この日、番組では神戸の小学校で起こった教師間のいじめについて特集。加害教員のイジメ内容が明かされ、加害教師が被害教師の家族に向けた謝罪文が公開されたものの、これに被害教師への謝罪がなかったことなどを取り上げ、出演者たちは加害教師たちに苦言を呈していた。
そんな中、特に憤りを見せていたのはコメンテーターとして出演していたジャーナリストの木村太郎氏。いじめが生まれる原因となってしまった学校組織の在り方について苦言を呈した後、「それ以上に、社会がこれを容認してるのよ」ときっぱり。さらに、「なぜだか分かる?」と周囲に問いかけ、「僕、テレビに責任があると思う」とメディアにも責任があると切り出した。
木村氏は「なぜボカシ掛けてるんですか?」と、日々拡散されているいじめ動画の中などで、メディアが被害者だけでなく加害教師にもモザイクを掛けていることを指摘。「あれはね、(顔を)出すべきですよ。出したら訴えられるかもしれない。人権侵害で。でも、人権守るんですか?」と過激な発言も。
さらに、「僕ね、そこまで追い込まないとこういう問題、解決しないと思う。それを、事なかれでボカシ掛けちゃうと、それだけで彼女ら、彼ら(加害者)は守られちゃうわけですよ」「もっと社会が厳しく対応する。マスコミから対応しなきゃいけないのよ。僕は責任のある番組とか放送局がボカシを取ってくれるのを楽しみにしてる」と、社会的制裁を受けることが加害者の反省にもつながるとした。木村氏は「どうですか?」と呼びかけたものの、安藤優子アナウンサーは3秒ほど沈黙したのち、「なぜこの加害者が教師になれたのか?」と問題提起。話題をスライドさせていた。
木村氏のこの発言に視聴者からは、「本当にそう!ボカシ外してほしい!」「よく言った!名前と顔公開して」「マスコミ使ってマスコミ批判するのは立派。しかも正論!」といった賛同の声が殺到。しかし、木村氏の発言に触れなった安藤アナや番組には、「話のそらし方が不自然…」「一意見でいいから反応してほしかった」などと残念がる声も寄せられていた。
木村氏自身の指摘は人権侵害に当たる可能性はあるものの、被害者感情に沿った発言だったと視聴者は受け取ったよう。この日は称賛する声が続出した。