「米メディアの最大関心事は、田中が復活できるかどうかということ。ラリー・ロスチャイルド投手コーチが、田中を徹底管理するとメディアに対して語っています」(米特派記者)
昨季、田中は右ヒジ靱帯の部分断裂に苦しみ、不本意なシーズンを送った。ロスチャイルドコーチは「彼は良い冬(オフのトレーニング)を過ごした」ともコメントしていたが、一番怖いのは“再発”だ。
「田中が日本でバラエティー番組に出まくっていたことは米国ファンにも伝えられています。大体、米国ではアスリートはバラエティー番組には出ません。従って、田中のオフの過ごし方に疑問を呈する声もファンから聞かれました。そういった批判的な声を払拭する意味もあって、ロスチャイルドコーチは『良いオフを送った』と話したのでしょう」(同)
完全復活ができれば、瞬く間に批判は消えるだろう。しかし、田中は186億円を投じて獲得した“VIP”でもある。本来ならば、1年目から十分な結果を残さなければならないポジションにいた。
「けがはアクシデントなので大目に見てもらえましたが、バラエティーに出ていたことで“即、結果”の空気が強まりました」(米国人ライター)
ファンも注目する中、ロスチャイルド投手コーチが密着する目的は、復活のサポートだけではない。右肘故障の再発、もしくは完治しても本来とは程遠いピッチングしかできないのであれば、批判を最小限に抑えるため、マイナー調整も辞さないつもり。その判断役も託されたのだ。
「大型契約を交わさなければ、手術とリハビリの猶予も与えられたんですが」(前出・特派記者)
今季は黒田博樹もイチローもいない。バラエティーリーガーと野次られなければいいが…。