ウィーンは99・1点で、「ほぼ理想的」(EIU)とされ、大阪は97・7点、4位以降はそれぞれ0.1点の僅差で東京は97・2点でトロント(カナダ)と同点だった。ちなみに、ベスト10にはカナダ、オーストラリアから3都市、複数の都市が入ったのは、この両国と日本だけだ。
「前年はトップ10圏外だった大阪は、公共交通機関の利便性の向上や、犯罪発生率の減少が今回の躍進につながったという。東京も同様に前年トップ10圏外だったが、紛争の脅威や犯罪率の低さについての“安定性”の項目で満点が付けられており、安全な都市という面で評価が高かった」(社会分析アナリスト)
ところで、日本人に対して、「もしもその土地に永住しなければならないとしたら関東か関西か」を問うたある不動産サイトの調査では、「関東が64%、関西36%」と、ランキングとは逆の結果が出たという。
「関西と答えた人は、大阪の“食い倒れ気質”や物価の安さ、人情味のある人との関わりが心地よいと答えていますが、逆に関東を選んだ人の中には、その部分こそ疲れると感じる傾向が顕著なようです。いずれにせよ、『世界で最も住みやすい都市』と、その国に住む人にとっての『住みやすい都市』は別モノということです」(同)
今回のような発表は、大阪・東京ともに観光客の増加に拍車をかけることは間違いない。それにしても、3位と7位って、そんなもんなの? 治安や観光を考えると、1位と2位でもおかしくないと思うけど…。