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黒田カープ帰還までの紆余曲折

 黒田博樹(39=前ヤンキース)が広島カープに帰還する。黒田、マエケン、大瀬良の3本柱で40勝の計算は立つ。ライバルの巨人、阪神が補強でもたついている間に、緒方カープは先発要員としてクリス・ジョンソン、救援タイプのマイク・ガザースキーも獲得。優勝候補にまで浮上してきたのは間違いないが、黒田帰還が実現するまで“紆余曲折”もあったようだ。
 「ヤンキースの地元・ニューヨークでも広島帰還は既成事実のように伝えられていましたが、チームに残ってほしいとの声も強く、キャッシュマンGMが水面下で交渉していました。マイアミ・マーリンズが『単年12億円』を提示したとされ、それを蹴っての帰還です」(現地特派記者)

 黒田が大切にしたのは“カープ愛”だけではなかった。まだドジャースのユニホームを着ていた5年前、黒田は'11年のドラ1投手、野村祐輔(25)と米アリゾナのチーム練習施設で会っている。明治大学がキャンプで現地入りし、黒田はドラフトの目玉だった当時の野村に右手を差し出し、「広島で会おう」と握手を交わしていた。今回の帰還交渉に当たった広島渉外担当者に「野村との約束をまだ果たしていない」と打ち明けたそうだ。
 「黒田のリップサービスでしょうが、それは黒田が野村など若手投手陣の教育係も買って出ることを意味しており、一時期、チーム帰還が悲観視されていただけに広島スタッフを喜ばせました」(球界関係者)

 カープ関係者によれば、緒方監督は若手中堅の教育係としても黒田に期待しているという。これまで黒田帰還の弊害とされてきたのは、前監督の野村謙二郎氏との折り合いだったが、今回は祐輔の方のノムラがきっかけになったとすれば、ノムラ転じて福となすだ。

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