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「角界頂点の責任!」横審に最後通牒を突き付けられた3横綱の酷暑巡業

 大相撲名古屋場所は鶴竜、白鵬、稀勢の里の3横綱ばかりか、新大関栃ノ心まで休場し、一歩間違えば大変なことになる寸前だった。関脇・御岳海(25)の初優勝でそれなりに場所は盛り上がり、協会首脳はホッと胸をなでおろしたというのが本音だろう。
 とりわけ、横綱陣は目も当てられない始末で、稀勢の里は史上ワーストの8場所連続休場。白鵬も今年に入って3場所目の休場で、3連覇を口にしながらあっさり休場した鶴竜も、改めてひ弱さをさらけ出した。当然のことながら、千秋楽翌日に開かれた横綱審議委員会のメンバーは怒り心頭。
 「大相撲界を背負う立場の人間として反省して欲しい。責任を感じて欲しい」
 と厳しく戒め、北村正任委員長はこれまで恩情が目立った稀勢の里に対しても冷ややかにこう突き放した。
 「激励の決議をすべきという声もあったが、本人が次の場所はやるというので、それを尊重した。横綱の地位、考えを決断するのは横綱自身だ」

 つまり、「来場所もダメだったら引退してくれ」と、最後通牒を突き付けたのだ。岡本昭委員に至ってはもっとストレートな物言い。
 「横綱なら年2回までとか、連続なら3場所までとか、そろそろ(休場に)制限を設けるべき。貴乃花は7場所連続休場したけど、(復帰した場所は)準優勝している。稀勢の里に、それだけの気迫があるか」
 ここまで言われては、さすがに横綱陣もジッとしてはいられない。7月29日からおよそ1カ月、26カ所にも及ぶ夏巡業がスタートした。東海から東北、北陸、北海道、関東近辺を回るハードスケジュールで、この猛暑の中、長距離移動を強いられる力士たちにとっては辛い夏になる。

 とはいえ、持病や故障持ちの力士たちは夏休みを取ってゆっくりしたいというのが本音。今年も栃ノ心、高安ら、幕内だけで10人もの力士が不参加を表明したが、冒頭で述べた問題の3横綱は、最初から揃って参加した。
 「次の秋場所も、名古屋場所のようだと進退を問われかねませんからね。とても休む勇気はなかったんじゃないでしょうか。稀勢の里の参加は当然。(右ひざを痛めて)千秋楽の打ち上げに姿を見せたときはまだカニ歩き状態だった白鵬も、慌てて参加しました。まあ、当然のことですけどね」(協会関係者)

 横綱の月給は282万円。夏休み返上は当然か。角界の頂点に立つ3横綱の責任がアッツイ夏に問われている。

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