弦本被告はNHK勤務時代の2013年から2016年にかけ、赴任先の山形・山梨の両県で女性3人の自宅に侵入し、強姦、うち2件では女性に怪我を負わせた疑いで、逮捕された。一審では現場の遺留物と被告のDNA型が一致したことなどから懲役21年の判決を受けている。
しかし、同被告は一貫して容疑を否認し、「現場で発見されたDNA型鑑定の信用性」が裁判の焦点となる。一審では被害女性3人もビデオリンク方式で出廷。辛いことも聞かれたようだが、涙ながらに証言している。
それでも元NHKの弦本被告は一貫して無罪を主張。裁判の傍聴者によると、一審では常にノートにメモを取り続け、反省の様子はなくまるで他人事のようにしていたのだという。女性の尊厳を踏みにじりながら、何食わぬ顔でメモを取り罪の意識を感じない精神に、怒りの声が上がっていた。
今回も元NHKの弦本被告の弁護団は「一審は全てにおいて事実誤認」と無罪を主張。DNA型については、「第三者が意図的に弦本被告のDNAを現場に持ち込んだ」などと争う姿勢を見せている。検察側は請求の棄却を求め審理は即日で終了。10月18日に判決が言い渡される予定だ。
無罪を主張する元NHKの弦本被告だが、自身の勤務先と事件発生地域が同じであること、現場からDNAが発見されていることを考えると彼の犯罪である可能性は極めて高い。また、弁護側の「第三者が持ち込んだ」という主張も、客観的に見て無理があると言わざるを得ず、苦し紛れという印象を受ける。
ネットユーザーからも弦本被告の主張について、「許せない」「全く反省していない」「第三者が勝手にDNAを置くわけがない」と怒りの声が上がっている。
女性の尊厳を踏みにじる卑劣な犯罪を行った可能性が極めて高いといわざるをえない元NHKの弦本被告。仮に無罪となれば、新たな被害者が出る可能性も否定できない。誰もが納得する判決を望みたい。