オールスター
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スポーツ 2023年06月17日 11時00分
オールスター投票、阪神のトップ独占を他球団ファンも望むワケ 最大のネックは不振続く梅野?
5月19日から受付がスタートしている今年のプロ野球オールスターファン投票。6月16日試合前時点でセ・リーグ首位(37勝22敗2分)に立つ阪神勢の勢いが止まらない。 16日の中間発表時点では、パはオリックスが4部門(中継ぎ・捕手・一塁手・三塁手)、ソフトバンクが3部門(抑え・外野・DH)、西武(二塁手・遊撃)が2部門、ロッテ(先発)が1部門で所属選手が得票数トップに立っている。一方、セは阪神が15日時点で全9部門8部門で得票数トップを独占していた上、16日には残る1部門だった捕手も梅野隆太郎(27万2911票)が巨人・大城卓三(26万9914票)を逆転している。 今年のファン投票は6月18日に締め切りとなるが、このまま行けば阪神勢が全9部門のトップを独占する前代未聞の事態となる。チームが現在首位を走っていることから、ファンの関心も高くなっていることが、得票数が伸びる一つの要因になっているのだろう。 阪神勢独占の実現に向けては大城と競り合っている梅野が1位を守れるかが最大のカギとなるが、現状に不満を募らせているファンも多いようだ。 今季の梅野は主戦捕手として41試合に出場しているが、打撃成績は「.183・1本・11打点」と今ひとつ。4月23日・中日戦では「4打数無安打・1三振・1併殺」と全く打てなかったことにいら立った一部ファンが、梅野のインスタ投稿のコメント欄に「このクソ野郎!」などと心無いコメントを書き込んだことも物議を醸した。 >>阪神・梅野のSNSに誹謗中傷相次ぎファン激怒「全員訴えられろ」中日戦4タコに我慢ならず? NPBの忠告も届かず<< 一方、梅野が追っている大城は「57試合・.264・9本・26打点」とここまで打率はセ捕手2位、本塁打・打点はセ捕手1位の数字をマークしており、成績だけを考えれば大城に票が集まることが自然といえる、ただ、梅野にも正捕手として首位チームを支えていること、トップなら阪神独占が実現することなど票が流れる理由はあるため、どちらが勝つかは五分五分の状況だ。 複雑な心境を抱えるファンも多い阪神勢の独占状態だが、中には「ファン投票もその他も阪神だらけが好都合」という見方も。オールスターはファン投票の他にも選手間投票、監督推薦、プラスワン投票といった選出方法があるが、選ばれた選手は試合日(今年は7月19、20日)、前後の移動日はオールスターメンバーとして稼働することになる。 一方、選ばれなかった選手はオールスター前後が休みとなるため、コンディション調整などに充てることが可能。そのため、シーズン・優勝争いを考えれば、現在首位の阪神勢にはオールスターで消耗してもらい、その間にひいき球団の選手が回復すれば後半戦を有利に戦えるという考え方もあるようだ。 約1か月続いた投票期間も残りわずかのファン投票。阪神独占が実現するのか、それともどこかの部門で牙城を崩す選手が現れるのか要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年05月22日 20時30分
日本ハム・清宮がファン投票1位スタートも喜べず? 山川穂高上回るも「応援できない」不満の声上がるワケ
NPBが7月19日(バンテリンドーム)、20日(マツダスタジアム)に予定されるオールスターファン投票の中間発表を開始。5月22日の第1回中間発表で、パ・リーグ一塁手部門の経過が話題となっている。 NPBはこの日公式サイト上で、セ・パ全19部門のここまでの投票結果を1〜5位まで(外野手と先発投手は10位まで)発表。パ一塁手部門は日本ハム・清宮幸太郎(1万3725票)がトップで、2位以下はオリックス・頓宮裕真(1万780票)、西武・山川穂高(9024票)、ソフトバンク・中村晃(8435票)、ロッテ・山口航輝(3431票)という並びだった。 球界では球宴ファン投票スタートを約1週間後に控えた5月11日、山川が昨オフに知人女性の膣内や下半身などにけがをさせたとして、強制わいせつ致傷容疑で被害届を受理した警察から事情聴取を受けていたことなどを『文春オンライン』(文藝春秋)が報道。多くのファンがスキャンダルに驚く中、一部からはこれに加えて成績も伴っていない(17試合・.254・0本・5打点)山川が1位選出なら面白いなどとして、悪ふざけで投票するファンも一定数出てくるのではと今後を心配する声も上がっていた。 >>わいせつ致傷疑惑の西武・山川、解雇回避の可能性も? 早期復帰できても逃れられない深刻問題は<< 第1回中間発表の結果を受け、ネット上には清宮がこのまま1位選出されることを願う声が寄せられたが、中には「山川3位はいいとしてなんで清宮が1位なんだ」、「一塁大して守ってないのに得票トップはおかしいだろ」、「実働1か月の選手が選ばれても今一つ応援できない」、「これじゃ結果出してる他の選手が可哀想だ」といった否定的なコメントも見られた。 「今季の清宮は開幕からスタメンに名を連ね、4月20日終了時点で『17試合・.288・1本・9打点』と好調をキープ。ところが、同日のロッテ戦で左脇腹を故障し2日後に登録抹消となっており、順調でも二軍での実戦復帰は5月下旬~6月上旬、一軍復帰は6月中旬以降になるとみられています。今季の実働期間に加え一塁出場数(一塁10試合、三塁9試合)も乏しい清宮よりは、開幕から一塁として稼働し結果を残している頓宮(一塁26試合/.345・1本・11打点)、中村(一塁34試合・.287・2本・12打点)といった選手の方が選出にふさわしいと考えているファンもいるようです」(野球ライター) 今年の球宴ファン投票は6月28日に最終結果が発表される予定だが、このまま清宮が1位をキープするのか、それとも2位以下の選手がトップに躍り出るのか要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月11日 11時00分
プロ野球オールスター、年々つまらなくなっている?「空気読んで」“忖度”ありきの風潮がOBにも蔓延か
プロ野球が2リーグ制に移行した翌年の1951年に始まったオールスター。今年は7月26日に第1戦(福岡・福岡PayPayドーム)、27日に第2戦(愛媛・松山坊ちゃんスタジアム)がそれぞれ行われた。 今年のオールスターは第1戦(3-2)、第2戦(2-1)共にパ・リーグが勝利。第1戦でサヨナラ本塁打を放った日本ハム・清宮幸太郎、第2戦で決勝ソロを打ち込んだソフトバンク・柳田悠岐を筆頭に多くの選手がファンを沸かせたが、一部からは「どの選手もストレート勝負ばかりで駆け引きが無くてつまらなかった」、「昔みたいなヒリついた真剣勝負はもう見れないんだろうか」といったネガティブな意見も上がった。 >>西武・山川、来オフソフトBへFA移籍? オールスター選手の会話流出にネット騒然、動画はスピード削除<< 「70年を超える歴史を持つプロ野球オールスターですが、創設当初はセ・パ両リーグの関係があまり良くなかったこともあり、選手同士の対抗意識が相当強かったとされています。また、巨人を中心にセ・リーグ人気が急速に高まった1960年代からはパ・リーグ側の対抗心がさらに強まったといい、現役時代に通算21回出場した野村克也さん(元南海他)も生前に『パの選手たちのセへの対抗心は相当なもので、「セには負けるな」が合言葉』と語ったことが伝えられています」(野球ライター) 2005年に交流戦が始まるまで、シーズンではオールスター、日本シリーズしかセ・パが対決する舞台がなかった球界。これもあり、2004年以前のオールスターはファンには常に新鮮味があり、選手にとっては日本シリーズの前哨戦という意味合いもあったという。 ただ、交流戦が始まった2005年以降、セ・パ同士の対戦は以前に比べ目新しさが薄まっている。加えて、2000年代以降は五輪、WBCといった国際大会でリーグ・球団の垣根を越えて代表チームが結成されるようになるなど、今まであまり接点のなかった他リーグ選手同士が交流する機会も拡大。現在では異なる球団の選手同士が連れ立ってオフに自主トレを行うことも珍しくなくなっている。 こうした流れもあり、現在のオールスターは昔に比べて真剣勝負の色が薄まり、選手同士で協力してファンを盛り上げるお祭り的な側面が強くなったとされている。今年のオールスターでは西武・山川穂高がピコピコハンマーとフリップを手に持ち、ロッテ・佐々木朗希やオリックス・山本由伸に絡んでいく様子が中継カメラに映り大きな話題となったが、こうした風景が見られるようになったのも時代の流れといえるだろう。 ただ、こうした雰囲気を好まないファンも一定数いるようで、試合中のプレーが「茶番」、「忖度」などと物議を醸すケースも頻発している。2019年には阪神・近本光司がサイクルヒット達成となる三塁打を放った際、三塁への送球を一度ためらった遊撃手の西武・源田壮亮、送球を捕りこぼしたまま空タッチを行った三塁手のソフトバンク・松田宣浩のプレーが忖度ではと問題視され、「オールスターはお祭りなんだから騒ぎ立てるのは無粋」といった批判に対する苦言も上がるなどファンの間で議論を呼んだ。 また、今年は27日の第2戦前に行われたホームランダービー中、2本放てばヤクルト・村上宗隆に勝利という状況だったロッテ・レアードに対し、中継解説の前田智徳氏(元広島)が「レアードが空気を読んでくれれば、1本で終わると思うんですけどね」と同点、延長戦突入への“忖度”を期待するような旨をコメント。迎えた競技ではレアードが3本塁打を放ち勝利を決めたが、ファンの間では「対決を盛り上げるために忖度しろって発言は興ざめ」、「ファンにしろOBにしろ、こういう忖度ありきの空気を作る奴が増えてて本当につまらん」といった前田氏への苦言も相次いだ。 ファンによって求めるものが異なることが改めて浮き彫りとなったオールスター。真剣勝負とお祭りの両立は今後実現するのか、来年以降のオールスターも要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月28日 19時30分
元広島・前田氏、オールスター戦の解説に批判「忖度しろってことか」 本塁打競争中のレアードへの発言が物議
27日のプロ野球オールスター第2戦の試合前に行われた本塁打競争。出場したロッテ・レアードに対する中継解説・前田智徳氏(元広島)の発言がネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、レアードがヤクルト・村上宗隆と対戦した1回戦でのこと。同競技は2分間でより多くの本塁打を放った選手が勝利、同点の場合は1分間の延長戦に突入というルールだが、先攻の村上は2本と思うように本数が伸びないまま終了。後攻のレアードは1本以下に終わらなければ、少なくとも延長戦には持ち込める有利な状況だった。 そのレアードが競技に入る直前、前田氏は「レアードが空気を読んでくれれば、1本で終わると思うんですけどね」と、レアードが村上に“忖度”することを期待するような旨をコメント。迎えた競技ではレアードが残り約30秒で3本目の本塁打を放ち勝利を決めたが、前田氏は打球がスタンドに飛び込んだ瞬間に「ああ~」と落胆の声を上げていた。 >>ソフトB・柳田、ヤジへの“神対応”に「無視するべきだった」と批判も ヒロイン中の一幕が物議、ルール違反を助長?<< この前田氏の発言を受け、ネット上には「レアードに勝ってほしくなさそうに聞こえて本当に不快だった」、「村上勝たせるために忖度しろってことかよ、それはさすがに失礼極まりない」、「村上は同郷の後輩だから贔屓してたのか? だからといって相手のレアードを貶めていい理由にはならんが」と批判が相次いだ。 「今回レアードと戦った村上は前田氏と同じ熊本出身の選手。同郷ということもあるのか、前田氏は村上が台頭し始めた2019年シーズン頃からその才能を高く評価し、メディア上で複数回対談を行ってもいます。これを踏まえると、前田氏はレアードがどうこうというよりは、思い入れのある村上に勝ってもらいたいという気持ちが行き過ぎてしまったのでは。ただ、両チームに公平な目線が求められる解説としては不適切なコメントだと不快に感じたファンも少なからずいたようです」(野球ライター) 前田氏から物議を醸す発言が飛び出た1回戦を突破したレアードはその後、準決勝で楽天・浅村栄斗、決勝でソフトバンク・柳田悠岐を破り見事優勝。一部からは「前田に酷いこと言われたレアードが優勝してスカッとした」というコメントも上がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月28日 15時30分
ソフトB・柳田、ヤジへの“神対応”に「無視するべきだった」と批判も ヒロイン中の一幕が物議、ルール違反を助長?
27日に行われ、パ・リーグが「2-1」でセ・リーグを下したオールスター第2戦。「3番・DH」で先発したソフトバンクのプロ12年目・33歳の柳田悠岐の振る舞いがネット上で物議を醸している。 柳田は「1-1」と両チーム同点で迎えた6回表1死で、セ・リーグ4番手の阪神・岩崎優の初球を強振し、左翼席に飛び込む決勝のソロ本塁打を放つ。この一発でMVPに選出された柳田は試合後にお立ち台に上がり、インタビュアーから「初球から(本塁打)狙ってたんですか?」と質問を受けた。 これに対し柳田が「いや、狙ってはないんですけど…」と答えようとしたところで、突然スタンドから「狙っとったでしょ~?」とヤジが飛ぶ。すると、これを聞いた柳田は「はい、狙ってました」とヤジに反応しスタンドからは拍手が起こった。 この後、柳田は打った感触について聞かれ「少し詰まってたんですけど、(借りていた)清宮(幸太郎/日本ハム)選手のバットが素晴らしいバットだったので…」と説明していたが、この際にスタンドから「狙っとったでしょぉ~!?」と先ほどよりも大声のヤジが飛ぶ。柳田は笑みを浮かべながら「狙ってました」と答え再びスタンドは沸いていた。 >>西武・山川、来オフソフトBへFA移籍? オールスター選手の会話流出にネット騒然、動画はスピード削除<< ヤジに2度反応した柳田に対し、ネット上には「2回も答えてあげるなんて優しすぎるな」といった好意的な声が上がったが、中には「ヤジは明らかなルール違反なんだから徹底的に無視するべきだった」、「もしかしたら1回答えたら収まると思ったのかもしれんが完全な逆効果だったな…」といった苦言も少なからず見られた。 「プロ野球の試合では新型コロナの影響で開幕が3か月遅れた2020年シーズンから現在まで、ヤジも含めてスタンドで大声を出すことは禁止されています。今回柳田にヤジを飛ばした一部観客はヒーローインタビュー開始直後から『ギータ(柳田の愛称)!』と叫ぶなどルール違反を犯していたのですが、柳田は客側を満足させヤジを止めるために2回も反応してあげたのでは。ただ、客側は反応をもらえたことで舞い上がってしまったのか、その後も柳田のみならず、インタビュー中に名前が出た清宮に対しても『きっよっちゃん! きっよっちゃ~ん!』などと大声を張り上げていました。このこともあり、ファンの間では柳田が最初からヤジに取り合っていなければ、客側がここまでつけ上がることもなかったのではという見方もされています」(野球ライター) 柳田の決勝弾はもちろん、ロッテ・佐々木朗希の球宴日本人最速タイ記録(162キロ)マーク、中日・大野雄大の2イニング完全投球、日本ハム・伊藤大海の超スローボール連発などファンを沸かせるプレーが盛りだくさんだったオールスター第2戦。ただ、最後の最後に後味の悪さが残る結果となってしまったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年07月14日 11時30分
オールスター戦のHRダービーにオリックス吉田正尚&杉本裕太郎の青学コンビが選出されお互いを意識!
日本プロ野球機構NPBは13日、『マイナビオールスターゲーム2021』(16日埼玉・メットライフドーム、17日宮城・楽天生命パーク宮城)の試合前に行われるホームランダービーのファン投票結果を発表した。セ・リーグは、1位が阪神のルーキー佐藤輝明、2位が東京ヤクルトの主砲、村上宗隆、3位が巨人の主砲、岡本和真、4位には東京ヤクルトの山田哲人が選ばれた。パ・リーグは、1位が福岡ソフトバンクの柳田悠岐、2位がオリックスの杉本裕太郎、3位もオリックスで吉田正尚、4位は千葉ロッテのマーティンが選出されている。大谷翔平が出場したメジャーでは試合の前日に1DAYで開催されているが、日本では初日が1回戦、2日目に準決勝、決勝が行われる。 「2年ぶりのオールスターゲームですので、ファンの方もそうだと思いますが、自分自身も非常に楽しみにしています。(12球団最多得票について)おこがましいですよね(笑)熱心なファンの方がたくさんいて(笑)嬉しいです。オールスターゲームでは、ファンのみなさんに喜んでもらえるホームランが打てるようにがんばります!」とファン投票&選手間投票でオールスター選出された際に語っていた吉田正尚は、「強打者がたくさんいるパ・リーグの中から選んでいただき、とても光栄です。ラオウさんに負けないようにいっぱいホームランが打てるようにがんばります!」と青山学院大の先輩であるラオウこと杉本を意識するコメント。 「まさか選ばれるとは思っていませんでしたし、自分なんかがオールスターに出ることはないだろうと思っていましたので、ビックリしています。ファンのみなさんにはバッティングをぜひ見てもらいたいです。まだ選ばれた実感が湧いていないのでよく分からないんですけど、なかなかない機会ですので、楽しんでプレー出来たらいいなと思っています」と監督推薦でオールスター初出場を決めた杉本裕太郎は、「他にもたくさんホームランバッターがいるパ・リーグの中で、選んでいただいて本当にうれしく思います。正尚よりも1本でも多くホームランが打てるようにがんばります!」とこちらは後輩である正尚を意識しているようだ。 オリックスからは他にエースの山本由伸と、高卒2年目の左腕、宮城大弥がオールスターに出場する。(どら増田 / 写真⚫︎長津耀月)
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スポーツ 2020年09月05日 11時00分
阪神・藤川が怪力助っ人を挑発! 実は内心ビクビクしていた? 今も語り継がれる伝説の“全球ストレート勝負”
これまで阪神(1999-2012,2016-)、カブス(2013-2014)、レンジャーズ(2015)、四国IL・高知(2015)でプレーし、昨シーズンまで日米通算で「795登板・60勝163ホールド243セーブ・防御率2.13」といった成績を残した阪神の40歳・藤川球児。8月31日、その藤川が今シーズン限りで引退することを球団が発表した。 翌9月1日に会見に臨み、「1年間、体の準備が整わないのはプロとして失格」と引退理由を述べた藤川。身体の至るところが悲鳴を上げ、8月13日に一軍登録を抹消された原因である右上肢のコンディション不良は手術が必要なレベルとも伝えられているが、「まだあと2カ月ありますから。気合入れて頑張りますよ」と最後まで全力を尽くすことを表明してもいる。 >>阪神・藤川、シーズン中に引退表明したワケ 昨オフの意味深な発言、球団の思惑も去就に影響か<< 「分かっていても打てない」と称されるほどの伸びのあるストレートを武器に、セットアッパー、守護神として活躍してきた藤川の引退を受け、ネット上にはその決断を惜しむ声が数多く寄せられた。一方、一部では「藤川と言えばオールスターでのカブレラとの直球勝負が印象深い」、「カブレラ相手の全球ストレート勝負は当時見てて痺れたなあ」といったコメントも見られた。 プロ入りから昨シーズンまでに、計9回オールスターに選出されている藤川。2006年オールスターでは、コメントで挙がっている助っ人打者・カブレラ(元西武他)と今も語り継がれる名勝負を演じている。 2006年7月21日、神宮球場で行われたオールスター第1戦。初選出となった前年に続き2年連続で選出された当時26歳の藤川は、「3-1」とセ・リーグ2点リードの9回表に登板。先頭打者にいきなり当時のシーズン本塁打日本記録(55本)保持者である西武・カブレラを迎えた。 すると、藤川は打席に入ったカブレラに対しストレートの握りを見せ、全球ストレートで勝負すると宣戦布告。これを受けたカブレラは最初けげんな表情を浮かべていたが、直後に藤川が捕手のミットを真っすぐ指さすジェスチャーをすると意図を理解しニヤリ。「よし来い!」と言わんばかりに上体を大きくそらしバットを構えた。 注目の初球、藤川のストレートは内角に外れるも153キロを記録し球場はどよめきに包まれる。その後2球目は153キロを外角に、3球目は151キロを真ん中高めにそれぞれ投げ込み、いずれもカブレラから空振りを奪った。 そして、1ボール2ストライクと追い込んだ4球目、藤川は153キロを内角高めに全力投球。カブレラも渾身の力でフルスイングしたがバットは空を切り、力と力の勝負は藤川が空振り三振を奪う形で決着。一度もバットに当てさせなかった藤川の投球に球場からは大歓声が沸き起こった。 ファンを熱狂させる名勝負を演じた藤川だが、「3-1」でセ・リーグが勝利した試合後に「(パフォーマンスは)イマイチだった」と意外にも本調子ではなかったとコメント。また、「外国人選手だから怒るかなと思った」と、内心びくびくしながらカブレラに全球ストレート勝負を挑んだことも告白している。 「今シーズンがプロ22年目の藤川はこの他にも数々の強打者と名勝負を演じていますが、カブレラとの対戦が真っ先に挙げられるのは力と力のぶつかり合いという構図が印象深かったからでしょう。当時の藤川は前年に最優秀中継ぎ(46ホールド)のタイトルを獲得し、同年も防御率0点台でホールドを量産するなどセ・リーグで一番のセットアッパーとも呼ばれていた時期。一方、カブレラも2005年までのNPB5年間で215本塁打(年平均43本)をマークし、2005年には本拠地であるインボイス西武ドームで推定180メートルともいわれる超特大本塁打を放つなどパ・リーグ最強打者として名をはせていました。その両名が全プロ野球ファンの注目が集まるオールスターの舞台でオール直球勝負を演じたということが、他の追随を許さないほど一番の名勝負として挙げられている理由なのでしょう」(野球ライター) 今回取り上げたオールスターをはじめ、剛速球で数多くのファンを魅了してきた藤川。今シーズンの阪神は既に残り60試合を切っているが、全日程終了までに一軍に復帰し最後の勇姿をファンに見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月25日 17時30分
「情けない気持ち」中日投手が前代未聞の事態にため息 ルール改正にも発展、オールスターファン投票で起こった“川崎祭”
6月19日に開幕し、連日試合が行われている今シーズンのプロ野球。7月10日からは観客入場(上限5000人)が解禁されるなど、徐々に本来の形に戻りつつある。 中止となってしまったが、この時期は例年オールスター戦が行われる時期。今年は7月19、20日に予定されていた。ファン・選手間投票や監督推薦で選ばれた選手のみが出場できる特別な試合として長年親しまれているが、過去にはファン投票により前代未聞の騒動が起こったことがある。 >>代打に野茂、投手はイチロー?あの守護神もまさかの先発!“名場面の宝庫”オールスター、史上初の中止に落胆の声相次ぐ<< 騒動が勃発したのは、2003年オールスターのセ・リーグ先発投手部門におけるファン投票。同年のセ・リーグは、序盤の混戦を抜け出した阪神が5月以降首位を独走。その阪神のエースだった井川慶が、チームの成績と比例するように得票数を伸ばしていた。 ところが、6月17日の中間発表で、先発部門の1位が井川から中日・川崎憲次郎に。川崎は2000年オフにヤクルトから「年俸2億円・4年契約」という条件でFA移籍したが、右肩の故障でそれまで一度も一軍登板がなかった投手。普通ならばまずあり得ない展開に困惑するファンも少なくなかったという。 不可解な状況をもたらした原因は、1996年に導入されたインターネット投票。1人でも多くのファンに投票してもらうことを目的とした制度だが、当時は1人で投票できる回数に制限はなし。この点に着目した一部ファンが匿名掲示板サイト『2ちゃんねる』(現5ちゃんねる)などで、“2億円ももらっているのに何もしてない川崎を嫌がらせでファン投票1位にしよう”と呼びかけ。その結果、川崎にはこの制度を悪用した膨大な組織票が投じられることとなった。 不審に思ったオールスター運営が調査したところ、1日で1000票以上投じているファンもいたという川崎への組織票。運営側は投票時にパスワードの入力が必要となるようにシステムを変更するなど対策を打ったが流れは止められず、結局川崎は井川に約5万票差(91万1328票)をつけて先発部門1位となった。 ただ、川崎は「正直言って困惑している」、「僕にとっては嫌がらせ。情けない気持ち」と自身への組織票に抗議し、最終結果が出る前にオールスター出場を辞退する意向を表明。川崎が辞退したため、2位の井川が繰り上げで選出される結末となった。 一部ファンによる悪意ある行動を重く見た運営側は、翌2004年から投票は1人1日5回までで、会員登録も必須とするルールに変更(2008年からは1人1日1回まで)。また、選手側にも投手なら「5試合以上登板または10投球回以上」、野手なら「10試合以上出場または20打席以上」といった、シーズン成績による選出基準が設けられた。 現代でもネットの掲示板では、アニメキャラの人気投票などを標的にした組織票によるいたずらがしばしば勃発している。今回取り上げた騒動は川崎の名前から“川崎祭”とも呼ばれているが、こうした特定の選手を晒し上げるような騒動が二度と起こらないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月11日 21時30分
代打に野茂、投手はイチロー? あの守護神もまさかの先発! “名場面の宝庫”オールスター、史上初の中止に落胆の声相次ぐ
ファン投票や監督推薦で選ばれた選手たちが、セ・リーグ(全セ)、パ・リーグ(全パ)の2チームに分かれ試合を行うプロ野球オールスターゲーム。毎年7月に行われてきたこのオールスターが今シーズンは中止となることが11日、決定した。 今回の一件は新型コロナウイルス感染拡大の影響によるもので、1951年から続いていたオールスターが中止されるのは史上初。また、1963年から開催されてきた二軍のオールスター『フレッシュオールスター』も同じく中止となった。 本来ならば7月19日に福岡PayPayドーム、同月20日にナゴヤドームで開催される予定だった今年のオールスター。今回の中止を受け、ネット上には「この状況だからやむを得ないけど残念」、「地元開催だから人生で初めて見に行けるかもって思ってたのに」、「オールスターだからこそ見られるプレーも今年は見られないのか…」といった落胆の声が多数寄せられている。 70年の歴史を持つオールスターは、ファンの記憶に残るプレーや場面が数多く誕生した“名場面の宝庫”。公式戦とは違い“お祭り”のような意味合いが強いため、普段では見ることのできない選手起用でファンを沸かせていた。 1991年7月24日に広島市民球場で行われたオールスター第2戦。「3-3」で同点のまま迎えた延長12回表、投手を使い果たした全セは第1戦で先発していた槙原寛己(巨人)が練習着のままマウンドへ。さらに、全パも槙原に相対した秋山幸二(西武)が自打球で負傷退場したことで野手がいなくなり、投手・野茂英雄(近鉄)が急遽代打で登場。あげくの果てには、裏の守備で野茂に代わり投手・工藤公康(西武)が左翼に就くというイレギュラーな起用のオンパレードだった。 1996年7月21日に東京ドームで行われたオールスター第2戦。「7-3」で全パがリードしていた9回表2死、全パ・仰木彬監督(オリックス)は野手のイチロー(同)を投手として起用。これを受けた全セ・野村克也監督(阪神)は、松井秀喜(巨人)を下げ投手・高津臣吾(ヤクルト)を代打に送った。両監督が見せた“セオリー完全無視”の選手起用は、今もなおファンの間で語り継がれている。 2011年7月22日にナゴヤドームで行われたオールスター第1戦では、全セ・落合博満監督(中日)が先発・岩瀬仁紀(同)を含めリリーフ投手9人で1イニングずつ継投を行うという奇策を披露。通常の試合ではまずお目にかかれない継投策は大きな話題を呼び、チームも「9-4」で勝利を収めている。 上記の3つ以外にも、様々なプレーや采配がファンを沸かせてきたオールスター。来年は無事に開催されることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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日本ハム・清宮がファン投票1位スタートも喜べず? 山川穂高上回るも「応援できない」不満の声上がるワケ
2023年05月22日 20時30分
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スポーツ
プロ野球オールスター、年々つまらなくなっている?「空気読んで」“忖度”ありきの風潮がOBにも蔓延か
2022年08月11日 11時00分
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スポーツ
元広島・前田氏、オールスター戦の解説に批判「忖度しろってことか」 本塁打競争中のレアードへの発言が物議
2022年07月28日 19時30分
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スポーツ
ソフトB・柳田、ヤジへの“神対応”に「無視するべきだった」と批判も ヒロイン中の一幕が物議、ルール違反を助長?
2022年07月28日 15時30分
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スポーツ
オールスター戦のHRダービーにオリックス吉田正尚&杉本裕太郎の青学コンビが選出されお互いを意識!
2021年07月14日 11時30分
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スポーツ
阪神・藤川が怪力助っ人を挑発! 実は内心ビクビクしていた? 今も語り継がれる伝説の“全球ストレート勝負”
2020年09月05日 11時00分
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スポーツ
「情けない気持ち」中日投手が前代未聞の事態にため息 ルール改正にも発展、オールスターファン投票で起こった“川崎祭”
2020年07月25日 17時30分
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スポーツ
代打に野茂、投手はイチロー? あの守護神もまさかの先発! “名場面の宝庫”オールスター、史上初の中止に落胆の声相次ぐ
2020年05月11日 21時30分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分