だが、今後芸能活動に本格復帰するにあたり、彼女の居場所があるかは未知数だ。柳原と言えば、日常生活で目にする女性の姿などをデフォルメした一人コントで知られる。言わば「意地悪な視線」が持ち味であったと言えるが、子持ちのママタレ芸人とのキャラのギャップが生じてしまう。これまでのような毒気をどこまでキープできるか、難しい舵取りを迫られそうだ。
芸能界は入れ替わりが早い。柳原の産休中の間隙を突くようにしてか、りんごちゃんが登場してきた。太った可愛げのある芸人といったポジションが早くも奪われつつある。また、日常ネタが得意な横澤夏子ともネタがかぶっていることはよく指摘される。
さらに、柳原はお笑いタレントとしてばかりではなく、『もしもツアーズ』(フジテレビ系)でナレーションを務めるなど、声を生かした仕事も行っている。ただ、『バイキング』(同)の火曜日MCは、アナウンサー気取りではないかといった批判も生じていた。もともと、アナウンス系の専門学校を卒業しただけあり、しゃべりには自信があるのかもしれないが、その「ドヤ感」が気に入らないという意見が多いようだ。
女芸人に限らず、芸人が売れてくるとネタをしなくなり、ほかのジャンルの何者かを気取り出すとはよく言われる批判である。柳原もそのパターンにハマっているようにも見える。子育てや夫とのエピソードトークなどはしばらく需要があるだろうが、その後は未知数と言えそうだ。
記事内の引用について
太田プロダクションの公式サイトより
https://www.ohtapro.co.jp/