浅田美代子 独占インタビュー 胸に刻む樹木希林さんの言葉

芸能ネタ 週刊実話 2019年06月13日 18時03分

浅田美代子 独占インタビュー 胸に刻む樹木希林さんの言葉提供:週刊実話

――45年ぶりの主演映画です。どういう経緯で製作されることに?
浅田 希林さんと私で、いつものようにワイドショーを見てやいのやいの言っていたんです。そうしたら、モチーフになった事件のことが報道されていたんですよ。世の中には面白い女がいるものだなと思いましたね。そうしたら希林さんが「美代ちゃん、こういう役をやればいいんだよ」って。それがすべての始まりでした。

――映画では大胆な濡れ場もありますし、魔性の女ぶりも発揮しています。
浅田 そういう事件ですから。今までこういう役はやったことがなかったので、周りからは「意外だった」と言われるんです。だけど、私としては他の作品と同じように役になりきるように頑張っただけ。特別ということはないんですよ。とはいえ私は色気がないから、そこの部分を元の事件のように再現できたかは自信がないのですが(笑)。
『エリカ38』のモチーフとなった事件とは、被害総額27億円、被害者120人超といわれる「つなぎ融資事件」のことである。’17年に逮捕された山辺節子被告は、聖子ちゃんカットとアイドル風ファッションで若作りをし、62歳なのに38歳と偽っていたことで好奇の目に晒された。

――色気もさることながら、性悪さが見事に表現できていて、演技派だなと。
浅田 いや、人間、絶対にそういう一面を持っていますから。

――バラエティー番組での天然キャラとは真逆です。
浅田 う〜ん、そこで驚かれる部分はあるかも、だな。私が思うに、この人(山辺被告)も最初の段階では自分が詐欺に加担していると気づいていなかったんじゃないかな。根っからの悪党というわけでもなくて。そういえば最近、別のお仕事で福岡県大牟田市に行ったとき、驚いたことがあったの。お蕎麦屋さんでお店の人に「美代子ちゃん、会いたかった!」って言われたのね。聞いたら、そのお店に(本人が)結構来ていたらしいのよ。女将さんいわく、すごくいい人だったと。犯罪者だと分かってはいるけど、可愛らしい人なんだって。人間的な魅力があったのでしょうね。

★知られざる意外な共通点

――「企画・樹木希林」とありますが、企画とは具体的にどれくらい深く関わっていたんですか?
浅田 主演が私ということはもちろん、プロデューサー・奥山和由さん、監督・日比遊一さんというのも希林さんが決めました。台本も深く関わっていて、途中で修正指示を出していましたし。「この伊藤っていう怪しい女、木内みどりさんなんていいんじゃない?」とかキャスティングも重要な枠組みは希林さん主導で進めていましたね。

――なぜ希林さんは、浅田さんのことをそこまで可愛がっていたんですかね。
浅田 私もそこは不思議なところで、「なんでそこまでしてくれるの?」って直接聞いたこともあるんです。そうしたら「当然じゃない。だって子供の頃から知っているんだから」って言われましたけど…。「なんとかしてあげたい」っていう気持ちがあったのは間違いないでしょうね。それと意外に私たち2人は人見知りなところがあって、そこは共通していたんですよ。現場で仲良くする同業者はいても、ここまで心から嘘なく話せる相手はお互いにいなかった気もする。年の差はあったけど、一緒にいて落ち着くんです。たとえば希林さんはうちに来てごはんを食べると、そのままテレビを見ながらソファで寝ちゃったりするんですよね。ふと目を覚ますと「うわっ、もうこんな時間!? 帰らなくちゃ!」とか慌てて。

――心から気を許していたんでしょうね。
浅田 なんだかウマが合ったということなのかな。それと「なんとか芸能界でやってはいるけど、もう60歳もすぎちゃったし、この先、この女をどうしたものだか…」。そう私のことを心配していたんですよ。名刺代わりになるような代表作が必要だと考えていて。感謝…なんていう言葉じゃ言い表せないですよ。私も何らかの形で返していかなくちゃいけないと思う。

――もっとも希林さん自身は、見返りを求める方ではなかったと思いますが。
浅田 うん、それは絶対になかった。それでも、もし恩返しができるなら、「これから」だと思うんです。これから私がいろんな作品に出演して、役者としてしっかりと真摯に向き合うことが大事だと思っています。それでしか希林さんに喜んでもらえませんから。もう私も60歳をすぎていますけどね。でも、そういう新鮮な気持ちで今は取り組んでいます。

★希林さんと裕也さんのこと

――奇しくも希林さんの遺作という特別な意味を持つことになりました。
浅田 この作品をやると決まった時点で、「これはきちんと最後までやり切らないといけない」と覚悟はしていました。ただ、その時点では希林さんが亡くなるなんて考えてもいなかったから…。がんが転移していることはもちろん知っていたけど、こんなに早いとは思っていなかった。自分は近くにいたからこそ、「まだまだ亡くなるってことはないでしょ」という希望的観測も含まれていたのかもしれないですけどね。でも、本当に最期まで元気だったんですよ。自分で車を運転しながら、あちこちで精力的に活動されていましたし。若干、食欲は落ちたかなと思ったけど、去年の夏は暑かったですし。

――時系列でいうと、クランクアップしてから亡くなったんですか?
浅田 はい。撮影はすべて終わり、編集に入っていたタイミング。入院した病床でも「どうなっているの?」って、この作品のことを常に心配してくれていました。(元になった)実際の事件のインタビュー音源を入れるかどうか、頭を悩ませていたし。

――浅田さんから見た希林さんとは?
浅田 …生き様が立派な人だったと思う。芝居に関してだけじゃなく、人生そのものが立派だった。希林さんがいつも私に言っていたのは、「芸能人である前に、まずは人なんだよ」ということ。周りがチヤホヤしてくれることで勘違いする人も中にはいるけど、人としてきちんと地に足をつけて生きることが一番大事。「だから私なんてね…」と言って、「Suicaも持っているし、ジパング倶楽部にも入っているの」って自慢するんです。逆に言うと、人としてちゃんと生きていないと芝居なんて無理という考えだったんです。

――浅田さんが結婚した際、希林さんと内田裕也さんが、本気なのかと吉田拓郎さんに詰め寄った話は有名です。普通、家庭の話に首は突っ込まないですよ。
浅田 その後、離婚した時、「別れても相手を悪く言わない。あなた、そこは偉いよ!」って褒めてくれました(笑)。それで言うと、希林さんも裕也さんのことは決して悪く言わないんですよね。私なんて何度「離婚したら?」って言ったか分からないのに。裕也さん、世間では暴れん坊みたいなイメージだったじゃないですか。だけど実際に会うとすごく純粋だし、子供みたいに無邪気なんです。そういうところが好きだったんじゃないかと私は思う。

――今後のことについてお聞かせください。
浅田 『エリカ38』を経験したことで、その後、他の作品に出演するときも取り組み方が変わったかも。遅いかもしれないけど、改めて日々勉強だなって感じます。この年になってもチャレンジできること自体、幸せだと思いますね。

浅田美代子
1956年、東京都出身。高校2年生の時にスカウトされ、ドラマ『時間ですよ』(TBS系)のお手伝いさん役でデビュー。たちまち人気女優、歌手として活躍する一方、その後はバラエティー番組でも天然キャラで人気を獲得し、現在も精力的に活動している。

(c)吉本興業

映画『エリカ38』2019年6月7日TOHO
シネマズシャンテ他全国ロードショー
監督・脚本◎日比遊一 企画◎樹木希林
製作総指揮◎奥山和由 出演◎浅田美代子、平岳大、
木内みどり、小松政夫、古谷一行ほか

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