岡村は一連の闇営業騒動が発覚後、紳助氏とメールのやりとりはちょこちょことしていた。時間が合ったら食事へ行こうということになり、大阪へ行く機会があったので、「ここしかない」と連絡を取ったところ、実現した。
それまで岡村は紳助氏とは、仕事が一緒になった時に楽屋を訪ね、沖縄の話をするといったことはあったが、「ガッツリ、プライベートでお話することはない」ものだった。
実際に会った紳助氏は「髪の毛長くて、ぱっと見たら島田紳助やねん。同級生の方といはって、ご飯食べながら探り探り」会話をしていったという。紳助氏は、吉本興業の会長や、明石家さんまとも話していたようだ。
岡村は「こういう問題が起きるの紳助さんがいなくなったのが大きいと思います」と意見を述べると、紳助氏は「さんまも言っておった」と共感したという。
さらに、紳助氏が岡村に向けたのは意外な言葉だった。「お前も俺も神経質やろ。いつまでもこんな仕事してたらあかんねん。辞めろ辞めろ」という、まさかの“引退のススメ”だった。アドバイスとしては「金だけ貯めてすぐ辞めたらええ」なるものだった。これは、ストレスフリーで悠々自適な生活を送る自身の立場を踏まえてのものだろう。
そうしたジョークを交えながらのトークについて、岡村は「(2000年に芸能界を引退した)上岡龍太郎さんもそうやったんですけど、まったく衰えていない。(横山)ノック師匠の弔事をすっと読みはった。紳助さんもあの時のまま。話も面白いし、スピードも落ちていないし」と語り、テレビで見ていた紳助氏がそのまま目の前にいることに驚いたようだ。
しきりに辞めろとすすめられたため、「もう辞めた方がいいのかな」と岡村は話していたが、有意義な時間だったのは確かだろう。ネット上では「この並びは確かに気になるな」「岡村も吉本問題のキーマンになりそう」といった声が聞かれた。プライベートでつながりができた両者の関係性の行方も気になるところだ。