ところが、昨年に相次いだ有名人たちの死は、時代が変化「できない」ことの予兆であり、同時にひとつの時代が「未だ来たらざること」を象徴していると、そういう意味深長な分析をする識者もいる。
その人物によると、未だ来たらざる時代とは、ズバリ「水瓶座の時代」というのだ。
オカルトやミステリ−愛好者には既におなじみと思うが、念のため解説する。
水瓶座の時代とは神智学やユングの思想を取り入れた現代占星術に基づく時代区分で、英国占星術学会のマーガレット・ホーンらによると西暦2000年ごろから始まるとされる人類の黄金期で、地上から悪が消え去って平和と人類愛がよみがえる理想世界の時代が到来するというのだ。
また、水瓶座の時代においては物質文明が完全に行き詰まる反面、霊的あるいは精神的な文明が開花する。さらに、その過渡期においては旧来の宗教や権威への反抗が新たな革新を生み、同時に集団的あるいは組織的な思考や行動にとらわれず自由に発想する個人が活躍し、注目を浴びる。また傑出した個人は上下関係にとらわれない、自由かつ平等で緩やかに連帯しつつ、世界を急速に変えていくとされる。
ところが、現在の世界はそういった水瓶座の時代と正反対に物質文明や国家をはじめとする組織の力、旧来の権威がますます強まり、むしろ個人の力や自由な発想が弱まっているかのように見える。そして、先の識者によれば「有名人たちの死は、水瓶座の時代が遠ざかっていること」の象徴なのだ。
(続く)