「しょんないTV」は、2010年10月17日から制作・放送されている深夜番組。「しょんない(静岡弁でしょうもないの意味)ことに真実がある」をキャッチフレーズに、瀧容疑者らが静岡県内のマニアックな場所、サブカルチャー的なスポットをめぐる内容だった。
静岡県出身の瀧容疑者が静岡県内外の情報をゆる〜く伝える司会進行役やロケリポーター役を務め、県内外の情報を発信。深夜にゆったり見ることができる大人の社会科見学的番組として親しまれていた。物々交換をしながら、ぶらぶらと街を散策する企画「わらしべ長者」や“県内一のおバカ犬”を決める「しょんない犬選手権」、これさえあればごはんが何杯でも食べられるという「ごはんのお供グランプリ」などの地域に根差した“しょんない”企画が人気だった。
この番組は北海道から沖縄まで、静岡を含む全国15局で放送され、関東ではTOKYO MXやケーブルテレビなどで放送。「地域密着型の脱力系バラエティ」として全国区で人気を博していた。
瀧容疑者の逮捕を受け、ネット上でも大きな話題となっており、「ピエール瀧」「電気グルーヴ」「しょんないTV」がツイッターのトレンド入りを果たしている。
この放送休止騒動にはネット上ではさまざまな意見が寄せられている。
「大好きだったのになあ…瀧さんもこの番組も。子どもたちも大好きだったから残念」「見るとほんとにしょんなくて面白いんだよな」「ピエール瀧が捕まったから静岡県民の98%が見ているしょんないTVが終わっちゃう」「日付変わったころはまだ放送予定だったのに 今見たら未定になってました。地元密着型であれだけ面白いの他にないから、なくならないでほしい」などと放送休止を惜しむ声が続出した。
中には「しばらくの休止はしょんないとして、歴代の出演者でMC回して番組は続けてほしいなあ」と放送再開を望む声も寄せられた。
静岡朝日テレビは公式サイトに「『ピエール瀧のしょんないTV』について」と題したコメントを掲載している。「瀧容疑者の逮捕は当社としても大変遺憾なことと受け止めております。事実関係を確認中ですが、同番組の放送は休止いたします」と発表した。続けて「視聴者の皆様にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません」と謝罪した。
第一報が伝わった日の深夜に、「しょんないTV」の番組紹介ページと公式ツイッターのアカウントは削除されたようだ。瀧容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているというが、今後の動向にも注目が集まるところだ。