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来季は1.5刀流? 大谷翔平にローテーション死守厳命

 北海道日本ハムの大谷翔平(20)が高卒3年目で年俸1億円の大台突破を果たした。査定で投手と野手がそれそれ評価された二刀流の賜物だが、来季は打者大谷があまり見られそうにない。
 「ダルビッシュの昇給がモデルケースになったようですね。プロ2年目で12勝を挙げ、3000万円から7200万円への大幅昇給を勝ち取りました。大谷は11勝ですが、投球回数は155回1/3、奪三振数179は、同年のダルビッシュ(149回2/3、奪三振数115)を上回っています。大谷を見たいというお客さんで、平日の観客動員数も増えました」(スポーツ紙記者)

 関係者によれば、契約更改の席で来季のノルマを課せられたという。『投手7:野手3』の割合で出場することで、15勝到達も厳命されたそうだ。ということは、最多勝を狙えと命じられたのも同然だ。
 「最多勝争いは1年間ローテーションを守らなければできません。中6日以上空いていた今季の二刀流用変則ローテでは無理です。ローテーション優先となれば野手3割は代打がメインになりそうです」(関係者)

 大谷がダルビッシュを上回るスピードで1億円の大台に到達した要因は、日本ハム独自の査定システム、BOS(=ベースボール・オペレーション・システム)だ。BOSでは先発日の観客動員数、グッズの売上げ等によるチーム貢献度も加味される。だが、言い換えれば、相対的に他の投手が先発する日のお客の入りがよくないということにもなる。大谷の11勝はチーム最多であり、それに続くのは8勝の上沢と中村、続くのはメンドーサと浦野の7勝だ。来季、大谷は二刀流という独自の道を歩むのではなく、ローテーションの主軸として投げなければならない必要性が生じているのだ。
 「チームビジョンだと、本来はエースになっていなければいけないのが斎藤佑樹です。斎藤が伸び悩み、2011年ドラフトでは1位指名した菅野智之に逃げられ、いま現在としてチームの顔が務まる投手は大谷だけ。上沢、中村の若手にも期待していますが、彼らのプロ1年目は二軍暮らしでした。スターになる選手は1年目から一軍で活躍することが必要です」(プロ野球解説者)

 大谷がチームの顔として、来季の開幕投手を務めたとしても、おそらく誰も反対しないだろう。しかし、打者大谷の出場機会が3割程度では、今季は達成できた2ケタ勝利&2ケタアーチの実現は無理だろう。斎藤の不甲斐なさによる影響が出ているためだが、その斎藤にはトレードの噂もある。
 「他球団が斉藤獲得のトレードを日ハムに申し込んでいるとの情報も飛び交っています。交換要員次第ではトレードが成立するかもしれない」(前出関係者)

 大谷は打者としてもお客を呼んでいた。先発しない平日でも、「きょうあたりは野手で出るかもしれない」という期待があり、打席に立つだけで北海道のファンは盛り上がっていた。投手7割だと年間通じての観客動員数が落ちるかもしれない。
 斎藤が活躍できないせいで打者大谷の出場機会が激減するのは寂しい限りだ。

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