プロ野球解説者) そんなスクランブル態勢の継投策が繰り広げられていた裏で、2人の元巨人投手の名前が囁かれていた。 >>巨人・原監督の判断にファン二分「責任取れるのか」批判の声も “畠リリーフ起用”が采配的中も物議、懸念される重大リスクとは<< 「1人は、明日(3日)の先発が決まった内海哲也投手ですよ。内海にかわいがってもらった後輩投手はたくさんいますからね」(スポーツ紙記者) 7回裏、明日の先発投手が発表された際、「内海」の名前がコールされるのと同時に拍手が送られた。メディアが期待していたような“興奮”はなかった。移籍して3年、故障などで活躍できていないせいだろうか。 そして、試合開始前から「正式発表まで10日も掛からないのではないか?」と名前が挙げられていたのが、山口俊投手だ。 米大リーグ、SFジャイアンツ傘下のマイナーチーム・3Aサクラメントで奮闘しており、「メジャー昇格の可能性が消えた時点でフリーエージェントとなる契約条項があり、それが行使された」との一報が飛び込んできたのだ。 関係者は「知らない」「分からない」と言うだけだったが、日本帰還となれば、巨人との交渉が最優先とされるはず。救援陣の登板過多も「山口が帰ってくるまで」とすれば合点がつく。こんな情報も聞かれた。 「山口はリリーフもできます。ブルペンの中心選手として、後半戦でフル回転してくるのではないか。今年のキャンプイン直前、ブルージェイズを解雇された時点で、巨人と山口サイドは連絡を取っており、山口の『ラストチャンスに懸けたい』とする気持ちを優先させたようです。山口は深く感謝していて、両者の関係はさらに深まった、と」(球界関係者) とは言え、一連の新型コロナウイルス禍により、「帰国=即チーム合流」とは行かない。一定期間の隔離生活もあり、その後に調整を行うので、「山口が凱旋登板を果たすのは8月になるのではないか」との声も聞かれた。 「8月」と言うのは、東京五輪の開催期間中の中断も含めてだが、 「楽天の田中将大投手は、本来のピッチングスタイルを取り戻していません。NPB公式球に戸惑っているのか、それとも、米国よりも柔らかいマウンドの影響なのか分かりませんが」 と“環境の違い”から、山口に過剰な期待を寄せる状況に否定的な意見も聞かれた。 「交流戦が終わったら、トレードを仕掛けるのではないかとも囁かれています」(前出・スポーツ紙記者) シーズン中のトレードとなるが、同一リーグは交渉相手にできない。サインを変更する必要があるからだ。トレードとなれば、巨人側もそれ相当の交換要員を出さなければならない。山口帰還が囁かれているのはトレード交渉がうまく行っていないことの裏返しかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月12日 11時00分
ブルージェイズ・山口、契約途中でのクビは澤村のせい? 予想外の展開も巨人側は復帰画策か
メジャーリーグの“椅子取りゲーム”に日本プロ野球界も巻き込まれたようだ。 ブルージェイズの山口俊投手も巨人帰還となりそうだ。澤村拓一投手(前千葉ロッテ)が「レッドソックスと間もなく契約合意する」との一報が伝えられた2月11日午後、それを追うようにして、「山口が40人枠から外された」との“速報”も飛び込んできた。 「山口はスプリングキャンプに参加するため、すでに渡米しています。19-20年オフ、ブルージェイズと2年契約を結んでおり、今季もメジャーリーグのマウンドに上るはずでした」(スポーツ紙記者) 昨季は主にロングリリーバーとして、17試合に登板した。2勝4敗1H、防御率8・06。起死回生を狙っていたが、「40人枠」から外されたということは、事実上の戦力外通告だ。他球団への移籍も模索できるが、どこからもオファーがなかった場合、ブルージェイズとマイナー契約を結び直して再起を図るか、退団のどちらかを選ばなければならない。 「巨人帰還が大方の予想です。オフも巨人施設で自主トレをしていましたし、退団後の関係も良好です」(前出・同) 19年最多勝の山口が帰還するとなれば、先発投手のコマ不足問題は解消される。田中将大、平野佳寿に続く「3人目の帰還」となるのは時間の問題だろう。 >>「出ていけ!」ブルージェイズ・山口に現地ファン激怒 2戦連続の大炎上、「中継ぎで使う方が悪い」日本のファンは反発<< しかし、山口の40人枠漏れは「澤村のレッドソックス入り」によるものなのだ。 「レッドソックスは澤村と契約するため、こちらも40人枠から誰かを外さなければなりませんでした。26歳のジョエル・パヤンプスなるリリーバーが弾き出され、他球団への移籍が可能となるウエーバー公示の手続きをしたら、ブルージェイズが挙手したんです。今度は、ブルージェイズがパヤンプスを40人枠に入れるため、山口を外しました」(米国人ライター) また、ブルージェイズは20-21年オフ、トレードで投手補強を行っており、その時点で「山口はアブナイ」の声も出ていたそうだ。 巨人情報に詳しいプロ野球解説者がこう続ける。 「山口がDFA(40人枠漏れ)になる、それも、米キャンプが始まる前になんて巨人スタッフも予想できなかったようです。11日時点で巨人が何か動いた形跡は見られませんでしたが、帰還手続きは進められるはず。戸郷は山口を慕っており、チームにもたらす好材料も多い」 澤村も自身の米挑戦が巨人時代の同僚に影響を与えるとは考えていなかったはず。 経営難による田中、平野の帰還。緊縮による40人枠へのドライな対応。こうした米球界の冷えきった状況は、菅野智之投手の今オフの去就問題にも影響してきそうだ。いずれにせよ、“山口帰還”の一報に一番驚いていたのは原監督だろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月30日 20時30分
「出ていけ!」ブルージェイズ・山口に現地ファン激怒 2戦連続の大炎上、「中継ぎで使う方が悪い」日本のファンは反発
昨オフ巨人からFA宣言し、今シーズンからMLB・ブルージェイズでプレーする山口俊。その山口の投球がネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、30日(現地時間29日)に行われた対ナショナルズ戦での投球。同戦で山口は、無死二塁からイニングが始まるルール「タイブレーク」が適用された延長10回に登板。しかし、先頭から連続四球を与え無死満塁とピンチを広げると、その後2死から内野安打、三塁打を浴び4失点。「1回4失点(自責点3)・被安打2・2四球」の大炎上で敗戦投手となった。 山口はMLB初登板となった27日(同26日)の対レイズ戦でも、タイブレークが適用された延長10回・無死二塁から四球、三塁打で2点を取られチームはサヨナラ負け。2戦連続の大炎上で、今シーズンは早くも2敗となってしまった。 >>16勝、34ホールド、37セーブ…メジャー1年目で記録を残した一流投手たち、ブルージェイズ・山口の目標は?<< 山口の背信投球を受け、チームの本拠地があるカナダのファンは激怒。ツイッターには「山口の投球はひどい、なぜチームはこの男とサインしたのか」、「日本のことは嫌いじゃないが、山口のことは大嫌いだ」、「もう二度と見たくない、チームから出ていけ!」といった批判が噴出し、カナダを対象としたツイッターのトレンドでは一時「Yamaguchi」というワードが1位まで浮上した。 一方、日本のネット上には「先発転向して久しい山口を中継ぎで使う方が悪い」、「ブルージェイズ首脳陣はNPB時代の成績知らないのか?」といった、首脳陣の起用法に問題があるとする日本国内のファンからのコメントも複数見受けられた。 「昨シーズン先発で15勝を挙げた山口ですが、MLB初年度の今シーズンはオープン戦で先発では結果を残せなかったこともあり、中継ぎとして開幕を迎えています。ただ、山口はDeNA時代の2014年途中に先発に転向しており、翌年以降は巨人時代(2017-2019)を含めても中継ぎ経験はわずか9試合のみ。また、巨人時代の得点圏被打率は『.265』、得点圏四死球数も『47個』と、得点圏で真価を発揮する投手というわけでもありません。こうしたデータを踏まえると中継ぎでの起用はリスクが大きく、使うにしてもせめてタイブレークが適用される延長戦以外で使った方がいいと思われますが…」(野球ライター) 30日(同29日)の試合後の報道では、ブルージェイズ首脳陣が山口の配置転換を考えているというようなことは特に伝えられてはいない。慣れないポジションで苦しむ山口だが、果たして今後の起用法はどうなるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月20日 11時50分
レイズ・筒香、「1番」でMLBデビュー? 守備位置も4ポジションで準備中、前代未聞の奇策の思惑は
メジャーリーグもまもなく開幕戦を迎える(7月23日~/現地時間)。その日はタンパベイ・レイズの筒香嘉智にとって、別の意味でも忘れることのできない試合となりそうだ。 「対戦チームのブルージェイズはまだ開幕投手を発表していませんが、韓国出身の左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)が濃厚です。元同僚の山口俊は開幕ローテーションから外れ、ロングリリーフでの起用となりそう。開幕カードで『筒香対山口』が実現するかもしれません」(同時点/米国人ライター) “元ベイスターズ”の山口と筒香の激突。日本の野球ファンにとっても注目の対決である。しかし、衛星中継を見る日本のファンは、筒香の打順にもビックリさせられそうだ。 レイズのケビン・キャッシュ監督が「異色の1・2番コンビ」を念頭に入れているという。筒香と韓国出身の崔志萬(チェ・ジマン)だ。崔志萬は日本ではあまり知られていないが、打撃スタイル、体型ともに筒香にソックリなのだ。名鑑によれば、筒香の体重は98㎏、崔志萬は113㎏。この“体重100㎏コンビ”が1・2番コンビを組むのだ。 一般論として、1番バッターは俊足タイプで、2番は走者を進める打撃ができるバッターが置かれている。近年ではその2番に強打者を入れる攻撃的な打順も流行りだが、「走る」という要素に乏しい筒香、崔志萬はともにそのタイプではない。 「OPS(出塁率プラス長打率)の高い選手で1・2番コンビを組み、初回にいきなり大量得点を挙げようとしているのでしょう」(前出・同) キャッシュ監督と言えば、中継ぎ投手を先発マウンドに上げ、2イニング目から先発投手に投げさせる新・継投策「オープナー」を発案した“奇策家”でもある。 「開幕戦は左腕の柳が予想されているので(同時点)、筒香と崔の1・2番コンビは第2戦以降からかも。ただ、レイズは主力バッターのメドウズが故障で開幕オーダーから外れるので、筒香か、崔のどちらかが上位打順を任されるのでは」(プロ野球解説者) 力士体型の1・2番コンビが注目されそうだ。もっとも、キャッシュ監督の奇策は、単なるヒラメキではない。先のオープナーは、初回の失点数がもっとも多いというメジャーリーグ全体のデータを見て、「だったら、短いイニングをゼロに抑えることに長けた中継ぎ投手を出せば良い。先発投手は長いイニングを投げようとし、ペース配分してしまう」と考えたもの。奇策には根拠となるデータがあったわけだ。 今回の筒香、崔の1・2番コンビにしても、「初回の失点が多いのなら、大量得点が期待できる」という狙いもあったのではないだろうか。ベイスターズ時代、筒香は1番を経験している。ラミレス監督にも根拠となるデータはあったようだが、一番多く打席に立つ1番に4番バッターを置く采配は、オープナーのように他球団が模倣するまでには至らなかった。 筒香は外野、三塁、一塁、そして、指名打者と出場できるところを全て準備させられているという。ラミレス監督で経験したので奇策に翻弄されることはないだろうが、目まぐるしいシーズンとなりそうだ。 古巣ベイスターズはラミレス監督の采配が空回りし、混乱しつつある。奇策とは、選手にも準備をさせておかなければならないものだ。今、キャッシュ監督に学んでいる筒香は、元同僚たちにどんなアドバイスを送るのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月02日 17時30分
巨人・広島が一触即発の睨み合い! “因縁の相手”山口に會澤が激昂、和解まで1年以上を要した“警告試合
新型コロナウイルスの影響により、5月に入っても開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。本来の予定であれば5月最初の3連戦(1~3日)として、セ・リーグでは巨人対広島(東京ドーム)、DeNA対中日(横浜スタジアム)、阪神対ヤクルト(甲子園)のカードが行われていたはずだった。 中でも、昨年のリーグ王者巨人と一昨年まで3連覇を果たした広島の一戦はかなりの盛り上がりを見せていたことが濃厚。2年前にも5月最初の3連戦で対戦している両軍だが、その時には球場が別の意味で盛り上がる事件が起きている。 舞台となったのは、2018年5月1日に行われた巨人対広島(マツダスタジアム)の一戦。同戦の巨人先発・山口俊(現ブルージェイズ)は立ち上がりから制球が定まらず、2回までに4四球。また、広島・會澤翼には死球も与えていた。 3回にバティスタ、鈴木誠也に2者連続本塁打を浴び同点に追いつかれた山口は、なおも迎えた1死一、三塁の場面で打席の會澤に2打席連続の死球を与えてしまう。すると、會澤は死球を受けた瞬間にバットを投げ捨て、「オイッ!」と叫びながらマウンド上の山口に詰め寄った。 會澤の動きを見て、主審、鈴木、巨人・マギーの3名が真っ先に制止へ。それに続くように他の選手も守備位置やベンチから一斉にマウンド付近に集まり、両軍入り乱れ一触即発の状態となった。両軍は1分ほどにらみ合いとなった後、殴る蹴るの乱闘には至らずベンチに戻ったが、これを受けた主審は両軍に「警告試合」を宣告した。 「警告試合」とは、試合中に乱闘やにらみ合いなどが起こった際、審判団がその後に選手への死球やスライディングなどの報復行為が行われる危険性があると判断した試合のこと。宣告された場合、審判は故意・過失にかかわらず、報復行為と判断できるプレーを行った選手やそのチームの監督に退場を宣告することができる。 その後試合は再開されたが、山口は2死満塁から田中広輔に押し出し四球を与え勝ち越し点を献上。さらに、5回には1死一塁の場面で會澤にタイムリーツーベースを打たれ追加点を許すと、2死一、三塁では菊池涼介にもタイムリーを浴びここで降板。チームも「4-6」で敗れそれまで連勝が8でストップした。 2度の死球がにらみ合い、警告試合に発展したのには、山口と會澤を巡る“因縁”も関係したとされている。2012年8月2日のDeNA対広島戦、會澤は当時DeNAの山口から顔面に死球を受け鼻骨を骨折。翌3日に登録を抹消され、一軍復帰を果たせないままシーズンを終えている。 なお、後日山口が謝罪したものの両者には“因縁の相手”というイメージがつき、2019年11月のプレミア12で共に侍ジャパンに選出された際は「仲間割れ起こさないか心配」、「絶対に試合でバッテリー組ませたらダメ」というコメントも散見された。ただ、大会終了後に巨人のファンフェスタに参加した山口は、「(大会の)一番の収穫は會澤と仲直りしたこと。日本でもご飯に行ったりして完全に仲直りしました」と語っている。 こうした一触即発の事態が起こるのも、試合が行われてこそのこと。今シーズンの開幕はまだ具体的な日程が決まっていないが、日程決定の目途が立つ日が来ることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月25日 19時30分
16勝、34ホールド、37セーブ…メジャー1年目で記録を残した一流投手たち、ブルージェイズ・山口の目標は?
今オフ、ポスティングによりメジャーへ移籍した山口俊(巨人→トロント・ブルージェイズ)。純粋な日本人投手のメジャー挑戦は、昨年の菊池雄星(西武→シアトル・マリナーズ)、一昨年の平野佳寿(オリックス→アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、牧田和久(西武→サンディエゴ・パドレス/現楽天)に続き3年連続の出来事となる、 横浜・DeNA(2006-2016)、巨人(2017-2019)の2球団でプレーし、「64勝・25ホールド・112セーブ」をマークしている山口。メジャーではどの役割を担当するのかも注目されているが、ここではそれぞれの役割での目標として、日本人投手のメジャー1年目における勝利数、ホールド数、セーブ数の歴代1位記録をそれぞれ見ていきたい。 メジャー1年目の日本人投手が挙げた勝利数の最高記録は、2012年のダルビッシュ有(日本ハム→テキサス・レンジャーズ/現シカゴ・カブス)、2016年の前田健太(広島→ロサンゼルス・ドジャース)がそれぞれマークした「16勝」となっている。 2011年オフに日本ハム(2005-2011)からレンジャーズへポスティング移籍したダルビッシュは、それまでに最優秀防御率を2回(2009-2010)、最多奪三振を3回(2007、2010-2011)、最高勝率(2009/当時の名称は最優秀投手)を獲得し、同年まで6年連続で2ケタ勝利をクリアしてもいたチームの大エース。メジャー1年目でも、その実力を存分に見せつけた形となっている。 2015年オフにポスティングで広島からドジャースへ移った前田も、ダルビッシュと同じく同年まで6年連続で2ケタ勝利を継続し、最多勝を2回(2010、2015)、最優秀防御率を3回(2010、2012-2013)、最多奪三振を2回(2010-2011)獲得するなどタイトル経験も豊富。メジャー1年目の勝ち星が同数となったのは、決して偶然ではないのかもしれない。 日本人ルーキーの最多ホールド記録は、2004年に大塚晶則(中日→パドレス)が記録した「34ホールド」。当初近鉄(1997-2002)でプレーしていた大塚は、2002年オフにポスティング移籍を目指すも失敗。その後オフに金銭トレードで移籍した中日(2003)で1年プレーし、オフに申請した2度目のポスティングでパドレスへ移籍した。 日本時代は7年間通算で137セーブを挙げ、1998年には最優秀救援のタイトルも獲得するなど抑えとして鳴らしていた大塚。メジャーでは抑えではなくセットアッパーとして、73登板に登板するなど1年目からフル回転した。 メジャー1年目の日本人投手が残した最多セーブ記録は、2000年に佐々木主浩(横浜→マリナーズ)が記録した「37セーブ」。佐々木は大洋・横浜(1990-1999)でプレーした期間中に、最優秀救援のタイトルを5回(1992、1995-1998)獲得。日本を代表する守護神として、1999年オフに海外FA権を行使しメジャーに参戦した。 佐々木は移籍先のマリナーズでも守護神の座をつかみ日本人ルーキー最多記録、そして当時のメジャー新人記録をも更新する37セーブをマーク。また、チームが所属するアメリカン・リーグの新人王にも選出された。 先発・中継ぎ・抑えのどこで起用されるかは、各報道でもまだ見方が分かれている山口。ただ、日本時代にいずれの役割も経験していることや、移籍直前に投手3冠を獲得したことなどを考慮すると、どこで起用されても先人の記録を更新するチャンスは少なからずあるのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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