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毎日王冠追い切り速報 “鉄の女”ウオッカが復帰

 秋の東京競馬のオープニングを飾るのは、天皇賞・秋の前哨戦「第59回毎日王冠」(GII、芝1800メートル、12日)。安田記念で牡馬を一蹴した女王ウオッカがここから始動する。夏を栗東で過ごし、乗り込みは十分すぎるほど。今朝の最終追い切りでも絶好の動きを見せ、寸分の狂いもなく仕上がった。ダービー、安田記念を制した東京で盾に王手をかける。

 鮮やかな復活劇だった。前走の安田記念はダービー以来、1年ぶりとなる白星。しかも、再び牡馬を蹴散らしてのVだった。「前走はウオッカらしい脚を使ってくれた。まさに完勝といえる内容だった」と前川助手。
 その安田記念から4カ月。いよいよ女王が秋初戦を迎える。
 態勢も盤石だ。今夏は栗東トレセンに残ってじっくりケイコを積んできた。手元に置いて調整してきた分、仕上がり面での狂いはまったくない。
 「以前ならカイバがあがって、食べないような面があった。それが精神面で成長して、今は食いが落ちるようなところもない。本当、充実してきたよ」
 一段とたくましさを増した女王が挑むのは過去、幾度も鮮烈な末脚を爆発させてきた東京。しかも、スピードがモノをいう開幕週の馬場、そして距離も“展開知らず”といわれる1800メートル戦…目標はまだ先だが、女王らしい走りを見せるための条件はそろった。
 「東京コースは相性のいい舞台だし、何より力を出せる状態に仕上がっている。あとは豊さんに任せるだけ。秋初戦になるけど、ここでも日本を代表する牝馬の走りを期待したいね」
 国内完全制圧へ。女王の秋がいよいよスタートする。

 【最終追いVTR】武豊騎手を背に、坂路で追われた。時計のかかる馬場状態にもかかわらず、楽々と800メートル52秒台をマーク。順調に夏場を過ごしてきたのが、このひと追いで感じ取れる。久々だが、九分通り態勢は整っている。

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