「馬込みがダメだったので、阪神Cで思い切って逃げたのがきっかけになった。チョイ負けの馬がチョイ勝ちできるようになった」
平岩厩務員が振り返るように、昨年までは重賞で2着5回の善戦マンだった。それが今年に入ってからは勝負強いタイプへと変身した。前走の阪急杯でもハナを切りながら、直線で二の脚を使う味のある内容で、アタマ差のチョイ勝ち。派手さはないが、しぶとさが出てきた。
「先週、あれだけの時計(坂路800m51秒0)が出ているように、状態は文句なし。あとはハナにこだわらず、出たなりの競馬をしたい。千二でも気分良く走れれば力を出せる」
マイラーとしてのイメージが強いものの、このスプリント戦でも<0111>。一昨年の函館2歳Sで2着した実績が示す通り、決してこなせない距離ではない。
「昨年のスプリント戦を盛り上げたアストンマーチャンなど、強いメンバーが今年はいない。せっかくのチャンスなんだから、何とかしたいね」
3連勝で頂点の座へ、勢いはもう止まらない。
【最終追いVTR】先週、坂路で51秒0をマークしている関係もあり、今週は馬なりで軽く流しただけ。それでも、四位騎手を背に軽快な走りを見せ、気合乗りも上々。馬体の張りも目立っており、好調キープだ。