「中国人は衛生観念が薄く、トイレに行っても手洗いをしない。しかも、わからなければ何をやってもいいという倫理観で、4000年を生き抜いてきたのです。期限切れ鶏肉などは氷山の一角ですよ」
こう語るのは中国ウオッチャーの宮崎正弘氏だ。
中国では、一部地域でいまだに地溝油、つまり工場の排水などを濾過して精製した“ドブ油”を使用する習慣も残っているという。
「水産物の加工工場に見学に訪れた際、一見、長靴を履きマスクを着け、ビニールの手袋で作業をしていた。しかし従業員から聞けば、それは見学者がいる時だけの見せかけに過ぎなかった。あの毒餃子事件以降も、衛生管理の意識は何も変わっていないのです」(外信部記者)
そんな環境下、日本に販売される可能性のある危険食品は何か。
「たとえば、スーパーなどに並んでいる鉄火巻など。養殖ノリは、業者によっては育ちをよくするため人糞を使っているところがある。当然、大腸菌に汚染されているため要注意です。また、今は暑い盛りで需要が増えるウナギも非常に危ない。病気を徹底的に抑えるために抗生物質漬けの場合がありますからね」(宮崎氏)
後に健康被害が起きようが、売ってしまえば勝ちという感覚なのだ。
「また、夏バテ対策のニンニクは青森産と比べると4分の1以下の値段。そりゃそうです。使用する水は化学物質だろうが、鉱毒が混ざっていようが何でもいい。たとえ後から健康被害が出ても、原因は特定できませんからね」(前出・記者)
最後に宮崎氏が指摘する危ない中国食品を列挙する。
上海蟹…昨年、台湾が輸入した上海蟹からは有害物質が検出。
ブリ…養殖ブリは抗生物質漬け。
いわし…病気にかからないために抗生物質を多く投与。
コメ…農薬に強くするために遺伝子組み換え。
あさり…下痢性貝毒に汚染された冷凍あさり(むき身)が日本での検疫で発覚。
枝豆…大量の除草剤を使用。
とんかつ…劣悪な衛生環境で大腸菌が混入する恐れ。
ほか、挙げればキリがない。もはや避ける術はないのか。