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「どっちを見ればいいんだ…」共に激闘のサッカー・テニスにファンもおおわらわ?

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錦織圭

 21日に行われた、サッカー・アジアカップラウンド16の日本対サウジアラビア。日本が1−0で見事勝利を収めたこの一戦だが、思わぬ“板挟み”の中で、この試合に声援を送っていたファンも多かったようだ。

 今回の一戦が開始されたのは、21日の午後8時。勝てばベスト8進出、負けたらベスト16敗退となるこの試合は、日本、サウジアラビアのどちらにとっても絶対に負けられない一戦。試合は日本が前半20分にDF冨安健洋が貴重な先制点を挙げたものの、ボール支配率で上回るサウジアラビアも攻勢を見せるなど、一進一退の攻防が展開された。

 一方、そんな重要な試合の裏では、もう一つの負けられない戦いが壮絶な展開となっていた。それは、同日の午後4時過ぎから行われていた、テニス・全豪オープン4回戦の錦織圭対パブロ・カレノブスタ。第1セット(6−7)、第2セット(4−6)を連取された錦織が、驚異的な巻き返しを見せたことで試合は長期戦に。その結果、両試合はサッカーの試合開始から1時間ほど“バッティング”することとなった。

 かたや注目の前半戦、かたや勝負の終盤戦となった同時進行の両試合。どちらも観戦したいファンにとって、この状況はある意味“戦い”だったようで、同時間帯のネット上には「一体どっちを見ればいいんだ…」、「サッカーもテニスも気になるから交互に見ないと」「テニスとサッカーの二刀流は忙しい」、「どっちも捨てがたいから2画面視聴にした」といったコメントが数多く寄せられていた。

 その後、午後9時過ぎに錦織が5時間5分、フルセットタイブレークまでもつれた死闘を制したことにより、テニス、サッカーの“同時開催”は終了。“単独開催”となったサウジアラビア戦も、日本が前述の先制点を最後まで守りきり、見事にベスト8進出を決めることとなった。

 「スーパームーン」と呼ばれる満月が、列島各地で観測された日でもあった21日。交互に声援を送り続けたファンの心も、夜空のお月様のように明るくなったことだろう。

文 / 柴田雅人

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