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『愛』ではなく『マラソン』に救われていた24時間テレビ

 8月25日・26日に放送される日本テレビ系「24時間テレビ35 愛は地球を救う」のチャリティーマラソンランナーをプロレスラーの佐々木健介、タレントの北斗晶夫妻、夫妻の長男・健之介君、次男・誠之介君が史上初のリレー形式でチャレンジすることが2日放送の同局系「嵐にしやがれ」で発表された。

 「正直地味な人選の印象。今年の『24時間テレビ』のメインパーソナリティーは嵐で、嵐が司会をつとめる番組で発表されただけに、『嵐のメンバーが走るのでは』ともうわさされた。しかし、昨年の震災以降声高にさけばれる『家族のきずな』の大切さを訴えるために健介ファミリーに決定したようだ」(日本テレビ系関係者)

 もはや、すっかり「24時間テレビ」の名物となったチャリティーマラソンだが、この企画は番組の存続に大いに貢献していたようだ。

 「24時間テレビ」は78年、萩本欽一、大竹しのぶらが総合司会、メインパーソナリティーを当時人気のアイドルデュオ、ピンク・レディーがつとめスタート。長時間の放送にもかかわらず、平均視聴率は15.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、約11億9000万円の募金額を集めた。しかし、翌年からは視聴率も募金額もダウンし、91年には6.6%までダウン。そのため、「番組の存続が検討された結果、翌年からリニューアルしてチャリティーマラソンをメイン企画に据えた」(同)。

 すると、企画が大当たり。間寛平が初代チャリティーランナーをつとめた92年は17.2%と前年より大幅にアップ。翌年以降も10%台後半を記録する年が多くなった。

 昨年は元日テレでフリーの徳光和夫アナがランナーをつとめ、視聴率は17.1%、募金額は過去最高の約19億9000万円を集めただけに、今年のリレー形式が当たれば、来年以降は著名人ファミリーのリレー形式がそのまま引き継がれそうだ。

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