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テレビ東京だけは選挙特番を放送してほしくなかった

 テレビ東京以外の民放各局、NHKが特番を組んでも、テレビ東京は通常番組を放送することが多いが、今回の参院選では国民的な関心事ということで選挙特番を組んで放送をおこなった。
 テレビ東京ファンはどのように思ったのだろうか?

 この時間帯に超常特番や旅番組、グルメ番組を放送すれば、選挙番組にうんざりした層が間違いなく流れてくる可能性があったのに、残念ながらチャンスを逃してしまった。全ての放送局が選挙特番という横並びで放送する意味はただ1つ。
 「他局が放送するなら乗り遅れるな!」
 基本、テレビ局はその発想なので、今回のように選挙番組だらけになってしまうのである。

 広告費が減って収益が無くなったので、ギャラが安いタレントを起用したり、横並びでクイズ番組やバラエティ番組を放送するのも悪い傾向だ。

 他業界でも同じような傾向が見られ、ヒット商品や、ある音楽ジャンルでヒットしたら玉石混淆で目まぐるしく二番煎じ、三番煎じが出てくるが、クオリティは間違いなく下がる。そのうち1番目に出てきたオリジナルまで劣化してしまい、業界全体がダメージを受けてしまうのである。

 選挙番組の放送の仕方ひとつ取ってもテレビ局の方向性が透けて見えてしまい、守りの姿勢だけが浮き彫りになってしまう。
 政治家に対して場を設け、専門家を呼んだり、政治家同士で議論をさせていて、司会が突っ込んだ質問をおこなっていたが、政治以上に機能させるべきなのは、まずはテレビ業界にはびこる横並び発想を壊し、他局とは違う姿勢をどんどん打ち出すことではないだろうか。

 今後のテレビ東京に期待する。

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