search
とじる
トップ > レジャー > スプリンターズS アストンマーチャンが圧逃V

スプリンターズS アストンマーチャンが圧逃V

 不良馬場でのレースとなった「第41回スプリンターズS」(GI 中山芝1200m 9月30日)は、単勝3番人気のアストンマーチャンがまんまと逃げ切り勝ちを決めた。勝ち時計は1分9秒4(不良)。最後はサンアディユに4分の3馬身差まで詰め寄られたものの、すでにラスト1Fの時点で後続とは3馬身以上の決定的な差があり、体勢は決していた。2004年のカルストンライトオしかり、電撃戦の不良馬場の勝利のツボは小細工なしに逃げること…ということを印象づけた。
 スプリント戦で逃げ切るには2F目に最速ラップを刻んで後続を突き放すこと。2000年のダイタクヤマトは2F目に10秒5、2004年のカルストンライトは10秒6。そして、今年のアストンマーチャンはそれらを上回る10秒3を計時した。その抜群の二の脚で、2F目で早くも勝負を決めた。さらに、3F目も10秒8というハイラップを刻めば、どんな快速自慢でも絡むのは無理というもの。鞍上の中舘騎手も、2F目で勝利をほぼ確信したようだ。

 「思いのほかスタートが決まって、もうしてやったり。瞬発力勝負になる馬場ではないと思ったので、直線でセーフティーリードがあればもう大丈夫だと」
 不良馬場も味方した。思えばダイタクヤマトが逃げ切った年は稍重、カルストンライトオが先頭ゴールインした時は今日と同じ泥んこ馬場だった。抜群の二の脚に、不良馬場の恩恵が加われば、瞬発力勝負を望むスズカフェニックス、ペールギュントに成す術はない。
 こうなれば近10年で外枠馬が7勝うんぬんのデータは意味をなさない。
 「装鞍所でこの馬場だったら内外は関係ないと先生と話していた。とにかく馬に落ち着きがあったから」
 最後に加えるならば、鞍上の中舘も“スタートの天才”だった。主役不在のスプリント界に名コンビが誕生した。

関連記事

関連画像

もっと見る


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ