突如襲った噴火だが、予知はできなかったのか。北川貞之気象庁火山課長は「9月11日に1日80回を超える地震が観測され、地震活動が活発になっていた。ただ、山の表面が膨らむといった地下からマグマが上昇してくるようなデータは確認されておらず、地震の回数だけで噴火の前兆と判断するのは難しい」と話している。
琉球大理学部の木村政昭名誉教授も言う。
「今回の噴火の原因にはフィリピン海プレートのプレッシャーもある。しかし、御嶽山は通常のデータを解析するだけでは噴火を読むのは非常に難しい火山です。私の見るところ、今回はマグマの熱で地下水が水蒸気となって発生する水蒸気爆発。地下にマグマが溜まり、それがドクドク流れ出るようなタイプの噴火ではないと見ています」
気掛かりなのが、フィリピン海プレートの影響を受ける活動期に入ったとされる富士山だ。今年は登山シーズンが終わったものの、多くの入山者が訪れる富士山で今回のような噴火活動があれば、被害は今回の比ではないだろう。
「周辺地域の地震にも注意すべきです。長野県では、1965年から5年半続いた松代群発地震がある。この時は有感地震が6万回を超え、すべての地震のエネルギーはM6.4に匹敵するものでした」(同)
また、フィリピン海プレートと言えば、巨大地震の発生が心配される南海トラフがある。
「南海トラフは、フィリピン海プレートが陸側のユーラシアプレートの下に沈み込む場所。フィリピン海プレートが押す現象が表に現れた点は非常に不気味です」(サイエンスライター)
日本列島の地下で確実に何かが起こり始めている。