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「長時間労働」「関係強要」…ご当地アイドル自殺で明らかになる芸能界の闇

 愛媛県のご当地アイドルグループ『愛の葉(えのは)Girls』のメンバーで、3月に自殺した大本萌景さんの遺族が、所属会社に損害賠償を求めた問題が波紋を呼んでいる。

 萌景さんは2015年7月に農業生産法人『hプロジェクト』と専属マネジメント契約を締結。ご当地アイドルとして土日を中心にライブ活動を行っていたが、17年4月から通信制の高校に通い始めるようになったころ、平日もイベントに駆り出され、休みも取れない状態に。スタッフに脱退を申し出ると「次また寝ぼけたこと言いだしたらマジでブン殴る」「辞めるのであれば1億円支払え」などと言われ、パワハラも受けていたという。

 現在、日本全国にご当地アイドルは約1000組以上も存在する。多くは地方自治体の商工会議所やボランティア団体が運営しているが、中には大手や地方の芸能事務所が、地方営業のためにタレントを所属させているケースもある。

 「今回の訴訟では、所属会社の取締役が『1億円払え、などと発言した事実や、スタッフがパワハラを行った事実はなく、法的な責任があるとは思っていません』と、遺族側の説明を全面否定しました。しかし、LINEに暴言を吐いたログが残っていることや、周囲の証言もあることから、すべてを否定し続けるのは無理があるでしょうね。今後、事実関係は裁判で明らかになるでしょう」(芸能記者)

 まだ幼い16歳の少女に対するパワハラに、世間では怒りの声が上がっているが、似たようなパワハラまがいの行為が横行している芸能事務所は他にもあるという。

 「大手芸能事務所はコンプライアンスが厳しいのですが、一部、個人芸能事務所のようなところでは、実際にパワハラまがいの暴言を吐く幹部もいます。『有名になれる』『デビューさせてやる』と、甘い言葉で少女を勧誘し、実際は大した仕事もなく、身体の関係を強要するケースもありますね。タレント側も“少しくらい我慢すれば有名になれる”と不適切な関係を容認してしまうんです」(同・記者)

 過去には茨城県水戸市のご当地アイドルを脱退したメンバーが、ツイッターで、運営責任者からの飲酒の強要やセクハラ、賃金の未払いを訴えたケースもある。

 ご当地アイドルは特に、運営者のパワハラ以外にも、メンバーの引き抜きや独立、チケット、物販を巡っての金銭的トラブルなど、表沙汰にならない問題を抱えているグループも少なくない。

 萌景さんのような痛ましい事故が二度と起こらぬよう、裁判では徹底的に争ってほしいものだ。

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