終わってみれば力が違った。予定していた函館スプリントSを傷腫れで回避し、4カ月半ぶりのレースになったが、好スタートからスッと3番手に控えると直線は余力十分に抜け出した。「早めに先頭に立つと気を抜くので、そこだけに注意していた」と安藤勝騎手。「休み明けだったが、中間のケイコに乗って、これなら大丈夫、確実に力は出せると思っていた。昨年、勝てなかったスプリンターズS(3着)に向けて、いいスタートが切れたね」と笑顔が弾けた。
サマースプリントシリーズはこの勝利で10ポイントを獲得し4点差の3位に浮上。優勝の可能性を残しているが、領家調教師はスプリンターズS一本を宣言。「大きいところへ行くよ。今日は強い競馬をしてくれたし、間隔をあけてリフレッシュさせた方がいい結果が出る傾向にあるからね。中山も走るから」とGI獲りに意欲を燃やしていた。