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オリックス、担当記者が分析する開幕展望〜開幕スタメン編〜

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吉田正尚

 “浪速の轟砲”T-岡田が開幕1軍メンバーから外れた。2014年以来のことだが、2014年は130試合で24本、開幕後不振ですぐにファームに降格した2016年は123試合で20本と、143試合フル出場した昨年の31本には届かないものの、シーズン序盤で調子を取り戻し、ホームランの数は量産している。ちなみに、ホームラン王を獲得した2010年は129試合の出場で、33本のホームランを放っているが、この年は終盤怪我でグラウンドを走ることができず、当時の岡田彰布監督に「走らなくていいやつを打って来い」と代打に送られ、見事なホームランを打って見せたなんてこともあった。

 先日、岡田に話を聞いたところ「とにかくバラバラ。調子は全然良くないです。少しでも早く取り戻せるように、また自分自身のバッティングを洗い直していきたい」と現状について語ってくれた。今季から岡田の育ての親と言ってもいい、藤井康雄打撃コーチがチームに復帰を果たし、連日に渡り岡田のバッティングを見ていたが、ファームでは、宗佑磨を覚醒させた米村理2軍チーフ兼打撃コーチ、選手からの人望が厚い辻竜太郎打撃コーチ、そして、田口壮2軍監督が、岡田の再生に一緒に取り組むことになる。今回のファームスタートは「もっと打席数を踏みたい」という本人の希望でもあるだけに、脇腹痛の影響で、実戦練習が出来なかったキャンプの遅れを取り戻してもらいたいと思う。

岡田のファームスタートを受けて、開幕スタメンは以下の2パターンを予想した。

<パターンA>
1. センター 宗佑磨
2. セカンド 大城滉二
3. レフト 吉田正尚
4. ライト ステフェン・ロメロ
5. 指名打者 中島宏之
6. サード 小谷野栄一
7. ファースト クリス・マレーロ
8. キャッチャー 伊藤光
9. ショート 安達了一

<パターンB>
1. センター 宗佑磨
2. ファースト 山足達也
3. レフト 吉田正尚
4. ライト ステフェン・ロメロ
5. サード 小谷野栄一
6. 指名打者 クリス・マレーロ
7. セカンド 大城滉二
8. キャッチャー 伊藤光
9. ショート 安達了一

 先発ピッチャーは西勇輝が発表されている。

超攻撃的打線で組んだパターンAの場合、いわゆる相手チームが嫌がる“代打の切り札”がベンチにいないのが気になるところ。ベテランの小谷野と中島を交互に使っていくパターンBの場合、オープン戦で伊藤が.391の高打率を記録しているが、宗や山足が公式戦でどこまでやれるのか未知数な部分も多く、中軸が点を獲らないとなかなか厳しい。

 オープン戦のチーム打率.230は12球団中、10位の成績だったが、昨年、公式戦で12球団最下位だった盗塁数は、オープン戦では12球団トップに。各チームのスコアラーに「今年のオリックスは走って来る」という印象づけがなされたのは確実で、「走塁に関しては、みんな勇気持って行ってくれた。担当コーチがずっと言ってきて、それができたんじゃないですか」「昨年は走れる選手が塁に出なかった」(福良監督)ことから、シーズン序盤から送りバントで塁を進める作戦に切り替えただけに、3年目にしてようやく福良監督が目指す“隙のない野球”ができる環境が整ったといえるだろう。

 野手のキーマンはズバリ、吉田正尚が握っている。オープン戦に入り不調だったが、終盤に長打やホームランが出るようになってきた。デビューから2年間悩まされてきた腰の状態もプレーに影響を及ぼしていない。正尚のホームランは相手ピッチャーのみならず、相手チームの心までへし折る力を秘めているだけに、オリックスが優勝をするには、正尚が1年間フル出場を果たさなくても、1軍ベンチに残り続けることが不可欠なのは間違いない。当然、無理はしてもらいたくないが、トレーナー陣が連日チェックを行っているので、少しでも不安が生じた際には試合に出場させないというのが、正尚に限らず選手に対するチームのスタンス。これは怪我人が続出した2015年の教訓が生かされている。

 正尚が1年間出場したらどうなるのか?それはファンの楽しみであり、何より本人が最も望んでいること。昨年はアメージングフィーバーを起こした正尚だが、「今年はノーアメージング!」と明るく冗談を飛ばすほど、開幕を1軍で迎えることができる喜びに溢れている様子だった。

 とはいえ、正尚や安達だけではなく、宗や山足に関してもバックアップ要員は必要。西野真弘や、小田裕也、武田健吾は開幕1軍スタートになったが、ファームでは岡田の他に、後藤駿太、園部聡、杉本裕太郎、高卒2年目の根本薫、ルーキーの福田周平ら若い選手が1軍から呼ばれることを信じて、調整に励んでいる。中堅の宮崎祐樹や小島脩平も黙ってはいない。

「シーズンが始まっても競争」

 オープン戦総括の最後に、さらなる競争を促したところを見ると、福良監督は「課題はない」と言いつつ、打線に不安が残っているのがよくわかる。先頭の宗や走れる下位打線が塁に出てかき回し、主軸が点を獲る攻撃ができるのか?ピッチャー陣は鉄壁だが、2-1で勝たなければならない試合が続くと、さすがに負担がかかってくる。

 今年は投打が噛み合う試合を数多く見せてもらいたい。

取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄

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