番組は、11月7日にスタート。コンセプトは、「未来で活躍するアイドルを創造・発掘・育成する新型未来系バラエティ番組」だ。スタート時は「面談編」と題して、3週にわたってレギュラーグループの推しメンを紹介した。その内訳は、Stand-Up! Records所属の純情のアフィリア、イケてるハーツ、エラバレシ、ピュアリーモンスター。そして、東京・秋葉原のステージ常設型カフェレストラン・AKIHABARAバックステージpassのキャストで構成されているバクステ外神田一丁目だ。そこで腕を鳴らしたのは、“芸人いじりの盟主”品川だ。
最初に着目したのは、バクステ外神田一丁目・浅田るりか。現在は、キャストとの兼業アイドルだが、前職はフジテレビの『情報プレゼンター とくダネ!』のAD(アシスタントディレクター)だ。多人数のバクステは、常に選抜された数名しか表舞台に出られないため、浅田は「番組に見切れるならADでもいい」と必死。すると品川は、その自虐を称賛。「俺は自虐だけで5年メシ食った。途中スッゲェ嫌われた」と悲しいカミングアウトをした。
アイドルたちは4か国語を話せるクァドリンガル、身長や年齢を「レモン○個です!」と表現するキャラ系ほか、個性が豊かで、とにかく必死。そんな中、品川が次に目を付けたのは、純情のアフィリア・ミイミだ。みずからを「派手枠グラビア」とカテゴライズするミイミは、お手並み拝見とばかりにセクシーポーズを生披露。メンバーから、ミイミが大阪で活動していたころ、巨乳をテーブルの上に乗せた写真をツイッターに上げていたことを暴露されると、品川の悪ノリがスイッチオン。メンバーのベールの頭の上に大きな胸を乗せるよう指示して、「今のアイドルすごいねぇ」とバカ笑いした。
品川のセールス能力の高さは、小説や映画監督を次々とヒットさせた高実績で実証済み。同番組でもその包括力が散りばめられており、観終わると、さりげなくアイドルを引き立てている品川の手練手管に脱帽できる。品川と無名のアイドルたち。このマッチングが、深夜2時台のMXにはちょうどいい。
(伊藤雅奈子)