この日は、キャイ〜ンの天野ひろゆきもMCとして出演する予定だったが、仕事のため急遽欠席。MCはウド鈴木のみとなり、「笑いをとりつつ巧く進行ができるのだろうか?」と心配されたが、ノリツッコミやウド自身の滑舌が悪く「ビールを頼んだらワインが登場した」などのトークを展開し、会場を大爆笑に。テレビに出演している芸人としての貫禄を魅せ付けていた。
そして10組の中で、注目すべき芸人は5組。
まずは、ツッコミの田中究とボケの永吉英一の2人がコンビを組むブロッケン。恋愛に悩んでいる田中が、永吉扮する占い師を訪ねるというコントを披露。過去の恋愛体験を元にアドバイスする永吉は「水商売の女って言うのは、ボトルを入れさすことしか考えてない」「私はマユミのことを真剣に愛してたんだ」など勝手にトークを展開し、そのボケに田中がツッコムというスタイルで、観客の笑いを誘った。
次はツッコミの安田義孝とボケの石田芳道の2人がコンビを組むドドん。石田は正式な免許を持つ芸能界初の本物のお坊さんで、漫才でもその強みを活かし、フジテレビで放送されている「テラスハウス」をパロディ化した「お寺スハウス」のネタを披露。二枚目を演じる石田が異常に気持ち悪く、妄想相手の女性に除夜の鐘を打ちながら告白するという流れで、笑いを取り続けた。
3組目は“愛され系クズ”芸人として人気急上昇中のスパローズ。2011年から3年連続「THE MANZAI」の認定漫才師に選ばれた実力派コンビである。19年間売れていないという掴みネタで漫才を始め、ボケの大和一孝が「もし今からひとボケでもスベッたら、お笑い辞めようと思う」と宣言し、観客は大爆笑。大和のクズボケに対し、森田悟の力強いツッコミは見所十分で、笑いの絶えない時間となった。
4組目は、「もしかしてだけど〜♪」という妄想歌ネタで大ブレイク中のどぶろっく。フジテレビのバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」や「めちゃ×2イケてるッ!」などに出演し、去年の5月にはCDも発売している。ライブではアーティスト気取りで登場し、天野ひろゆきの結婚を祝う「僕なりのプロポーズ」の歌ネタを披露し、観客に笑いと感動を与えた。
そして5組目は、イワイガワ。出演メンバーの中でもベテラン組に入るコンビで、ボケの岩井ジョニ男はハイテンションで登場。「明けましておめでとうございます」とまずはジャブのボケをかまし、観客の心を掴んだ。ネタはツッコミで独身の井川修司に、既婚者のジョニ男が女性を口説くアドバイスするというモノ。ジョニ男は絶対に女性を口説けないようなテクニックをアドバイスし、井川がそれを実践。ボケとツッコミのバランスがよく、笑いの量も多かった。
大盛況だった「お笑いダイナマイトショー」。ネクストブレイクは浅井企画から出現する!? 要チェックだ!