「結果次第で皐月賞に向かうか、マイルに路線変更するか決まると思う。中山コースは経験しているけど、コーナーを4つ回るのは初めてだからね」と山田助手。
課題は初めての2000メートル。少しずつ慎重に、距離を延ばしてきたキャリアを見ても、ここが岐路となることは間違いない。だが、挑戦を決めた以上は愛馬のスタミナを信じるのみだ。
「楽観はしていないけど、折り合いはつくし、頭のいい馬だから距離は克服できると思う。三浦(皇成騎手)も手の内に入れているしね」
マイル戦とはいえ、朝日杯FSもゴール前の脚色は一番際立っていた。競馬にタラレバは禁物だが、直線入り口でどこを突くか、一瞬迷った感があるだけに、インからスッと抜け出たセイウンワンダーとの実力差は五分といえるだろう。
「(長所は)丈夫でタフなところ」と山田助手。前2戦は惜しい星を落としたが、振り返れば父キングカメハメハが急激に力をつけ始めたのは、皐月賞のTRシーズンだった。変則2冠馬の血を引くフィフスが春の到来とともに一気に弾けるか。
【最終追いVTR】三浦騎手を背に坂路調整。2本目に800メートル54秒5をマークした。今朝は全体的に軽めだったが、先週の時点ですでに態勢は整っており、心配ない。動きに活気があり、力を出せる状態だ。